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ハチロックのブログ一覧

2012年10月26日 イイね!

守る、ということ。(猫の恩返し編)

守る、ということ。(猫の恩返し編)ロッキーが息を引き取ったと同じ

21日の日曜日

ウチのとなりのニラ農家で可愛がられていた

白地に黒い模様の猫、ナナちゃんも

動物病院で、齢3年の命に終わりを迎えていたんだ










まだまだ3歳、遊び盛りの元気な猫だったけど


ある日突然に、後ろ足が立たなくなって


慌てて連れて行かれた動物病院では


安楽死を勧められたらしい




隣のアサコばあちゃんは、安楽死なんて!、と


分の悪い賭けにでて、ナナちゃんに手術をしてもらった




けれど、経過は悪く


二日ほど自宅に帰ってきたものの


アサコばあちゃんは、ウチのばあちゃんたちとの婦人会の旅行があったし


家の男性陣ではナナちゃんを看きれない、ってことで


また、病院で預かってもらっていたんだけど


旅行から戻り、お迎えに行く前に、ナナちゃんは旅立って行った




ここ最近の、ご近所さんの噂話は、もっぱらこの件で


去年、癌の手術をしたアサコばあちゃんは


会う人会う人みんなに、こう言われるらしい




「猫が、あんたの病気をもらって逝ったんだから


あんたは、もう大丈夫」




この話が本当か、嘘かなんてことよりも


猫に命を分けてもらったアサコばあちゃんの気持ちを思えば


こんなことを笑って言う、ご近所のおばさんたちは残酷だなぁ、と




身内が言うのと、何の事情も知らない他人が言うのとでは


また少しばかり違う気がするから





私がもし、ウチのばあちゃんとロッキーとのことを


同じように言ったとしたら?



「お義母さんの病気をもらって、ロッキーは逝ったんですね


だから、もうお義母さんは大丈夫ですよ


きっと、癌は再発しないですよ」



身内だけれども、私には言えない


身内だから言えないのかもしれない





















ナナちゃんは、アサコばあちゃんの孫が拾ってきた捨て猫


たった3年の、短い命ではあったけれども


とても可愛がられていて



アサコばあちゃんがニラのハウスに行けば、ナナちゃんも後をついていく


どこにいても、アサコばあちゃんの一声で顔を出して


トコトコと寄ってきたのに



突然、後ろ足が立たなくなったのは


背骨の一部に血液が溜まってしまったのが原因らしい


除草剤や農薬を舐めて、こうなってしまうこともあるそうだが


どうやら今回は、誰かに背中を強くたたかれて出血したのでは


動物病院の先生はそう言った、と




捨てられて、拾われて、可愛がられて、ひどい目にあって、と


ナナちゃんの3年間は、目まぐるしく過ぎて行ったけど


ご近所さんたちが言うように、ナナちゃんは


アサコばあちゃんの身代わりになって逝ったのかな


小さな体で、大きな恩返しをしていったのかな




21年前、宇都宮動物園からもらわれてきたロッキーも、また


ウチのばあちゃんに恩返しをしていったのかな




一つ一つは小さな命だけれども


こうして今日まで繋がってきたのだとすれば


自分の命もまた、誰かに


何かに分けてもらったのかも、と思える





子供たちはまだ、ロッキーのことも、ナナちゃんのことも知らない


明日の土曜日、ばあちゃんちにおはようの挨拶をしに行ったついで


犬小屋をのぞくかな




平日は私が、土日は子供たちがのぞいていった、ロッキーの小屋


今までじいちゃんとばあちゃんとの静かな暮らしだったのに


ここに私たちが引っ越してきたこの3年半は


さぞうるさく思っていたんじゃないかな


それとも、にぎやかで寂しくなかったかな





犬や猫が、ばあちゃんたちの代わりに病気をもらって逝った


それが本当なのか、嘘なのかなんてことより


そういう気持ちを守って生きたい、と思う




もしも明日、子供たちに聞かれたら


ロッキーもナナちゃんも、ばあちゃんたちにありがとうって言って


死んでいったんじゃないかな、と話したい





みんなには、一緒に遊んだ楽しい思い出があるでしょう


いつまでも、みんなの思い出の中に、ロッキーもナナちゃんも


生きてるんだよ、可愛がってあげてね


心の中の小さな命を、守ってあげてね





空っぽの小屋に、子供たちは何を思うのかな

















Posted at 2012/10/26 16:16:39 | ヒトリゴト絵日記 | 日記
2012年10月26日 イイね!

