
先週の日曜日
雨の合間を縫ってすこし近所を散歩。
サクラも咲いていました。
もう春爛漫ですね。
万博公園を家人と一緒に歩いてみたのですが
昭和45年ここで博覧会があったのですね。
乙ははっきり覚えております。
乙の実家は大阪市内ですが、毎日朝起きると万博の工事風景が家から
はっきり見えました。当時高いビルもなかったですからね・・
今でも覚えておりますが、
子供心に、それは宇宙ステーションが出来たのかと思ったものです。
毎朝胸をわくわくさせながら眺めておりましたよ。
テレビで万博の様子が連日ニュースで流れても
乙家では「万博見物」などと言う行事は無く
ちょうどその頃弟が生まれたばかりで大変だったように
思います。
しかし学校に行くと、クラスメイトの話題は毎日「万博」です。
アメリカ館とかソ連館などは超人気で4時間待ちらしい・・
日本館もすごい行列らしい・・
毎日クラスメイトから万博の様子を聞いて羨ましがっていたものです。
そうこうしている内に開催終了が近づいてきました。
そこで遂に決行してしまいました。
近所の悪友と万博へ行こうと言うことになり
2人で出かけたのです。
もちろん自転車で・・
それは辛い道中でございました。
勿論そんな遠くに自転車で行ったこともありません。
しかし万博会場を遠くではありますが目視できます。
目に映る会場を目印に毎日自転車暴走で鍛えた脚力を
もってすれば到達可能と判断した訳です。
途中会場が視界から消えることを恐れた2人は迂回することを知りません。
田んぼを自転車で進行したりしながら最短距離を通ります。
チェーンに藁が挟まって大変でした。
途中で警官に職務質問されたりすると、
あらかじめ確認しておいた
地域名を言って、そこのおばさんの家に行くと言い訳して交わし
息が切れれば軒先の水道で喉を潤します。
確か最後に長い坂を上って万博会場まで辿り着き
太陽の塔を眺めた時には、
すごい達成感と申しますか、
家に帰れるか不安な気持ちで泣き出しそうで
万博を楽しむ余裕もありませんでした。
考えて見れば家から万博は見えますが、
万博から家は見えないのです。
ただ呆然と巨大で未来的な建造物を不安な気持ちで眺めるだけでした。
Posted at 2008/04/02 14:01:33 | |
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