神崎空のブログ一覧

vSuperlativeを導入しました。

ｖ1、v2とバージョンアップしてきた時と同じく、出力的な体幹はそれまでの+Rモードがノーマルモードに移行して、+Rモードはさらに過激になるような感覚なのですが、vSuperlativeは流石に今までとはちょっと違うフィーリングがあったので、そこら辺を書いてみたいと思います。

バージョンアップ事にターボラグは減少してきたのですが、vSuperlativeに関しては、減少と言うよりも、常時回り続けているような感覚があります。
今までよりも、更に下から立ち上がり、ほぼ全域でブーストが掛かっているかのような感じで、0発進時から車体が軽くる程早く立ち上がり、レブリミットまで息継ぎ無く盛り上がっていくような感じです。
お陰で燃費重視で早めにギアを上げても、満足いく加速が手に入ったのですが、トルクバンドに入った瞬間からの加速が強烈過ぎて、v2よりも気を使う必要が出ました。
ただ、高速のコーナーでは、減速しすぎても余裕でリカバリーできるほどなので、サーキットで走る方には、メリットが大きいと思います。
ただし、+Rモードとなると、フィーリングは変わります。
ノーマルモードでは全域でラグを感じさせない程、自然ですが、+Rではマックスパワー重視になっているのか、ターボラグを感じる場面が出て来ます。
一瞬の溜の後に、一気にターボが掛かる、所謂ドッカンターボ的な所が出てきます。
ここら辺は、ECUの学習が済めば、マイルドになってくるのだろうと思いますが、現状では、ノーマルと+Rは特性の違うものだと感じています。

それとフロントの浮き上がり方は、v2よりも顕著で、ここら辺がFFが扱える馬力の限界を感じました。
このFK2で4万キロ程走り込んで、随分馴れもしましたし、特性も把握したのですが、それでも扱いきれないものを感じます。
個人的には、じゃじゃ馬慣らし的に、それがもの凄く楽しいのですが、それが面倒、苦痛と感じるなら、v2までで十分だと思います。
RESULT MAGICさんのブログに上げられているインプレッション通り、説明を聞いて十分理解した方以外は施行しないで欲しいというのは理解出来ます。
少なくとも、チューニングパーツが殆ど無く、足回り等を強化できない現状では、正しい判断だと思います。
リスク管理を含めたご理解のある方のみ、私の方からもお勧めしたいと思います。

発売から半年以上たったので、限定車といえども色々な所でレビューが出ているのだけども、見ていると納得出来る反面、全く納得出来ない部分があってモヤモヤする。

一つ一つ見れば、凄く良いのだけども、全体で見るとちぐはぐなのは同意。
ただ、曲がらないことや、乗り味に関しては、納得出来ないレビューばかり。
その殆どが、VSAをオンの状態のレビュー。
確かに、オンにしていると納得出来る部分は多い。
実際、自分自身もオン時の電子制御は辟易して、エンジン掛けたら真っ先にVSAをオフにしている。
こればっかりは、本当にヒドイ。
特に状況の良くない路面では、下手くそな姿勢制御が入って、逆に危ないし、その制御の入り方が違和感があって気持ち悪い。
ただ、オフにした時は、当たり前だけどそういう気持ち悪さはなくなり、素直な挙動になるし、ちゃんと曲がる。
何故か、プロの方のレビューに限って、このVSAをオンの状態にされてレビューされてる。それはもう何か裏があるんじゃ無いかって程不自然に。
何せ、他の車のテストとかでは、きちんとVSAオンとオフ時の両方でテスト、レビューしてたりするのだから。

また、アクセルレスポンスに関しても、オリエントワークスさんのチューンにて、海外仕様と同等に変更すれば、不満が全くないレベルに改善される。
ここら辺は、国内の事情に合わせてデチューンされてしまっているので、これが国内版での評価として見れば正しくはあるのだけど、FK2本来のレビューとしてはどうなのかと思ってしまう。188km位までのリミッターも掛かっているし、本来の性能的には発揮出来ない状態だし…。
こんな状態での試乗で、全てが分かったようなレビューを書かれてもなあと言った感じです。


走行距離が13,000kmを越え、ECUもチューンしたり学習も進み、本来の性能が発揮出来る状態で、走っていると、前回レビュー書いた時とは随分印象は変わりました。
近いうちに、今現在のレビューを書きたいと思います。
とりあえず、走れば走る程、私はこの車が好きになってます。

一つ一つを見れば、かなり高レベルの車なのですが、トータルで見るとまとまって無く、凄く歪に感じる車で有り、その歪さが魅力の車で、良く言えば限界に挑戦している車で有り、悪く言えば無理をしている車で、一言で言えば試作機。
ライバルのメガーヌやゴルフのように、3ドアにして快適装備やリアリートを取っ払えば、より簡単に要求するスペックになるのに、それをせずに、あくまで大衆車であるシビックのままスポーツカーに仕立てていることや、その目標に達するために、試験的な装備をてんこ盛りにしている所が、そういう風に感じる所以なのかなと思っています。
UK生まれですが、ある意味、日本車らしい日本車だと思いますし、ホンダの意地と本気を感じさせてくれる車です。

実際、この車は今後のタイプR復活のための試作機で、完成された車では無いのだと思いますが、そういう車だからこそ、魅力を感じ、オーナーになれたのを嬉しく思います。