守る、ということ。(21歳のロッキー編)

守る、ということ。(21歳のロッキー編)17、18、19日と、婦人会の旅行に出かけたばあちゃんと

同じく17日から、一泊二日で同窓会に出かけたじいちゃん

二人とも不在だと、さすがに寂しいのか

庭からロッキーの鳴く声が聞こえていた










ばあちゃんが帰ってくる19日の金曜日、朝のこと


次女を幼稚園バスに送り込み、庭を通って隣のばあちゃんちへ


宅配の牛乳をもらいに行くついで


門の番犬、ロッキーに声をかけてみるも


応答なし、冷たいなぁ、と





ここ最近、声をかけてもスルーされる


犬まで私を馬鹿にしてるんかな?、と苦笑いしながら


もう21歳という高齢の、だいぶ足腰が弱った体を思ってみる




















子供達も旦那も休みの土日は、あれやこれやと忙しく


わざわざ庭に出向いてロッキーに声をかけることは、まずない


20、21日と、ロッキーのことは忘れていた




22日、月曜日の朝


この日も次女を送り出し、いつもの牛乳をいただきに


ふとロッキーの小屋をのぞいて見たけれど


奥に隠れているのかな、姿は見えなくて




火曜、水曜と、中だるみの週の半ばは牛乳の宅配はなく


いつもなら一緒に次女を見送るはずの長男も


珍しく、二日連続でお寝坊さんだったから


ばあちゃんたちに、おはようの挨拶をするのを後に回して


庭を通らず、自宅へ戻った




そして、25日、木曜日の朝


幼稚園バスの時間に間に合った長男


次女を見送った後、庭を通ってばあちゃんたちにご挨拶をしに




そういえば、二日間のぞいていなかった犬小屋


「ロッキー?」と声を掛けてみたが、相変わらず返事はなく


と、いうか


姿が見えないぞ?




もしや、と思ってばあちゃんちへ走る


「あの、ロッキーさんは?」





















「うん、あのね、21日の朝は大丈夫だったんだけど


昼間、作業をしに庭へ出たときにね


私の姿は見えるはずなのに、ちっとも鳴かないから


変に思って小屋を見たら、もう息をしてなかったんだよ」




子供たちが悲しむから、と、私たち一家が外出するのを見てから


少し離れた場所に埋めたんだそうで


「ゆっくり休みなね」、とロッキーに声を掛けたんだ、って




ばあちゃんが言うには、自分が旅行から帰るのを待っていたんだろうと


19日に帰宅してから、その晩も、次の晩も、ずっと鳴いていたんだ




でも、もう21歳の老体


今さら病院へ行って、怖い思いをさせてまで治療って必要かな、と


ここ最近、足腰も立たなくなって、ずっと座ったまま


日がな一日、寝ているばかりだったし




だからと言って、老衰は、手術して治るものでもないし


もう体力も限界だろう、医者に通っても、数日命が伸びるだけ


ならば、ここで最期まで一緒の時を過ごそう


そう、じいちゃんとばあちゃんは話していたそうで




あの鳴き声は、ばあちゃんを呼ぶ声だったのだろう


それに応えられないばあちゃんもまた


眠れない週末を送っていた






















25日の夜、その話を旦那にしたのだけれども


「実はさ、ばあちゃんが旅行の間ずっと


ロッキー、夜中も鳴いていたんだよね


その声が、昔飼っていた犬の、最期の声によく似ていて


もうダメなのかな、って思ってた」、と




私は、日中の鳴き声に気付いていた


けれども、夜中の鳴き声までは気付かなかった


寝ていたわけじゃない


ドタバタ劇を演じていた




主人公すらいない劇に夢中になって



すぐそばで



助けを求める声に、気付かないでいた





私じゃ、ロッキーにとっては役不足


彼が求めるのは、ばあちゃんであって、私じゃない


私じゃないけれども


せめて、声をかけてやるとか


傍にいてやるとか


何かしら、できることがあったはず




こんなに近くで、助けて、って言っていたのに





私が傍にいたところで、ロッキーの寿命が延びるわけじゃない


何も力にはなれないけれども


気付いてやることはできたはず





悔やんでも、悔やんでも・・・


取り返しのつかないことって、こういうことだ





















仕事で疲れて帰って、いつもなら爆睡してるはずの旦那でさえ


その声に気付いていたのに


なんで、起きていたはずの自分の耳には


その声が届かなかったのだろう




届かなかったんじゃない


聞こうとしなかった


目には見えないものを追いかけて、夢中だった


手応えのないものを掴もうと、必死だった


誰の何にも、耳を貸さなかった




結果


目に見えていた、大切なものを失った


傍で助けを求めるものを、救えなかった




私、何やってたんだろう





















守る、ということ



守るべきものを持つ、ということは



たとえ人に何を言われようと



冷たい人、薄情なヤツだと思われようとも



自分と生活を共に、苦楽を共にするものだけ守っていればいい



裏を返せば、それしか守れないのだ






そんなこともわからず、他人事に夢中になる私に


強い言葉で手を引いてくれた人がいる




「やはり、人生をともにしてきた、


これからも歩んで行くであろうご主人と子どもたちが一番さ」




「関わらない、というのは冷たいようで、自分を守り、


自分と家族を守ることになるし、


遠くはその人を自戒の念に追いやらなくても済むはずです」







この言葉の意味を噛みしめる




















Posted at 2012/10/26 02:30:45 | ヒトリゴト絵日記 | 日記

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