
2018年から始まった24時間レース。自身の初観戦が2021年からになる為、今年で早くも4回目の観戦になる。1〜2回目はまだどう動いたらいいのか分からずしどろもどろなとこもあったが、4回目ともなれば、流れも分かりつつある為、今回の撮影は、予め周るルートを決めて行く事に(もちろんその間もレースの状況はチェックしていたけど)まず夕方までは13コーナーのアウト側。ここはマシンの左側を撮影できる数少ないポイント。欠点は移動に時間がかかる事。左側を撮影するならメインスタンドでもできるけど、マシンのスピードは速いし、柵もあってなかなか難しい…。軽く夕飯を済ませた後はアドバンコーナーで夜撮を実施。実は夜間に光跡を撮影してる写真を見かけて、どう撮ってるのか気になり調べてみたところ、カメラの設定を合わせれば可能との事で早速設定を合わせて撮影。その写真がこちら

その後メインスタンドで観戦した後はダンロップコーナーへ移動。ここではブレーキング時に赤く光る為意外にも夜間は人が多い(第一コーナーでも良かったが、距離があったため断念)しかもこの場所は車を停めたP7に比較的近いのもあり、約1時間半程粘ったが、ここでの撮影はかなり難しかった。赤く光るブレーキ自体は撮れたには撮れたが、ほぼ「なんじゃこりゃ」って感じ(笑)

流石に眠くもなって来た為1度車に戻り仮眠する事に(とは言えいつも通り寝てしまったが)
朝起きて妙に違和感を感じたが、外が随分と湿っていた。夜中に雨が降ったらしい。この影響でレースの流れが変わっており、数台がリタイアしていた。幸い61号車は順位を上げて走行していた為、その点は安心した。とは言え朝方も雨が降っていた為、撮影はできまいと、車内で大人しくする事に。それでも7時を過ぎる頃には空が明るくなり雨も上がった事で活動を再開。まず昨夜行ったダンロップコーナーへ行き、GRスープラコーナーと周った。富士のセクター3は、コースと距離が近いのもあり撮影スポットも多数ある為色んな角度から撮れるのもいい。そうこうしてる内に10時を周った為、残りはスタンドでレースの戦況を見守る事にした
ここからは各クラスの結果になります。まず…
①全車順位は付けてありますが、決勝結果に伴い、規定周回数以下のマシンは※を表記してあります
②ST-TCRクラスは、今回不参加の為8クラスが参戦
③参加車両の一部の表記名は省略してあるのもあります
ST-X(FIA GT3公認車両及びGT3規格に準ずる車両)
参加車両
Mercedes AMG
NISSAN GT-R
LEXUS RC F
総合優勝を争うクラス。マシンはSUPER GT等でお馴染みのGT3車両になる。序盤こそトップが何度も入れ替わる展開になったが、昨年の覇者1号車 中升 ROOKIE AMG GT3が王者らしい走りを見せ、レース後半は事実上トップを快走し優勝。24時間レース2連覇となった
リザルト
1位 1号車 中升 ROOKIE AMG GT3
2位 23号車 TKRI松永建設AMG GT3
3位 31号車 DENSO LEXUS RC F GT3
4位 33号車 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3
5位 81号車 DAISHIN GT-R GT3

ST-Zクラス(FIA GT4公認車両及びGT4規格に準ずる車両)
参加車両
TOYOTA GR SUPRA
NISSAN Z(NISMO)
Mercedes AMG
Porsche Cayman
GT4車両によるクラス。日本車からもスープラ、Zが参加している。参加台数が多いのも特長で基本は市販車+αな見た目だが、迫力ある走りは圧巻。このクラスも幾度となく順位が入れ替わり、トラブルにより順位を落としたマシン等あったが、その中でも885号車 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOが安定した走りを見せ優勝。チームとして24時間レース初優勝となった
リザルト
1位 885号車 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO
2位 52号車 埼玉 GB GR Supra GT4
3位 19号車 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RS
4位 20号車 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z
5位 22号車 EBI GROUP Cayman GT4 RS CS
6位 5号車 マッハ車検 GR Supra GT4 EVO
7位 21号車 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4
8位 59号車 2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVO
※9位 555号車 REVISION AMG GT4
※10位 26号車 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4
※11位 25号車 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4

ST-Qクラス(STOが定めた開発車両。ポイント対象外)
参加車両
TOYOTA GR SUPRA、GR Corolla、GR86
NISSAN Z(NISMO)
HONDA CIVIC TYPE R
MAZDA ROADSTER、MAZDA3
SUBARU BRZ
開発車両によるクラス。TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、SUBARUの5メーカーが参戦している。カーボンニュートラル燃料を初めとした未来の車を見据えた車両が多い。このクラスのみポイントは付かないが、レースでは、やはり1つでも上の順位で走りたいもの。今季は8台がエントリーしている
リザルト
1位 92号車 GR Supra Racing Concept
2位 230号車 Nissan Z Racing Concept
3位 61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept
4位 12号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept
5位 28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept
6位 271号車 Honda CIVIC TYPE R CNF-R
7位 55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept
8位 32号車 ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept

