目にも鮮やかなコンセプトカーとの再会…ですが、まずはRX-8の話から^^;。
RX-8といえば、フリースタイルドアと呼ぶ観音開き方式のドアを採用することで、究極のフロントミッドシップレイアウトとスポーツカースタイリングに、4人乗りの実用性までプラスした、なんとも欲張りなスポーツカーですね。
RX-8が発売された2003年当時、広島在住だった私は長男の誕生を控えていて、赤CHARGE号を実家の車庫へと送還し、ファミリーカーとして初代アテンザスポーツワゴンを導入したばかり。ピュアスポーツであるFD3Sの直系と思えなかったこともあり、マイカーとしてこの新型スポーツカーに触手が動くことはありませんでした。でも、ほんの少し自らの境遇が異なっていたら、REファンとして極めて魅力的なクルマに映っていたに違いありません。
そのRX-8の直接のルーツとなる存在が、かのフリースタイルドアを備えたコンセプトカー
「RX-EVOLV」。
私がこのクルマ見たさに遠路遙々幕張まで駆け付けたのは、1999年の秋のことでした。
その僅か2年前、マツダのRE開発"撤退"の可能性を伝えた地元新聞記事の衝撃を私は今でも忘れることができません。フォード傘下での経営再建途上で飛び出したまさかの二文字。私は愚かにも「なんとしてもフォードの考えを改めさせないと!」の一心から、RE搭載車の新車販売に貢献すべく、Ⅳ型のRX-7を即座に契約。たとえ"たった1台"に過ぎなくとも、REの存続に向け、自らが打てる手は尽くしておこうと考えたのですね。
するとその願いが通じたか、1998年の春、地元新聞に『RE開発継続』との記事が掲載。その年末には、風前の灯とも思われていたRX-7が入魂のビッグマイナーチェンジを受けてⅤ型に進化。そして翌1999年、東京モーターショーで新型RE搭載のコンセプトカーが初公開されることになったのです。
マツダからREがなくなる!?
そんな最悪の事態が頭を過ってからの2年間。あまりにも急な事の展開に、心から喜ぶというよりも半信半疑な気持ちが勝っていた私。そんなモヤモヤを吹っ切るための幕張詣でだったわけです。
今回、目の前に姿を現したのは、あの時の薄紫色とは違う真紅のボディ色をまとったRXエボルブ。でも、間違いなくそのフォルム、その佇まいは、24年前の私が胸踊らせて熱い視線を送った「REの希望の星」そのものでございました。
以上、
RX-8誕生20周年の特別講演が開催された、マツダミュージアム土曜開館のスペシャル展示の様子でした(^^)。
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Posted at
2023/11/05 17:09:25