
★画像は当日撮影してくれた
みん友kotoraさん及び
関係者のブログから拝借してます。
kotoraさんのブログで画像がUPされてますから
ご覧くださいませ・・・
瀕死のピグモンよっちゃんを介抱する乙・・・
目を三角にしてピットロードを走り出すRYU君・・・
水道の水で冷やすと
瀕死のピグモンが息を吹き返した!!
『これで大丈夫だ』・・・と呟く乙
モニターに目をやる・・・
6位走行・・・・・(怒
タイムは50秒あたりで安定している。
同じチームの41号車が49秒台で安定している。
全ての走行を監視している「親方」が乙に話しかける・・
親:「乙かれ!さんとよっちゃんのドライバー交代遅すぎるわ!」
「40秒ロスしてんで・・・順位落としてるやん」
乙:「よっちゃんデブやからベルト巻かれへんねん。。もっと練習しといたらよかった」
親:「それやったら、家で嫁はん相手にドライバー交代の練習したらええやん♪」(核爆
阿保なことを言う奴は捨て置き・・・
モニターを凝視する乙・・・・
乙は「ペースアップの指示」
次の週49秒台・・・・
順位を確認すると、先行車は届くところに居ない。
このまま走行すれば6位か・・・?
乙は「ぼぉ~っと」無線とモニターに注目していた。
(くそぉ~~~ よっちゃんの3段腹の2段目にベルトが喰い込み
バックルが見えなくなり・・肩ベルトで手こずった・・・
それが無ければ4位5位あたりかも知れない・・・
親方の言う通り嫁はんに頼んで練習しようか・・・・)
乙2 posted by
(C)乙かれ!
すると異変発生!!!
先行する同クラスの車両2台がトラブルで脱落!!!
労せず4位に進む・・・
が、同時に40号車にも異変が起こった。
すこし慌てた声でRYU君が叫ぶ・・・
R:「ウォーニングランプ が2種類・・2番と4番が点灯しています」
ピット:「・・・・・無言」 そして困った顔・・・
至急エンジン担当にウォーニングランプ点灯を知らせ
原因究明・・・
原因その1・・・2番 水温
原因その2・・・4番 燃圧低下
水温は41号車でも110度を一瞬記録しているので
仕方ない・・・
燃圧???? ガス欠な訳がない。
想像するに高温で熱せられたガソリンタンクおよび配管に
異常をきたしているようだ・・・・
乙が乗っている30週目から同じような現象が少し出ていた。
その後給油したよっちゃん搭乗時にはその現象が起きていないので
タンクが空に近づくと起こると思われる。
ERスイッチ(コレクターからの強制スイッチ)を作動させ
様子を見るが、変化なし・・・
R:「燃欠現象解消しません・・2コーナーで吹けません」
P:「・・・・ピットインしますか? どうぞ・・・」
あっ・・・今はドライバーに判断を任せてはいけないと思い・・
監督・チーフ・エンジニアを集めて、このまま走ると宣言した。
モニターを見ると5位には幸い1分30秒のマージンがある。
また先行する3位(41号車)にも1分以上のギャップがあった。
即 緊急PITINして燃料10L補給
手早くピットインが済まされ、順位不動のまま戦列に戻る40号車・・・
無線では、エンジンの調子が若干回復したようだ。。
RYU君の声を聞くと、先ほどより明るく車の状態が良く分かる。
その後、、PITの呼びかけにもRYU君の応答の無い走行が数週続く・・
乙は彼が若いから大丈夫だとタカを括っていたが・・・
チェッカーが出たのでクルー全員でピットロードへ向かう。。。
親方41号車 3位
40号車は4位だ!!
よっちゃんはコンクリートウォールをよじ登って手を振る・・・
400キロレースを終えた車両がピットクルーの声援に答えるべく
コース端を手を振りながら爆走した・・・・
やっと40号車が最終コーナーから立ち上がった。
コンクリートウォール近くを通過すると思っていたが
レコードラインのまま・・・
また手も振らない・・・・
あぁ・・・・『RYU君・・逝っちゃってる』
耐久レースの終焉はメインストレート上に車両を並べ
コースを封鎖して車両保管が行われる・・
各チームの関係者はドライバーを迎えに走る・・・
乙とよっちゃんもペットボトルを持って走った。
40号車付近に到着したが、RYU君の姿が見えない・・・
どの車両からもドライバー離れ、チーム関係者の差し出す冷たいタオルや
ペットボトルの水で一息付いている。
40号車の室内を見ると・・・
RYU君が前を見たままシートに座っていた。
もちろんヘルメットも被ったままだ・・・
ドアを開けて、よっちゃんと2人で引っ張りだす。
乙:「大丈夫か?」
R:「あぁぁああ 大丈夫です」と言った顔が大丈夫でなかった(爆
即、ヘルメットを脱がせ
路面に座らせて・・・
頭からペットボトルの水を掛ける乙・・・
そして喜ぶRYU君・・・・・(どこかで見た光景だ)
そうだ・・・・
ピグモンと同じ習性のようだ ←(なんでやねん
RYU君がぶっ倒れるのでは無いかと心配しながら
手を貸してPITまで付き添って歩いた。
RYU君が呟く・・・
R:「乙かれさん・・・あと10周いったらマジでやばかったです」
乙:「そうだね・・・・」(たぶん5周で持たないよ)
そして熱中症は案外若い体力のある人でも簡単に掛かる理由は・・
自分の体力を過信するからだ・・・
10周と思うなら5周だな・・・
今回40号車のレースマネージメントを頼んだ
TWS監督が無線で泣き叫ぶ『よっちゃん』のPITINを阻止して
5週引っ張ってくれて助かったかも??・・・と思った。
今日はすごく暑く・・
乙も30周を過ぎてから気が狂いそうだった。
車を労わりながら、また初めて彼が出場した公式戦であるスーパー耐久
無謀とも言えるチャレンジングなレースデビューであるが
彼の強いハートでプレッシャーを跳ね返してくれていた。
凶暴なマシーン達がガンガン攻め立ててくるところで・・
大変だったと想像する。
表彰式が始まった。
ボタクリガレージチームは
ST3 NSXが優勝
ST4 S2000 41号車が3位Get
PITは一部の人間が表彰式に行くが
先を急ぐため、全員撤収作業に入る。
撤収の目鼻が付いた時
乙はボタクリ親方に話しかけた・・・
乙:「親方ありがとう・・ホームコースの岡山に帰って来て4位って俺すごく満足やねん」
親:「乙かれ!さん・・・俺も永い事レースしてるけど・・・」
「スーパー耐久で、よっちゃん乗せて4位って・・・」
「本当にすごい事やと思うで・・・・」(核爆
これで乙の熱い熱い夏は終わった・・・・
全員写真 posted by
(C)乙かれ!
最後に
応援頂いた皆様
また予算不足からボランティアで機材貸与ならびに
優秀なエンジニアを派遣してくれたTWS様
またこんな下手糞を乗せてくれたトレーシースポーツ様
最後になりますが、乙の呼びかけに快く参加してくれ
同じ苦しみに耐えてくれた
よっちゃんとRYU君・・・
最高の夏が経験できました。
皆さん ありがとう!!