
毎度おなじみのオクです。
以前落札されるのを指を咥えて見ていたギターが出品されています。
予算内に収まりそうだったので終了間際に駆け込み入札。で、落札。
メーカー品ではなく、個人製作家の作品ではありますが、見るからに上質で雰囲気抜群です。
ボディ材はトップが一風変わったメイプルです。スポルテッドメイプル。聞き慣れない言葉…調べました。
スポルテッド材は、樹木の傷やひび割れなどから水が中にしみ込んで、内部に細菌やカビ等が繫殖して出来る物です。
だそうです。
細菌やカビ…簡単に言うと腐り材?
バックはコリーナです。マホガニーによく似た木目…美しいですね。
このギターの最大の特徴はピックガードにあると言えます。
そう、木です。板です。スペックの表記がなかったのでセンなのかアッシュなのかは不明ではありますが、凄い厚みがあってカッコイイです。コレ、プラだったら5プライ相当かな。それぐらいの厚みで存在感ハンパないです。
そしてあんまり自分は好みじゃないんですが、ネックの虎杢…ビッシリですよ。良材であることは間違いないです。
しかしネック…極太です。こんなの見たことないです。リシェイプしてもらいたくなりますが、握ってみるとそんなに違和感は無い。慣れる方向で行きたいですね。
さて、抱えてみます。
ネックはものすごい順反り。それに伴い弦高はすんごい高い…ベース?っていうぐらい(計測すると6弦側で3ミリも)。
チューニングを始めてみると…あれれ?いつまで経ってもチューニングが決まらず弾いていて気持ち悪い…オクターブピッチ、全然合ってませんでした。
酷い有様でした。
そしてさらに、前ピックアップはFenderのクニフェなんですが、後ろはGOTOH。GOTOHが悪いというわけじゃなく、ミックスポジションにすると音が軽くなる。これはフェイズアウトしてますね。異メーカーのピックアップをセットで使う時は位相に注意です(特にテレキャス)。見事に逆位相のまんま配線されてました。
ちっちゃいポットです。FenderかCTSかなと思っていたのでこれは意外。とは言えCTSは高価なクセに特有の不具合が多いので(ボリュームを絞っても音が消えない)自分では選びません。今のところちゃんと音出てますので変更せずにこのまんまにしときます。しかしリアのコンデンサ、デカいですねぇ。珍品でしょうか…
一通り眺めて、リアピの配線をプラマイ逆に配線しました。
これでミックスの音がちゃんと出るようになりました。
ここまで色々と調整してやっと楽器としてまともになりました。
これ…言っちゃあなんですが、まともなギターとして機能してませんでした。こんな状態で自分で3人目のオーナーになるとは…前オーナーと製作者、どうしてたんでしょうか?配線は間違いなく製作者でしょう。ハンダ作業は上手ですがピックアップの位相を理解せずに配線しているあたりは不勉強が露呈してしまいましたね。
そして前オーナー…このネックとチューニングではまともに演奏できなかったんじゃないかな…酷いギターだと勘違いしたまんま手放したのだとすると、ちょっともったいなかったですね。
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2024/09/25 22:34:55