e燃費というホームページがある。
ユーザーの自己申告による燃費データを集計したもので、
車種ごとの実燃費や都道府県毎のランキング等が掲示されている。
私は、数年前からチェックをしているのだが、北海道は
常に最下位である。
北海道は、雄大な景色にまっすぐな一本道で定速運転で
良い燃費が期待できるのではというイメージとは正反対のデータである。
実際、信号の少ない市外では60キロ巡航をきっちり守るトラックが
ペースメーカーとなり、一定速度の流れを作っているおかげで
カタログ燃費に近い燃費が期待できる。
いっぽう、北海道内ではどんなに小さな田舎町でも、
市街地に入ると、制限速度上限で走行すると、
信号の連携が悪くなるように設定されているのが普通である。
まず、市街地と市外の人口の分布状況、また走行している車の数を
考えてみよう。その大半は市街地に集中していると考えられ、
信号の連携が悪い市街地の高い燃料消費率が、北海道の
悪い燃費の平均値を生み出しているということが推測される。
マスコミの報道によれば、北海道警察は意図的に信号の連携を
悪くして悪質な速度超過をさせないようにしているということらしい。
ただ、この「連携が悪い」というのは、いささかドライバーの自分勝手な
理論のように感じる。
制限速度上限一杯がドライバーが合法的に持ちうる権利だと思ってはいないだろうか?
見方を少し変えて、いかに信号で止められないように走るか、制限速度内で速度を色々と
調整して実験をしてみよう。
あくまで私見であるが、札幌市内の幹線道路(札幌新道、石狩街道、国道36号線、環状通、羊ケ丘通、)などでは、制限速度を15キロくらい下回る速度で走行すると、停止回数を1/3以下にすることができる。
また、次の信号が赤であれば、極力ゆっくり走るのも効果的で、仮に停止させられたとしても、停車時間を最小限に食い止めることができる。
つまり、運動エネルギーを無駄な熱エネルギーとして捨ててしまうことを極力
避けることでなく低燃費で車を傷めずに走行できるというわけだ。
制限速度マイナス15キロというと、制限50キロ市街路の場合35キロとなる。
この速度は短距離走のアスリートが全速力で走る速度と同等で、
歩行者から見たときに自然で威圧感のない速度と言える。
歩行者、自転車、自動車の混合交通である市街地では、
交通弱者に恐怖感を与えないスピードで走行することを、
北海道警察は暗に示唆しているのかもしれない。
そうだとしたら、世界的に賞賛されるべき事実と言えよう。
このようなドライバーが増加すれば、
幹線道路沿線の環境改善、安全性向上、地球温暖化防止、そしてe燃費での
ワーストワン返上にも繋がるはずである。
最後に三つ句を詠んでおこう、
「急ぐなよ 次の信号 どうせ赤」
「先の青 近づく頃に 赤になる」
「先の赤 近づく頃も 赤のまま」
北海道の市街地では、この句を思い出してエコな走行を心がけるようにしたいものである。
Posted at 2016/03/29 00:48:21 | |
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