本日のお題はみんな大好きクラウン。
公私共に私のまわりで一番生息数の多いクラウン、それが200クラウンです。
キャッチコピーは
「超えてゆく、ブランド。」
ボディーサイズは
全長 4,870mm
全幅 1,795mm
全高 1,470mm
WB 2,850mm
となっており、現行と比べると全長は30mm、全幅は5mmコンパクトですが、デザインの影響か現行よりも遥かに小さく見えます。全幅はクラウンの伝統を守り1800mmを切っており、
死角を減らすためのミラー位置など街中での取りまわしに関しては国内Eセグメントにおいてクラウンの右に出るものはいないでしょう。
全体的なデザインは先代モデルであるゼロクラウンの正常進化。
フロントが180や210よりもスラントしているのと、リアも絞りこまれてるので前の2台よりもこじんまりと見えます。
良くも悪くも小さく見える。
メーター回りは流石に10年の歳月を感じさせますが液晶ではなく、しっかりと針の残っているメーターは視認性の観点からすると液晶よりも上。
しかしもう少し文字がはっきりと見える方がいいかな?
ツインモニターになる前のマルチ部分はクラウンのメインユーザーに配慮して大きめの物理ボタンで空調及びナビの操作ボタンの表記も日本語。
見てくれは悪くなりますが使い勝手を考えるとやはり日本語表記の方がわかりやすいです。
何が一番良いかというとオーディオのボリュームスイッチがプッシュ式でないのが最高なんだ。
後部座席の読書灯はまだまだ可動式で、手元をしっかりと照らせます。
些細なことかもしれませんがこういった配慮はクラウンの伝統である"おもてなし"という部分において大変重要なもの。
走行性能はいたってソフト。
ゼロクラウンに感じたコツコツ感はなく、17ロイヤルのようにお釣りが来るわけでもないので至って快適。
クラウンのお家芸である静かさに満ちた室内はオーナーとゲストを優しく目的地まで運んでくれます。
ちなみに私はゼロクラ以降の乗り味ではロイヤルサルーンは200が好みでアスリートは210が好みです。
リアシートも210ほどホールド性の高いものではないので脇からの圧迫感も少なくゆったりと過ごせます。
ただし、リアの快適性は、より柔らかなシートと角ばったボディーの170の方が個人的には快適。また、リアガラスが傾斜しているので室内の明るさ、解放感という点では180や210の方が上かな?
ステアリング系統はどこまでも軽く、滑らかでこの滑らかさは次代からのクラウンにはない物。このフィールは路面状況を感じさせないものですので、ここは好き嫌いが別れるところでしょう。個人的にはもう少しステアリングに重さが欲しいところですが、クラウンのアイデンティティーである安楽さということを踏まえるとこれで良いと思います。
まして、この車は旦那仕様のロイヤルサルーン。
ハンドリングや引き締まった脚を求めるならばアスリートを選べば良い話。
私はアスリートのハンドリングにロイヤルの乗り味が良いかな。
しかし、このステアリングの軽さで市街地での扱いやすさ、駐車時の取り回しはピカ一。
燃費は市街地、郊外路でエコ運転を心掛けずこんな感じ。
優秀です👏
是非とも燃費チャレンジをしたいですね。
余裕溢れるV6 3.0の走り、210よりシートもルーズでクラウンお得意の旦那仕様の乗り味は後の210より上。ハンドリリース式のパーキングブレーキ、リアクールボックスなどクラウンらしいクラウンは170で最後だと思っていますが、ゼロクラ以降残っていたクラウンの過剰装備感はこの車で最後かな。
また、私個人の感覚では街中を転がして楽なのは次代の210ではなく、この200系のロイヤル。視界の良さなどは210の方が優れているのですが、何故か200の方が疲れにくいんです。
恐らくは以前触れたと思いますが、6気筒ならではの静粛性の質感と210は200よりもシートがホールドされますのでそういった点で疲れるのかな?
ただし、発進時などの低速域ではミッションに癖があり特に交差点などを曲がる際や渋滞でのノロノロ運転では多少ギクシャクします。
しかし、30キロ以上ならば問題ありません。
本車両のみならずクラウンの凄いところは「クラウンでいいやー」、「とりあえずはクラウンかな?」と思わせてしまう商品力の高さ。
良くも悪くも癖も少なく八方美人な車です。
色々な車に乗り、車の事を知れば知るほどクラウンの持つ独特の世界観、バランスの良さがわかり、私はクラウンが余計好きになりました。
"すべてはクラウン"と140クラウンのキャッチコピーではないですが、私も含め、多くの日本人において、このクラスの基準となる車。それがクラウンであると思っています。
私はクラウンが好きですがクラウン一強が好きなわけではありません。
昨今、国内市場においてほとんどライバルがいなくなったクラウン。
他社もクラウンに負けないセダンを作って貰いたいです。
でないと私のように国産セダンか好きな人間はクラウン以外選択肢がなくなるので他メーカーも頑張ってもらいたいですね👍
現在、2008年の登場から10年が経過し市場価格がこなれてきて100万以下で充分綺麗な車両、物によっては車両本体30万円台からという物件も出てきています。
2.5V6ではなく3.0 V6の余裕ある純ガソリン車のロイヤルサルーンはこの200系で最後。3.0の走りはカタログにあるように「オーナーを輝かせる自信、そして誇り」に満ちています。各種装備もロイヤルサルーンGを選べば現行モデルと遜色ありませんので今現在、この200系クラウンは買い時かも知れません。