車ネタじゃないのですが、
8月13日に入院しました。あまりにも急だったのでブログなど書く余裕がありませんでした。
検査の合間をみて、少しづつ書こうと思います。
病名は「側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)」の疑いです。
10万人に1人の原因不明の難病(難病指定)だそうです。
最も怖い症状が目の動脈に炎症が起きると視力低下、最悪失明するそうです(10~20%)
詳しくはググってください。
これまでの経緯
8月7日
午後、仕事で運転中、左のこめかみ辺りがズキズキと痛む。😖💥
ちょっと熱っぽいので、家に戻って体温を計ると37度ちょうど。
早速、市販の解熱鎮痛剤を服用。
1時間もすると、痛みはやや緩和するも、30分程でまたぶり返してきた。
さらに、左目の奥に鈍痛も感じる。
午前中に会ったお客さんが咳をしていたので、風邪をうつされたのかなと思い、寝る前に風邪薬を服用して寝ましたが、痛みは治まらず、さらに左の顎まで痛くなってきました。
で、その夜は全然寝れませんでした。
8月8日
朝から痛みはとれるどころか、ますます痛くなった。
午前中、どうしても外せない仕事があったので、午後一番に、かかりつけのS医院で診てもらったところ(診察経緯は省略。結構な時間、問診を受けました)。
「○○さん、これは怖い病気で、側頭動脈炎という病気かも知れません。難病指定で失明する恐れがあります。」
私は、言葉に詰まりました。
「大きい病院を紹介するので、明日、朝一番で行ってください。この病気は手遅れで失明するのが怖いですから。」と......
紹介状を書いてもらい、心配と憂鬱な気分で家に帰りました。
うちのオバハンは最初
「クーラーの当たりすぎで風邪ひいたんじゃないの?」とか
「普段不潔にしてるからバイ菌が入ったんじゃない?」とか言ってましたが、
私が、「側頭動脈炎という原因不明の難病らしい、へたすると失明するかも、えらいことになった」というと、
さすがのオバハンも途端に怖くなったのか
「仕事はどうでもいいから、私ができることはやっておくから、明日早速、病院へ行って」と思いもかけない言葉が.......
今回は、オバハンには感謝、感謝です。
8月9日
午前9時半、某総合病院で受付の後、脳神経内科を受診する。
紹介状を持参したのにも関わらず、診察を受けたのは11時40分だった。これだから病院は嫌いなのだ!
問診の結果はやはり側頭動脈炎の疑い。
「このあと脳CTと頸動脈エコー検査を受けて下さい。そして午後から目の検査を受けて下さい。」と、
「えーっ!午前中で帰れないのかよ」と、医者嫌いな私は心の中で叫んでいました。
先に頸動脈エコーを受け、脳CTが終わったのは午後1時近く、眼科検診は午後2時からの予定だったので、昼食を取ることにしました。
ここ10年以上総合病院なんて縁がなかったので、変わり様にビックリしました。
レストランは昔からあるが、ちんけな売店はLAWSONに変わってるし、さらに驚いたことに、こんな田舎なのにスタバがあるじゃありませんか!
取り敢えず、レストランで食事して、そのあとスタバでコーヒーでも飲んで行くことにしました。
レストランで天ざる食ってると、午後1時半に眼科受付で渡されたPHSが鳴った。
「そろそろ順番来ますので戻ってきてください」と、
「今、食事始めたところなんですけど」と言うと、
「ゆっくりでいいので、食事してから来てください」だと
ゆっくりすればその分診察も遅れると思い、慌てて掻き込んでやりましたよ。
スタバは諦めて、早々に眼科受付へ戻ったのですが、検査が始まったのは結局午後2時でした。
ちょっとムカつきましたが、担当が美人女医だったのでヨシとします。(そんなこと言ってる場合か!とオバハンにつっこまされそうですが😅)
視力、眼圧、眼底写真など一通りした後、瞳孔を開く目薬を指して美人女医の直接診断があり、終わったのは午後4時前でした。
再び脳神経内科に戻ると(さすがに外来の患者さんは一人もいませんでした)、午前の先生とは違う先生がいて、「今回担当させていただく医師の△△です」と名刺をいただきました。
するといきなり
「○○さん、明日「生検」をしたいのですがよろしいでしょうか?炎症の疑いのある側頭の動脈を5センチ程取りたいので、局所麻酔で1時間程度の予定です。」と言うので、
「じゃあ切りとった血管は人工血管にするのですか?」と聞くと、
