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2016年12月02日 イイね!

思春期、という名の水たまり。

思春期、という名の水たまり。 
 
 
何年か前に家族で訪れた

秋の日の公園に

久々、足を運ぶことにした





















前日の雨が嘘のように

この日の空は、青くて

きれいで





















子どもたちは手に手に

色とりどりの落ち葉で

いっぱいになった袋をもって




















今年はこの場面の中に

長女の姿がないことが

ちょっと寂しい





















一人で映画を観に行くと

中学生らしいおしゃれをして

車から降りて行った




















あの日から、一年が過ぎて

相変わらず悩みも尽きないけれど

いろんなことが少しずつ

少しずつ前へと





















それでも年頃の娘の耳には

親の言葉はすんなりと

入ってくれるはずもなく

けれど、きっと誰かに

聞いてほしいこともあるかも、と

KUMONの先生が

先日、長女の相手になってくれた





















先生と長女の間で

どんな言葉を交わしたのかは

聞いていないけれど

のちに先生からメールをいただいた





















メールの中に散らばる

色とりどりの言葉は

先生の誠実な気持ちそのもの





















「彼女には、他者とも

自分とも向き合える力を

持っていることが感じられ

嬉しかったです」

「思春期に誰もが通る道の途中で

しばし悩みの水たまりに

はまっている様子でしたが

いずれ抜け出ることができるのではないか

と思いますし、私も

はまって抜けたことがある

と話しておきました」





















「それから

人生が劇的に変わるような

出来事に出会うのは奇跡で

毎日地道にやっていく中で

積み重ねたものの中から

自分の方向を見定めて

歩いていくものだと思うけれども

それを今のあなたに悟られてしまったら

大人の立場がないので(笑)

反抗したり、いろいろぐるぐると

悩んで見つけて行ってね

とも言いました」





















「結局は

自らの意志で動かなければ

何も変わらないし

手に入れることもできない

ということに

いかに早く気付けるかですものね」

「でも、中学校という特殊で

狭い世界だとチャンスも少ないかな

と思い、自分のダメな例を

引っ張り出して話しました(笑)」





















「あなたが吹奏楽と、心理学とに

真剣に取り組んでいくうちに

どこかでそれらの比重が変わったら

あるいは違うものが見えてきたら

こだわりすぎずに受け入れてもいいだろうし」

「また、自分がどうしたいか(主観)で迷ったら

自分をどうしたらいいか(客観)

を考えてみるといいかもね

とも言いました」





















先生の言葉は、長女の心には

どんなふうに聞こえていただろう

親以外の、誰か、大人が

そんなふうに自分のことを

大切に思っていてくれる幸せに

いつか、心から気付いたら

彼女も自分自身を、もっと

もっと大切にできると信じたい





















長女の机に

鍵のかかる引き出しがある

いつもはどこに隠してあるかすら

わからないその鍵が

この日は机に放り投げられていた

見てはいけない、とも思いつつ

開いてしまったそこには























自分の代わりに切り刻んだのか

血の付いた消しゴムのかけら

そばには壊れたアクセサリー





















鍵が

誰にでも見つかるところに置いてあったことは

必死になってこの刃の引き出しを

もう隠さなくていい、と思ったからなのか

それとも、SOSなのか

親を試しているのか

もしかしたら

お守りのように、刃を持っているだけでいいのか

長女の心の表と裏、を思う





















引き出しをそっと閉め

鍵を元通りに置いて

私が部屋に入ったことがわかるように

春秋用の布団から冬の布団へ模様替えをして

彼女の部屋をあとにした





















長女からは何も言ってこない

言葉の代わりに

こたつの中で足をつつかれたり

私の肩に頭を乗せたり

そんなこともあったかと思うと

時おり、乱暴な言葉を投げつけたりもする

「うざいし」

「余計なこと言ってんじゃねぇし」

やっと私に向かって言えるようになった

こんな言葉も、いつか

大人になった時、自分で思い出しては

あんなこともなったな、と

苦笑いしてくれたらと思う





















一歩、二歩、進んでは

また逆戻りかもしれない日々

だけれども

色とりどりの思いが、ひらひらと

舞い落ちる彼女の心の中で

一筋の陽の光がさしていると

思う、今日この頃です

















Posted at 2016/12/02 05:19:03 | ヒトリゴト絵日記 | 日記

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