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大方の予想通り、オミクロン株の感染がこれまでにない凄まじく早いスピードで拡大しています。


しかし、重症者数、死者数は今の所ほとんど増えていないのが実情です。


例えば東京では、最新データでは、新規陽性者数が2000人を超えていますが、重症者数はたった4人、死者数については昨年末から「ゼロ」が続いています。


これは、これまでの第五波まではなかった傾向です。


もちろんこれから時間が経てば一定の時間差を伴って陽性の方の一部が重症になっていき、重症者数等が少しずつ増えていく可能性はありますが、これまでは、新規感染者が増えれば重症者数も同時に増えていったのです。だから、今の「第六派」が増え始めて10日以上経っているのに、重症者数がほぼ増えていないというのは、このオミクロン株を罹患しても重症化する確率が、著しく低い事を意味しています。


そもそも、日本のデータを待つまでも無く、例えばイギリスでも、重症化率は、コレまでのコロナの「33分の1」にまで激減しているというデータも報告されています。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1479717456063401984


したがって、イギリスは、新規感染者数は、最高記録を更新し20万人を超えていたにも拘わらず、ロックダウン等の行動規制をかけなかったのです。それどころか、オミクロン株が20万人を超えた頃に、行動規制をさらに「緩和」して、事実上何の規制もかけない状況にしているのです！
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/united-kingdom/


事実、当方が出した上記ツイッターには、英国在住者から次の様な書き込みがあったほどです。


「イギリス在住ですが、普段通りの生活です。屋内のみマスクは、必要ですが、外でつけてる人はかなり少ないです。」
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1479717456063401984/retweets/with_comments


これは偏に、オミクロンの毒性が低いからであり、オミクロンのコロナを、通常のインフルエンザの様に扱い始めた事を意味しています。


だから、米国のブルームバーグは、こんなメッセージを出しているのです。


“Europe slowly starts to consider treating Covid like flu”
(欧州はコロナのインフルエンザ扱いを考え始めている)
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1481852575356178433


だから、日本政府も、冷静にデータを読み解く能力さえあれば、つまり、馬鹿や阿呆でなければ、これまでとは異なる対応をする筈なのです。


が……残念ながら、一部地域では飲酒規制や時短が導入されてしまったのです。
（詳しくは、こちらの記事を御参照下さい
https://foomii.com/00178/2022010912060789537）


そして、こうした沖縄や山口の動きは、地方自治体の本丸・東京都にまで飛び火しつつあります。すなわち、小池東京都知事は、「入院ベッド数の割合が2割を超えたら、まん防を導入を検討」と宣言してしまったのです。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/153980


これは、大変に危険な兆候です。なぜなら、（沖縄や山口、広島の知事と異なる）東京でまん防が実施されれば、余所の知事達も一気に行動規制に走り出す事になってしまうからです。
そして、東京都のベッド占有率はもう既に15％と、20％目前まで来ているのです。


この状況下で一番重要なのが、「入・退院の基準の見直し」です。


現在の「入・退院の基準」は弱毒化したオミクロンを想定せずに作られたものであり、「過剰に厳しく」なっているのです。


だから、オミクロンでコロナが弱毒化した今、その毒性にあわせて、軽々に入院させなくても良いように基準を見直すと同時に、入院患者も早々に退院できるように基準を見直していくことが必要です。


東京都の15％の病床使用率は、こうしたオミクロンに合わせた基準のバージョンアップを施す前の基準で到達している水準なのですが、この基準の見直しさえ進めば、病床使用率は一気に下落し、まん防が発出されるリスクは大きく低減されるでしょう。


したがって、今、日本で最も重要なのは、東京都における、「オミクロンの毒性に会わせた入退院の基準の適正化・見直し」なのです。


この見直しができなければ……


・東京都がまん防に突入し、時短・飲酒規制が数週間から一ヶ月以上も継続し、大きな経済被害がもたらされる。
・東京都のまん防突入に刺激された、関東の周辺県の知事もまん防を発令し、その経済被害がさらに拡大。
・大阪を始めとした全国の知事達もそれに追随し、経済被害はさらにさらに拡大していく


という事になります。その被害額は、数兆円から、最悪のケースでは十数兆円規模に上るでしょう。一方で、東京都で、入退院基準の見直しが迅速に行われれば、こうした最悪の経済被害の拡大が起こらないのです。


だから、今の日本で、これからの数日から一週間程度で、東京都の入退院基準の見直しを行うことは数兆円から十数兆円の経済効果をもたらす、極めて効果的に経済対策である、という側面を持つのです！（もちろん、健康被害を一切拡大しないままに、です）


そう考えると、僕の目には「小池という一人の政治家」は、途轍もない悪い奴だと見えてくるのですが……皆様の目にはどう映っておられるでしょうか……？


…ということで、この一週間が本当に勝負だと、思います。来週は、どうなっているのでしょうか……それではまた、来週……。


追伸：沖縄のデニー知事はじめ、広島、山口の知事達のまん防判断が、如何に「馬鹿」な判断なのかを詳しく解説しました。是非、ご一読下さい。
『ＴＶでも「調査対象者全員が風邪症状」と報道しているオミクロンで、国民の営業＆飲食の自由を抑圧する知事達』は馬鹿としか言いようがない…という事の理由。
https://foomii.com/00178/2022010912060789537