「そのままです、頭の外側ですし、何本も血管がありますから1本位取っても大丈夫です。」と
先生を信じておまかせすることにしました。
さらに、
「○○さん、来週早々に入院できませんか?1週間程治療を兼ねて精密検査をしたいので」
私が「やっぱり側頭動脈炎ですか」と聞くと
「精密検査をしないと分かりませんが、この病気は早めに治療した方がいいので、結果より先に治療開始した方がいいです。」と、
現に、自分では頭痛位と放っておいて、目に違和感を感じて初めて來院し、手遅れで失明した患者さんを何人か見てきたとのこと。
「○○さん、早くこられてよかったです、もしこの病気だったとしても、100%とは言えませんが治癒できます。」
そのあとも先生から色々話を聞き、最終的に私は「それじゃ、入院の方向でお願いします。」と、腹をくくりました。
終わったのは午後4時半を過ぎてました。
昼間飲めなかったスタバでコーヒーとシフォンケーキを1日心配してくれてただろうと、オバハンに買って帰りました。
家に帰るとオバハンはやっぱり心配だったのか、かかりつけの先生に電話して色々聞いてたらしく、早期で目の血管が炎症起こしてないなら失明する事はないだろうと言われ、一安心してたみたいですが、入院と聞いて逆に心配が増してしまいました。
せっかく買ってきたコーヒーとケーキでしたが、お互いあまり美味しくいただけませんでした。
8月10日
午前8時半に病院へ
さすがに手術とあって、待ち時間なし。
まず、手術前に点滴をしながら1時間体を休ませるのですが、ここでヘタレ看護師登場!
点滴針がなかなか入らない。
右腕で3回失敗し、左腕でも2回失敗。
「他の人に代わって」と言おうとしたら、あちらから別の看護師さんがやって来ました。
その看護師さんでも1回失敗し、2回目でようやく成功しました。
そうです、私が看護師泣かせの血管を持つ変なおじさんだったのです!
かかりつけ医院の看護師さんからも○○さんの血管は蛇行してるから嫌だと敬遠されているのです。
すったもんだがありましたが、予定通り、午前10時手術室へ。
局所麻酔なので、さすがに手術着には着替えない。
下準備として体と頭の固定。これは自分の楽な姿勢でしてもらえたので苦にはなりまでんでした。
切除部分の髪の毛を1センチ幅で7、8センチ程バリカンを入れる。
そのあと消毒液をたっぷりつけられた。
そして麻酔、これが一番痛い。何本打たれたか..........
いよいよメスが入ります。スーッと切れるのかと思いきや以外とジョリジョリと頭に響く、毛根も切っているからか?血管を取りだした後、切断部をレーザーで焼いているのか、肉片の焼ける臭いがする。
最後に縫合だ。糸を結ぶ際、糸が擦れる音がゴーゴーと響くのは以外だった。
これで終わりかと思ってたら、仕上げにホチキスで20本位止められた。最後の方は麻酔が切れかかったのか、ちょっと痛かった。
終わって部屋に帰ったのが11時40分でした。
このあと3時間点滴をしながら休息です。
3時半頃、入院の説明を受けて帰宅しました。
今日はクロスビーの納車日だったのですが、スズキさんに事情を言って、退院後に納車のお願いをしておきました。快く受けていただき、頭金も後でいいとおっしゃって下さり、とても気持ちのいいディーラさんです。
オバハン1人で納車式してもらってもよかったのですが、こんな日に納車を祝いたくないし、ましてや今日は仏滅だからやめとくと言ってました。
「クロスビー」ならぬ、まさに「苦労す日」でした。(またバカなことを言ってると怒られそうです)
8月13日(入院1日目)
いよいよ今日は入院の日です。
午後1時、オバハンの運転で病院に来ました。
手続きが済み、部屋に案内されました。最初、4人部屋でお願いしたのですが、いざ部屋に行ってみると、カーテンで仕切ってあるだけなので暑いし、隣で面会か付き添いの人としゃべってるのが結構うるさかったので、私が思っていることより先にオバハンが、「この部屋では落ち着かないので、個室に変えて欲しい」と案内の看護師さんに頼んでくれました。
看護師さんも「空き部屋がないか頼んでみますので、ちょっとここでお待ちください」と感じのいい看護師さんでした。
待っている間もオバハンは「こんな所にいたらストレスで、治る病気も治らないわ」などと、不満爆発です。
そうしてる内に看護師さんが戻ってきて、「個室空いてましたのでご案内します。ただ、差額ベッド代が一日6,480円かかりますがよろしいですか?
