2007年09月28日
第22話「シロッコの眼」
宇宙でカミーユを待っていたものは、新型モビルスーツ、ガブスレイだった。そのパイロット、ジェリドとマウアーの前に、ガンダムMk-IIは撃破されかかった。そこに、エゥーゴの新型モビルスーツが、ファ・ユイリィとともにやって来た。
アポリー 「カミーユ、どうだ、気に入ったか?」
カミーユ 「はい、何とか」
アポリー 「もっとうれしそうな顔しろよ。
Zガンダムはお前のために造られたみたいなもんなんだぜ?」
月で訓練を受け戻ってきたファは、パイロット候補者になったことをカミーユに告げるが、ファに戦争に出て欲しくないカミーユと言い争いをしてしまう。カミーユもファも、カミーユの心がフォウと過ごした地球に残っていることを認識していた。
カミーユ 「待てよ、ファ。僕に用があったんだろ?」
ファ 「モビルスーツを見に来たのよ。自分の乗る機体はどれかって」
カミーユ 「本当なのか、パイロット候補生だって」
ファ 「ティターンズに取り囲まれてる環境は厳しいわ。
カミーユばかりにがんばらせて済む訳じゃないのよ」
カミーユ 「君には、戦争とは別の世界にいて欲しかったけど…」
一方、シロッコから二人のニュータイプ資質者、サラ・ザビアロフとシドレを預かったジェリドは、若い二人を試すべく、索敵も兼ねてドゴス・ギアから発進する。間もなく、アーガマへ新型機“メタス”と“Gディフェンサー”を搬送していたレコア達に遭遇したジェリドは、これを追いかけアーガマを引っ張り出そうとする。
ジェリド 「お前達のようなガキのお守りをさせられるとはな」
サラ 「お言葉ですが中尉、私は十分訓練を受けています」
シドレ 「そのように言われるのは心外です」
ジェリド 「君達は、シロッコが選んだニュータイプ候補生だ。
しかし、この手だよ。まだ汚れを知らないこんな手で、
人殺しができるのか?」
サラ 「私は人殺しはいたしません」
ジェリド 「じゃあ何でモビルスーツのパイロットだ?」
サラ 「戦争は、人をより良く生かすための必要悪ですから。
そのために戦うだけです。戦闘局面であっても、
殺さないで済む敵ならば殺しません」
ジェリド 「そんなことでは、敵に殺されるぞ!」
この事態に気付き、アーガマからZガンダムを発進させるカミーユ。エマがMk-IIで、アポリーがリック・ディアスで後を追い、ファもリック・ディアスで出撃していく。Zの機動力を活かし、逸早くレコアのもとに辿り着いたカミーユはジェリドと戦闘になり、追いついたエマ達も、サラとシドレのマラサイと戦闘になる。
カミーユ 「Ζガンダム、出るぞ!」
トーレス 「ラジャー」
エマ 「エマ、ガンダムMk-II、出ます!」
トーレス 「何やってんの、ファが出る!?」
ブライト 「経験は?」
トーレス 「実戦バージョン1Bです」
ブライト 「アポリー、ファがリック・ディアスで出る。面倒見ろ」
アポリー 「何でです?」
ブライト 「出るんだよ!」
アポリー 「了解。…ったく!」
ブライト 「ニュータイプに期待しろということか。
それでファを送り込んできたのか」
ファ 「ファ・ユイリィ、リック・ディアス、行きます!」
レコア 「うっ!2機か?」
ジェリド 「逃がしはしない!」
シドレ 「ん、もらった。はっ?」
ジェリド 「援軍か?」
レコア 「味方機?」
ジェリド 「ガンダムMk-IIか!?」
カミーユ 「新型?どこからだ?」
ジェリド 「シドレとサラは逃げた2機を追え!」
サラ 「了解」
シドレ 「1機や2機の援軍が来たからと言っても。うっ!援軍?3機か?」
ファ 「あっ!」
エマ 「あなたは、アポリーの命令で動かなければダメでしょ!」
ファ 「わかってます」
エマ 「レコア少尉!損傷は?」
レコア 「大丈夫です」
ジェリド 「捕まえた!カミーユか?ヤツめ」
カミーユ 「ファ、何でお前が!?」
エマ 「カミーユ、今は戦闘中でしょう。はっ?」
ジェリド 「気を付けろ!」
シドレ 「ですが…。あぁ!あぁぁぁぁ!」
マウアー 「ジェリドが?」
シロッコ 「いや、シドレがやられたのだろう。ジェリドのヤツ、
倍は殲滅してくれねば帳尻が合わん。所詮は多勢に無勢か」
マウアー 「え?」
シロッコ 「尻尾を巻いて逃げてくる」
サラ 「このままでは私はやられる。敵の意思が固まって、私を襲う!」
ジェリド 「サラ、勝手に後退するな!カミーユめ、新型の力に助けられた」
戦闘の中で機体に損傷を受けるファ。彼女を助けに入ったカミーユによって、シドレが撃墜され散っていく。カミーユ達の意思を感じ、恐怖におののいたサラは勝手に後退を始め、ジェリドも仕方なく撤退していく。無事レコア達を回収したアーガマでは、ファがエマからきつい叱責を受け、軍の厳しさを知る。
ファ 「あっ!」
エマ 「わたくしの感情で戦闘を乱されては、
たまらないと言っているのよ!」
ファ 「申し訳ありません。でも、自分も戦わずにいられなかったんです」
エマ 「訓練も十分にしていないくせに」
ブライト 「中尉、ファのことは私にも責任がある。アポリー、すまなかった」
アポリー 「はい」
エマ 「ブライト艦長」
ブライト 「出撃許可を出したのは私だ。しかし、ファ、
今回の事は良くない。それだけはわかってくれ」
ファ 「わかっております。しかし、人間は感情の動物です」
エマ 「一時の感情だけで、
戦艦一隻を沈める訳にはいかないのが戦争でしょ!」
ファ 「は、はい。それは…そうです」
次回予告
シロッコが先導する艦隊は、フォン・ブラウン市に襲いかかった。
そして、アーガマの防戦を潜り抜けたドゴス・ギアは
強行着陸をしたのである。
その思いもかけない強行軍に、アーガマは沈黙をした。
次回、機動戦士Zガンダム、ムーン・アタック。
君は刻の涙をみる・・・
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Posted at
2007/09/28 08:21:07
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