
そもそも、アンケートの目的は?
そう聞かれて、本当のことは話せなかった
「皆さんの意見が知りたくて」
「皆さんも、学校のことを知りたくないですか?」
それしか言えずにいた
本来なら、学校で起きたことを全員に説明して
このまま子どもたちのやる気が失われていくのを
黙ってみていていいのか、それとも改善させたいのか
「自分は自分、人は人」がいいのか
みんなの意見をまとめて、学校に話をしに行きたかった
出来ることなら、これまで黙ってみているだけだった
自分たち親のことも、一緒に考えたかった
でも、「もう2月」
そんな焦りが、「とりあえずアンケート」になってしまった
焦りには、理由があった
一向に遅れを取り戻せないままの、授業
担任の態度を言い訳に、やる気を見せない子どもたち
それを見て見ぬ振りの自分たち親
それが少しも改善されないまま、6年生になるのだろうか
そろそろ来年度の異動が決まる時期・・・だから
本音を言えば、今の担任が6年生に持ちあがるのが嫌だった
みんなはどう思っているのだろう?
それが知りたかった
同じ思いの人が、少しでもいてくれたら・・・
でも人事異動は学校が決めることであって
私たち保護者が口出しをすることではない
「担任を変えてください」と言うことは
それこそ「モンスターペアレント」だもの
自分のわがままを、学校に押し付けるわけにはいかない
去年の6月ごろから、校長たちと話し合い
改善に向けてできることはやってきたつもりだけれども
良くなるどころか、クラスのモチベーションは下がるばかり
この状況を、校長がどう判断してくれるのか
最後の悪あがきかもしれないが
一人二人の意見としてではなく
クラス全体の意見を校長の耳に届けたい・・・
不案な気持ちは、皆さんもきっと一緒だろう
と、自分の胸の内を振り返れば
やっぱり「モンペ」だなぁ、と
どんなカタチであれ、担任を変えろと言っていることには
なんら変わらない
本来は、もっと違う気持ちだった
学校と親とで協力して、子どもたちを伸ばしてやりたかった
過干渉「足し算の関わり」じゃなくて
一歩引きながら「引き算の関わり」で
担任と子どもたちとで頑張る姿を
陰ながら支えていきたいと思っていたけれども
結果、ただのでしゃばりになってしまった
どこでどう、道を間違えたのだろう
子どもを思う気持ちが
何処かで深みにはまり、遭難してしまった気がする
振り返ってみれば、やっぱり「当たり前」が原因だろう
親だもの、子どものことには関心があるはずだ
誰かが言い出せば、きっとみんなもついてくるだろう
お子さんから、何か聞いていませんか?
聞いていますよね、心配ですよね?
一緒に考えませんか?
呼びかけに、応えてくれたのは二人のお母さん
でも、そのうちの一人は一緒に行動することなく
直接、教育委員会に話を持ち上げたようだった
クラスで起こったことは、まずは担任に相談
それで解決しなければ、副校長
それでもダメなら、校長と
それが「筋」だと思ってきたから
私は直接教育委員会へ掛け合う気はなかった
小学校の先生をしている方に聞いたのだけれども
掛け合う人の多くは、直接教育委員会に話しを持ち上げるそうで
学校側は、教育委員会から話を聞くことになるのだが
一つひとつ段階を踏んでいくやり方は、珍しいのだそう
ある意味、正当派なクレーマーだっかもしれない(笑
でも、ちゃんと筋を通せば、校長もきちんと向き合ってくれ
できるところから改善の手を打ってくれた
しかしながら、当の担任の口からは
自分の非を認める言葉は聞かれず
他の大人がいないところで、子どもたちを責めてばかりで
でも、子どもたちの話以外に物的証拠の無い親には
それ以上、なすすべがなかった
一度、腹を割って担任と話をしようと思い
自分から頭を下げたことがあるが
その時に、「考えが浅い」と言われただけで
何の解決にもならなかったことがある
そういった経緯と、限られた時間とが焦りとなって
強引なアンケートという形になってしまったが
でも、今回は実施されなくてよかったとも思っている
先月、校長にアンケートをお願いしに行った時
担任が傷つくから、と言う理由で断られたのだけれども
その時に校長に言われた言葉がある
(アンケートをやらなくても)
「お母さんたちの気持ちはわかっていますから」
「お母さんたちには伝わっていないかもしれませんが
私たちもわかってますから、わかってますから・・・」
そう言われて、アンケートの原稿は
校長に預けることになったのだ
もしも今回、アンケートを強行したならば
「わかっている」と言ってくれた校長を、裏切ってしまうことになる
そういう気持ちもあった
校長を信じたい気持ちと
信じられない気持ちと
焦りと不安
無関心に見えるほかの親たち・・・
耐えられなくなって、暴走してしまった
それをどうやって説明していいのか
はたしてどこまで伝わるのか
アンケートの目的を、きちんと言えないまま
お蔵入りにはなってしまったたけれども
でも、それでよかったかもしれない
校長を裏切らずに済んだし
「子どもたちは子どもたちで、きっといろいろ考えている」
そう言うお母さんの声もあって
「子どもたち自身に乗り越えさせなければいけない」
これも経験だから、という言葉に私の暴走が止まった
まわりが無関心、と決めつけていたけれども
私が過干渉だったのかもしれない
そう思うと凹むけれども
でも
無関心は無関心なりに
過干渉は過干渉なりに
良いところも悪いところもあって
それに気付くことで成長していくものなんだと
「子育て、子に育てられ」
いつも自分に言い聞かせている言葉
わかっているつもりが、忘れていた
ダメだな、私
でもいいや、また一つ勉強になった
転んでもタダじゃ起きない
それが私の信念、これだけはブレちゃいけない
それぞれの家庭、それぞれの思い
やり方は違えど、子どもを思う気持ちは
なんら変わることは無いのだと
自分は、筋を通して校長と真っ向から向き合ってきた
単なるクレーマーではなかったと思う
学校側の意見も事情も聞き、その中で折衝してきた
折れるところは折れ、譲るところは譲ってきた
その結果がどうであれ、一本の信念を貫いたのだから
それでいいじゃないか、と
昨夜の電話で、最後に聞いたひとこと
「きちんと説明があれば、アンケートやってもよかったね」
それが聞けただけでも、よかった
いくつもの、長いブログにお付き合いいただき
ありがとうございます
これから小学生の親になられる方には
きっと多くの不安を抱かせてしまったもしれないし
同じ小学生を持つ方からすれば
言いたいことも、たくさんあったかもしれません
子育てが終わった方も、これからの方も
関わりは無くても、子育てに関心がある方も
いろんな方々に心配をかけたこと、ごめんなさい
それから応援をいただけたこと
心から感謝しています
三歩歩いて二歩下がる
そんな子育てですが、自分なりに楽しんでいます
子どもから教わるいろいろなこと
大切なこと
少しでも誰かの役に立てたら、嬉しいです