
急遽耐久レースに出場することが決まった乙は、、、
1時間の遅刻も物ともせず
余裕で兵庫県セントラルサーキットに到着した。
速攻で着替え、搭乗する。
練習走行10分が乙に与えられた唯一の零式52型甲の操縦特性を知る機会である。
ここで乙の愛機11型乙と比較しながらインプレッションしてみようと思う。
52型甲
ゼロ戦のシリーズの中でも最終発展型
毎年馬力が増す愚ラマンに対し、最大限の進化を遂げたゼロ戦の中のゼロ戦である。
■発動機
F20型改・・2.3L ハイカム 4スロ モーテェック
300馬力は頼もしいがターボにはまだ適わない。
■機体
AP2をベースにフルスポット(スーパー耐久使用)
長距離攻撃用・・100Lタンク
補強の入った車はまず・・・ブレーキが違う
安心して踏める。踏んでも暴れたりしない。
立ち上がりもぜんぜん違う、、アクセルを踏んでも即座に後輪に力が加わる。
インプレッションはそれくらいにしておこう・・・
なぜなら乙は車の乗り味とか難しいことはあまり興味がない(^^;
エンジン1個 タイヤは4つあれば・・・楽しいのである。
一応まとめとして・・・
この機体は耐久レースではタイヤ消耗が少なく
軽量小型のため、タイムの安定に長けるが
周回遅れや速い車に抜かれペースを落とすと立ち上がるのに
時間がかかるのが欠点であるが
熟練した搭乗員が飛行すれば短所を補い長所を最大限に生かすことが
出来るのは皆さんの愛機S2000と同じである。
と言うことで
予選6番手から出撃
(親方&Kンヤに乙は1秒くらい負けています)
KンヤのがんばりでNA勢ではトップタイム
前後にターボ勢が居る
ポールはみん友「ゆぅ~ゃん」知人のGTO・・・
(あの車500馬力くらいありませんか???)
クリアーの取りやすい序盤ではトップのコンマ5秒落ちで
走れるのでは無いか?と3ドライバーの意見である。
決勝前に感触の悪かったブレーキパッドを交換して万全の体制
(しかし、このブレーキが大はずれですた!)
■スタート(猪突猛進)
先導車がPITに戻って各車一斉にスタートラインを通過!
親方の鬼ブレーキで数週で3位に上昇!(燃料70L搭載)
2番ドライバーはセーフティーカーが入れば「Kンヤ」が40L給油で出撃予定で
ルーティーンなら「乙かれ!」が40L積むことにする。
どちらが乗るか分からないので、、ゆっくりおしっこにもいけない(^^;
そして1番手ドライバーの規定時間を過ぎたとき
タイミング良くSCが出た。(SC=セーフティーカーのことデツ。。)
飛行甲板に滑り込んできた52型の側面には、
親方が弾き飛ばした敵味方不明機の
塗料が残っている・・・・(^^;
親方:「おい!Kンヤ・・・ブレーキがんと踏むなよ!すっすっす~~と踏めよ!
2回踏んだら岩なるどぉ~~~~!・・・こんなの初めてや!俺死ぬかと思うた・・・・」
一度乗り込んだ「Kンヤ」が降りようとするのを、みんなで無理やり押し込める。。
■2番手発進!(技巧派)
Kンヤがすばやく水筒を持つて交代、、40L給油して燃料残量75L・・・
ギリギリ規定周回数まで引っ張る。
Kンヤのがんばりでいつの間にか1位を走行
ぜんぜんペースが落ちない。
予選で速かったターボ勢がドライバー交代するとタイムが上がらなくなる。
しかし我が戦闘隊は今回選りすぐりの搭乗員・・・タイムが落ちない。
ばんばん引き離し・・・
またSCが入るがそこは・・・地上で待機する整備員&管制塔から
一式三号無電機を介し・・・・
搭乗員:「XXコーナーで事故発生関係車両3台の内1台は走行不能」
管制塔:「SC長引く可能性あり、2位が未だ燃料補給なし、飛行続行されたし」
テキパキと情報を伝えていく。
スティントの終盤に差し掛かると
燃料残量とSCタイミングと乙の顔色を鑑み
2番手ドラをピットロードに誘導する手際の良さで
2位との差を2Lapに広げた上に
SC先導の先頭は1位を走行中の我等が52型に権利があり
ピットインのタイミングが悪かった2位走行車は最後尾と言う計算高さである(^^V
スタッフはスーパー耐久チームなので手際と計算が速いのである。
■そして真打乙発進!(安定と協調性)
空母赤城の甲板に着艦した零戦52型に悠々と乗り込む。
(あぁ~~~あと55分乗らないと。。。しんど・・・)
発動機を始動し・・・「ぼろぼろぼろ~~~ん」と発艦する。
機体と発動機の調子はバツグンであるが、
耐久用パッドが岩ブレーキと化している(^^;
本当に岩を踏んでるみたいと言うよりも・・・
石鹸を踏んでるみたいで、強く踏むと・・・加速してる様に錯覚する。
通常80mでブレーキを踏むところ100で踏まないと間に合わない。
それでも前車を面白いように追い上げていける。
「えぇぇぃ~~憎き具ラマン!シコルスキー!喰らえ伝家の20mm機関砲!」
このころになると、350馬力500馬力を誇る具ラマン(ターボ勢)も
操縦性が怪しくなってきている。
そうこうしているうちに陸軍FF型印テ倉DC5型N1の後ろに付いた
道を譲ってくれない・・・(^^;
すかさず20mmをぶっ放す!
撃墜・・・・タイロッドエンドが見えるほどの大カウンターをあて
印テ倉は芝生を突っ切りクラッシュパットに激突した!
えぇぇぃ!めんどくさい!
前を行く動くものには容赦なく20mmをお見舞いする。
管制塔から入電!
管制塔;「2位との差2Lap!時間にして3分強!」
乙かれ:「了解!現在前車を撃墜後クリアの予想!Kンヤ&親方ベストラップ更新努力します!」
管制塔:「タイム更新必要なし!ベストの4秒落ち1分34秒で周回しても優勝します」
乙かれ:「この調子なら30秒は簡単に出る模様・・・許可願います!どうぞ!」
管制塔:「安全第一で飛行してください。。。後半たぶん荒れます・・どうぞ!」
乙かれ:「せめてクリアーの時に31秒出させてください・・家で待つ愚妻に土産話が・・・・どうぞ!」
管制塔:「32秒なら許可します・・・どうぞ」
管制塔はガチガチに硬い鉄板作戦を採用した模様・・・
とりあえず・・・楽勝ペースに持ち込み・・
乙も目じりが下がってしまう・・・
後編に続く・・・