いよいよ最終回です(`・∀・´)
まずはじめに、今回私のP90はトリガーを移設しているので、
通常の部品配置とはちょっと異なります。
外観を崩さず使用する場合のFET収納場所や
純正トリガーへの配線方法はご説明出来ませんので、
ご了承ください。(m´・ω・`)m
それと、動画は今しばらくお待ち下さい('A`)
夜に動かすには音が大きすぎるので・・・
それではFETの紹介から
FETとは、Field effect transistor
トランジスタの事です。
詳細な説明はボロがでると恥ずかしいので、
ウィキペディアをご参照下さい。:((´゙゚'ω゚')):
要は、小さな電流で大きな電流を制御できる部品です。
役割的には車についているリレーと似ています。
ではなぜFETを使うのかといいますと、
純正のトリガーは接点金具を使用した物理接点なのですが、
この接点が付いたり離れたりする事で、
モーターのON/OFFを制御しています。
※リレーも電磁力を利用した物理接点です。
しかし大電圧・大電流が流れる直流回路の場合、
接点が接触する寸前に絶縁破壊を起こし、電気が空気中を飛び越えます。
つまり、雷と同じ現象が起きるワケです。
スパークプラグはこの現象を利用して点火していますが、
規模が小さいなれど、電動ガンのトリガーでも同じ事が起きています。
その為、純正の8.4Vバッテリーを使用していたとしても
接点は徐々に摩耗し、性能が落ちていきます。
今回は16V以上での駆動を考えている為、
純正のトリガースイッチではひとたまりもありません。
最悪の場合、接点が溶けて溶接されてしまいます。
そこで登場するのがFET m9っ`Д´)
Xcortech製 XET304μ FETデバイス
FETは半導体部品なので物理接点はありません。
回路上は常にバッテリーが繋がった状態です。
つまり、大電圧を掛けても摩耗しませんし、接触抵抗も無い為
効率よく電力をモーターへ供給できるワケです。
FETにも上限はありますが、純正の接点よりも
遥かに耐電圧性・耐久性に優れた部品なんです( ゚Д゚ノノ"☆
弱点はバッテリーが少なくなって供給電圧が下がった場合や、
熱を持ってオーバーヒートした際に
暴走して電気を垂れ流す事くらいでしょうか・・・・(||´Д`)←
車にも言えますが、性能と安全性はトレードオフです。
FETの取り付けに「はんだ付け」が必要という事もありますが、
どちらかと言うと銃口管理の徹底が必要な点が
上級者向きと言われる理由ではないでしょうか。
FETが暴走した場合、弾がずっと発射され続けるので、
速やかにバッテリーを引っこ抜く必要があります。
FETを搭載した場合は暴走の可能性を常に念頭に置き、
不用意に銃口を人に向けないよう、ご注意ください。
それでは配線していきます(`・∀・´)
下図のように配線します。
そして、出来上がりΣ(゚Д゚;)←
※今回はヒューズレス仕様
モーターは消耗品です・・・
FETの取付は基板へのはんだ付けが必要です。
このはんだ付けですが、苦手意識を持っておられる方、
結構いらっしゃると思います。
ですが正直な話、はんだ付けは道具7:経験3だと思います。( ゚д゚)ウム
はんだ付けでよく失敗するのが、
はんだ付け中にはんだごてがくっついてしまう
または、熱を掛け過ぎて部品を溶かしてしまう
だと思います。
これらの原因ははんだごての性能が低いからなんです。
※もちろん腕も多少はありますが、弘法筆を選ばずなんて嘘っぱちです。
ベテランほど、道具を吟味すると思います。
詳しく言えば、はんだごてのW(ワット)値が低い程、はんだ付けは難しくなります。
はんだごてのWの値は、はんだごてのパワーを表します。
温度が同じでも、Wが高い方が冷えに強いんです。
はんだを溶かす際、はんだごての熱がはんだに奪われ、
はんだごての温度が下がります。
W値が高ければすぐ復帰するのですが、低い場合は熱を奪われ続け
はんだが冷えて固まってしまいます。
この状態でこてを当て続けても、温度が上がる前に
部品に熱が伝導し、部品が溶けてしまうワケです。
対してW値が高い場合、部品に熱が伝導する前に
はんだを充分な温度まで温める事ができるので、
スパッと決まります。
つまり、はんだごてはなるべくW値の高い物を選ぶと
成功する可能性が上がります。ъ(゚Д゚)
※値段も上がります。
ちょっと脱線してしまいましたが、
バッテリーラインにはテフロンコードを使用しました。
電気がよく流れるらしいです( ・∀・)ノ
ミニコネクタはトリガーラインに使用しています。
バッテリーラインのコネクタについてですが、
いくら効率の良いケーブルを選んでも、
効率が悪いコネクタを使ってしまうとボトルネックで台無しなので、
なるべく許容量の大きいコネクタを使います。
※今回は間に合わせでギボシ端子を使用・・・
理想はラジコンのT型コネクタです。
ここまで来たら、あとはメカボックスを組み込んで
ハイサイクルカスタム終了です。
お疲れさまでした。Σb( `・ω・´)
後半はちょっと駆け足気味でしたが、
以上がハイサイクルカスタムの大まかな流れでした。
もしご覧になられた方で、ハイサイクル化に興味が御座いましたら
参考にしてみて下さい。
ただし注意点として、ハイサイクルはパーツ寿命が著しく低下しますし、
破損の可能性も飛躍的に上昇します。
メカボックスを分解した場合はメーカー保証外にもなる為、
分解・改造は自己責任にてお願い致します。
また、本ブログに記載された内容を元に改造を行い
不具合の発生・怪我等をされても、私は一切の責任を負えませんので
何卒ご理解下さい。
安全第一・法令遵守でエアガンライフを楽しみましょう!(・∀・)
それではっ
P90ハイサイクル化 完
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エアガン | 日記
Posted at
2016/03/02 18:43:45