
続き。。。
最後は私にかかっています

責任は超重大です


コントロールタワーに出ている数字は16
みんなの期待を背負って最後のバトンを受け取ります
と・こ・ろ・が、
いざシートに座って
ハーネスのバックルを留めたら腰がユルユル


宏一君と私とでは座席の前後だけでハーネス調整不要だったはずが
何かの弾みで腰ベルトがゆるんでしまったようです
必死になってサポートメンバーが締めてくれますが
なかなか思うように締まらず、
痺れを切らした私は「もういい

よか

」と叫んで
腰ベルトが緩いままコースに飛び出しました。
宏一君から受け取ったときには水温は思いっきりレッドゾーン
ヤバイんちゃうん、コレ。。。
走り出してしばらくすると少し下がったものの、
相変わらずのレッドゾーン
と、突然、社外製水温計がお亡くなりに


さらに純粋メーターの水温計も真ん中より上を指し出して
「真ん中より上に針があるぅぅぅぅ~



」と悲痛に叫んだところ
「僕の時もずっと上だったから、大丈夫

」との答え。
もうこうなったら、腹をくくるしかありません
お願いやし最後までエンジン死なんといてや
祈りながらアクセルを踏み続けました
無線

からは絶えず19号車の情報が入ってきます。
とにかく逃げ切らな…
その思いからか、久しぶりにベストタイムを叩き出しました
が、土壇場になり、にわかに#19号車がペースを上げだして
ミラー確認出来るほどにどんどん迫ってくるではありませんか


私の姿をみつけて急に元気になったらしい。。。


元気にならへんでもええっちゅうねん



ここで、1コーナーを突っ込みすぎてオーバーラン

意地でもアクセルは離さないと決めて
何とかタコりながらもコース復帰したものの
19号車はすぐ後ろ
頑張って逃げはするものの
ついには真後ろに付かれてしまいました


警告覚悟で露骨にブロックしはしたけど
水温が上がりすぎてパワーダウン

している状態では
そう長くブロックし続けることも出来ず
2ヘアで刺されてしまい敢えなく2位転落
「ごめーん、抜かれたぁぁぁぁ




」と叫ぶ私に
「落ち着いて!ついて行けば、まだチャンスはあるから」と指示がでるものの
ついて行くにも、もう猿人がバテバテで手も足も出ない状態
悔しいやんかぁぁぁぁ




一方では熾烈な総合トップ争いをしていたマシンが
最終ラップでクラッシュする場面もあったりして
結局クラス2位でチェッカーを受けました


総合では9位
チェッカー時にはチーム員全員がサインエリアに出て手を振ってくれました
SILVERFOXレーシングの一員として、
もてぎのK-TAIサポートで参加したときに見た光景が
フラッシュバックのように頭をよぎり、
無線からの「今、

チェッカーです

」との声に
「ありがとう

」と涙声で一言だけ言うのが精一杯だったのは言うまでもありません。
マシンを壊さずに完走出来たこと、
そして19号車を押さえきれず最後に抜かれてしまった不甲斐ない自分
複雑ではありましたが、感無量でした...
ピットロードに帰ってきた時には、チーム員はもちろん
三島レーシングの方たちや
うかれ亭のおっちゃんたちに拍手で迎えてもらい、
耐久ならではの大きな感動をいただきました
車検場に戻ってきてマシンから降りたときには
うかれ亭の看板娘であるかわいいお嬢が笑顔と共に
冷たい水を持って一番に駆けつけてくれたのもサプライズでした
うかれ亭と車検場は同じパドック内でも端と端。
遠いところからわざわざ走ってきてくれたのです
表彰式では初めてのシャンパンファイト。
でも1チームにシャンパン1本て…

おけちネ
もちろんシャンパンファイトの権利は宏一君に譲って
早々に逃げ出した私です
とまぁ、こんな感じで、ここでは書けない笑い話もあったりして
悔し涙も流しましたが、いい思い出となったレースでした
タラレバですが…
もしも宏一君が給油とタイヤ交換だけで
最後私とドラチェンせずに走っていたら、優勝できたと思います。
これは体力的に可能でした。
それと、最後の給油を20Lではなく10Lにしていたら…
ハーネスを締めるタイムロスがなければ…
私が最初にもっとペース上げて走っていたら…
考え出したらきりがありません。
私のタイムが遅いのを知りながらスタートドライバーにしてくれたこと。
最後、もしかしたら私ではトップを守りきれないかもしれないと思いながらも
私を信じてチェッカーを受ける権利を譲ってくれたこと。
花を持たせてくれた彼に感謝なのです
エントリーを迷っているときに相方を買って出てくれた宏一君
暑い中全力でサポートしてくれたガレージシフトのスタッフと赤い軍団のみんな
現地まで応援に来てくれたsabuさんとTAKAさん
(TAKAさんはオヤヂに拉致られただけ?)
うかれ亭のみなさん、三島レーシングの方たち
宮本先生、TMRの松浦さん…
今回も直接会うことはありませんでしたが、
いつも後方から温かい目で見守ってくださっている
chan@kaki先生。。。
多くの方たちの支えにより、私は走ることが出来ました。
応援して下さいましたすべての皆様に感謝しますm(__ _)m
次戦は8月14日。
お急ぎの用がない方は是非応援来て下さいね

Posted at 2011/07/13 18:17:55 | |
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