さて、このクラスにはお馴染みとなった61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptが唯一のSUBARU車として参戦。実は24時間レースの前に、次期参加車両となるWRXの姿がお披露目。その為BRZで走るレースは今回がラストランになるのでは?と話が行き交っていた。
レース自体は、スタート3時間辺りに、他車の追突によりエキゾースト周りが破損。幸いすぐに修理してコースには復帰したが、順位を大きく落としてしまう。その後はタイムも良く、夜中の雨もアクシデントに見舞われる事なく、朝方には20位代まで順位を上げていた。最終盤にクラッチの切れが悪い事からエアー抜きを実施したが、24時間走り切り、クラス3位、総合20番手でチェッカーを受けた。ST-Qクラスは、ライバルも速くなっており、この結果は賞賛の値に位置する。次戦からWRXでの参戦が決まった為、正真正銘ラストランとなった

ST-1クラス(ST-2〜ST-5に該当しない車両)
参加車両
KTM GT-X
S耐でしか見れないマシンが揃うクラス。今季は2号車 シンティアム アップル KTMのみが参戦。かつてS耐最上位クラスなだけに、未だ健在の迫力ある走りは魅力的。他にどこか参戦するチームいないかな?
リザルト
1位 2号車 シンティアム アップル KTM

ST-2クラス(2400cc〜3500ccまでの4輪駆動車及び前輪駆動車。ターボ付きは排気量×1.7換算)
参加車両
MITSUBISHI ランサーエボリューションX
TOYOTA GR YARIS
HONDA CIVIC TYPE R
かつてはインプレッサVSランエボが凌ぎを争ったクラス。近年はGRヤリス、シビックTYPE Rが席巻している。今季はシビックTYPE Rの参戦が増えた。その中安泰して走っていた13号車 ENDLESS GRヤリスが優勝。24時間レース2連覇となった。2位は6号車 新菱オートDXL夢住まい館EVO10、3位は743号車 Honda R&D Challenge FL5と、異なる車両が表彰台獲得となった
リザルト
1位 13号車 ENDLESS GRヤリス
2位 6号車 新菱オートDXL夢住まい館EVO10
3位 743号車 Honda R&D Challenge FL5
4位 72号車 OHLINS CIVIC NATS
5位 225号車 KTMS GR YARIS
6位 7号車 新菱オートVARIS☆DXL☆EVO10
7位 36号車 HCM 内野製作所FL5
※8位 95号車 SPOON リジカラ CIVIC

ST-3クラス(2400cc〜3500ccの後輪駆動車)
参加車両
NISSAN フェアレディZ
LEXUS RC350
大排気量車両によるクラス。近年は小排気量車両が多い為「絶滅危惧種」と称されているクラス。今季は4台が参戦しており、LEXUS RC F、フェアレディZが2台ずつ参戦。一時は15号車 岡部自動車Z34がトップを総合していたが、39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWSが逆転。結果2位の15号車に7周差をつけて優勝を飾った
リザルト
1位 39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWS
2位 15号車 岡部自動車Z34
3位 38号車 TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWS
4位 16号車 岡部自動車Z34

ST-4クラス(1500cc〜2500ccまでの車両)
参加車両
TOYOTA GR86
MAZDA ROADSTER
GR86が主体のクラス。2000ccのロードスターも1台参加しており、参加台数は7台。夜中の雨の影響もあり2台がリタイアする展開に。レースは884号車 シェイドレーシング GR86が2位に6周差を付けて優勝。ST-Zクラス共々チームとして2冠を達成するこれ以上ない結果となった
リザルト
1位 884号車 シェイドレーシング GR86
2位 41号車 エアバスターWINMAX GR86 EXEDY
3位 3号車 ENDLESS GR86
4位 18号車 WedsSport GR86
5位 216号車 HMR スポーツカー専門店GR86
※6位 66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RF
※7位 60号車 全薬工業GR86

ST-5クラス(1500cc未満の車両)
参加車両
MAZDA MAZDA2(デミオ)、ROADSTER、HONDA FIT
TOYOTA YARIS、
最多14台が参戦するクラス。小排気量マシンが名を連ねるが、ストレートスピードは200kmに達する。また11号車 栄建設 FITは「公団ちゃん」の愛称で親しまれ、カラーリングが特長的なマシンも多い。レースは一時期88号車がリードする展開になったが17号車 DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2が逆転し、24時間レース、クラス3連覇となった
1位 17号車 DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2
2位 65号車 odula TONE 制動屋 ROADSTER
3位 88号車 村上モータースMAZDAロードスター
4位 4号車 THE BRIDE FIT
5位 222号車 DURANCE J-net Cars Tokai FIT
6位 11号車 栄建設 FIT
7位 888号車 セレクトホテルズG FIT
8位 89号車 村上モータースMAZDAロードスター
9位 120号車 倶楽部MAZDA SPIRIT RACING
10位 67号車 YAMATO FIT
11位 290号車 AutoLabo Racing 素ヤリス
12位 76号車 PROGRESS 高砂ロードスター
13位 37号車 DXLワコーズ ☆パワーミネラルNOPROデミオ
※14位 50号車 LOVEDRIVE ロードスター

今年の24時間レースもあっという間に終わりを迎えたが、既に来年を見据えてる。しかしシリーズ戦はまだ2戦を終えたばかり。第3戦以降はもちろん、今年の最終戦も富士で行われる為、再び見に行けることを楽しみにしてる