
こうした背景から、前日にディーラーに行った際に目にした"サンクスエディション"に惹かれたのは、実は必然だったのかもしれない。
翌日、ニョーボ殿を連れて同じディーラーへ。
まずは展示車両をチェック。この子は車体色が白だったので、ニョーボ殿の印象は「営業車みたい・・・」。いきなり牽制されてしまった。
気を取り直して、サンクスエディションの売りを丁寧に説明(営業氏ではなく小生が)。思えば、この時点で小生の気持ちはほぼ固まっていたのであろう。「アルミホイールでバネ下重量の1kg軽減は車体10kgの軽量化に相当して燃費や乗り心地が良くなりますよ」とか、「バックソナーが付いているので車庫入れも安心ですよ」とか(ニョーボ殿は免許を持っていないので小生しか運転しないのだが)、「シートヒーターは冷え性の奥様にぴったりですよ」(ニョーボ殿は重度の冷え性)などと熱心に売り込む始末であった。
「見てるだけじゃわからんだろうから、乗ってみよう」と、試乗に連れ出す。前日の車両(黒)とは違う、グレーメタリックであった。
試乗の際には車内の静かさとシートのすわり心地に感心していたのだが、店内に戻ってから感想を聞くと、反応はいまいちであった。やはり「トゥーラン」への思いが断ち切れないのかと思いきや、問題は違うところにあった。曰く、「クルマの性能のことは良くわからないので、あなたが気に入ったのならそれで良い。でも、色だけは選びたいの。」とのことであった。確かに展示車の白や試乗車のグレーは小生も惹かれない。
しかしながら、彼女のご所望のカラーは・・・ダークグリーンであった。先代ゴルフIVや現行「ポロ」の前期型には確かにダークグリーンの設定があり、ベージュの内装確かと相まって、お洒落な雰囲気を醸し出していた。以前から、街中でそうしたグリーンのクルマとすれ違うたびに、「素敵な色ね」と話していた。だが、サンクスエディションは白、銀、黒のみだし、ゴルフVにはそもそもグリーンが設定されていない。本国仕様にもないのである。小生は正直、紺が良かったのだが、黒も気になっていた。
だがニョーボ殿、納得いかない模様である。事情が良くわかっていないので、営業氏に「半年待ってもいいからドイツの本社にグリーンでオーダーして」などと無茶な注文をつける始末・・・。
これにはさすがに営業氏もお手上げである。申し訳ないので、「二人でちょっと相談させて下さい」と、営業氏には席を外してもらう。で、何とか説得するものの、「クルマを買う」ということが未経験なためか、なかなか決断できない。
すると営業氏、気を回して「納車前の黒のサンクスエディションがありますので、良かったらご覧下さい」と案内してくれた。この「黒」、正式名ブラックマジック・パールエフェクトというのが実にいい色なのである。名前の通りパールがかった黒で、光の当たる角度によって微妙に表情が異なる。ただ洗車をまめにしないと汚れが目立つであろうことは想像に難くなかった。
ここに至って、ようやくニョーボ殿、決心が付いたようである。営業氏からの予想外にリーズナブルな提示と、原油高・ユーロ高→輸入車値上がりの見通しに加えて、「ゴルフVI」のデザインが彼女の嫌いなワッペングリル丸出しになって、なおかつVよりもコストダウンが図られるという営業氏の裏情報(セールストーク?)から、「待っていても、もっと良いクルマが出てくるとは限らない」という認識に達する。
で、営業氏に再びご同席願い、「黒でお願いします」と気持ちを伝える。すると営業氏、ちょっとびっくりして、「いやー、てっきりダメだと思ってました」と。カタログにない色を注文された日にゃ、そう思うだろう。
正式な契約は翌週土曜日にということにして、この日はVW TOKYOのロゴ入りトートバッグ(黒&赤)、黄色と水色のクマ?のアクセサリー、7年連続輸入車登録台数No.1記念のストラップを頂戴して店を出た。
Posted at 2007/04/01 23:26:08 |
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ゴルフ | 日記