」と聞くので、
オバハンは「6,000円が10,000円でもいいので、とにかく個室に変えて欲しい」とまるで自分が入院するみたいな。
オバハンには頭が上がりません。
病室に案内されるとオバハンは
「やっぱり個室がいいね、涼しいしプライバシーが保てるし」と
しかし、看護師がいなくなると「この部屋で6,000円はちょっと高いね!トイレは当たり前だけど、シャワーくらい付いててもいいんじゃない。」と文句をいい始めた。
すぐに、看護師が戻ってきて「○○さん、今から心電図と胸部レントゲンを撮ってきてください」と言うので、もっと文句を言いたそうだったが、オバハンには帰ってもらうことにしました。
心電図と胸部レントゲンを終えて部屋に戻るとすぐに看護師さんがやってきて、「今から血液採取と点滴をさせてください」
この看護師さんは大丈夫かな?と思い、こっちから先に左腕を差し出しました。
案の定、この看護師さんもヘタレでした!
2回失敗し、右腕にしようとするので、
「右腕は先日3回失敗し、青タンになっている」と言うと、
「本当ですね、それじゃ左腕でします」と言うので、
「先日はこの辺りにしました」と指を指すと、5ミリ程ずらして針を指してなんとか成功です。
約1時間かけてステロイドを点滴して本日の検査は終了です。
あとはまずいメシ食って寝るだけです。
と楽にしてたら、手術した外科の先生が様子を見に来られて「いい状態なのでガーゼ取りましょう」と剥がしていきました。「もう、頭洗ってもいいですよ」とおっしゃったので、明日朝一番に風呂に行くことにしました。
ガーゼ剥がした画像です。(グロ嫌いな方、すいません)
痛々しく見えますが、本人はちっともいたくありません。
しかし夜9時消灯とは.......
普段ならこれからがお楽しみタイムなのに
8月14日(入院2日目)
昨晩は早すぎる消灯と慣れない枕など環境の変化でなかなか寝付けませんでした。
結局寝たのは午前3時頃だったと思います。
朝6時点灯ですが、7時半の朝食ギリギリまで寝ていようと思っていたら、7時前に「おはようございます!朝の血圧、血糖、体温を計ります。」と起こされてしまいました。
聞いてないよ~
7時40分頃まずい朝食を食らう。
牛乳が一番美味しかった。
寝不足のまま、本日の検査を待つ
午前9時。まずは、唯一の痛い検査である骨髄液の検査です。
病室に先生が来られて、ベッドの上で採取しました。
かなり痛いので、まずは麻酔を打ってから採取するそうです。
ベッドにシーツを敷き、その上に腰を丸くして横になりました。
パンツを尾てい骨まで下げられ、消毒液をたっぷり3度塗られました。
まずは麻酔注射から。
この注射、かなり痛いと聞いていたのですが、最初チクリと痛かったですが、思ってたほどではありませんでした。
歯科治療の麻酔の方がよっぽど痛いと感じました。
そして、骨髄液の採取ですが、麻酔が効いているのでほとんど痛みはなく背骨に針が当たっている程度しか感じませんでした。2ヶ所から採取しました。
終えた後、昼食までの間2、3時間安静にして終了です。
午後からの検査は全身のCT検査です。
午後3時頃呼び出され、午後3時半過ぎには病室に戻っていました。
今日はこれで終わりだ~
と思ってた矢先、午後4時前にいきなり、
「○○さん、MRIが今、空いたので至急頭部MRI検査を受けてきてください」と連絡が来た。
早速、病室の5階から1階の画像診断センターに向かう。
到着すると既に技師の方がスタンバイしてました。
頭を固定され、ヘッドホンを付けられていざスタート!
人からやかましい工事現場にいるみたいな事は聞いていましたが、まさにその通りで、私はそれ以上の音圧を感じました。
こりゃ、ヘッドホンを着けるのも納得。
約20分ほどで終了。病室に戻る。
夜6時半頃の晩ごはんを楽しみ?に待っていると、
6時頃に担当医が今日の結果を説明に来てくださった。
「○○さん、髄液異状なし、脳梗塞もありませんでした。CTの結果、癌も見つからなかったので、明日予定のPET検査はやめておきます。よかったですね。」とおっしゃって下さいました。
最近、物忘れが多いので、脳梗塞は心配したのですが、先ずは一安心です。
「明日は、眼科受診と念のため、筋肉電図検査もしてみましょう」
「きんでんず?」
「はい、糖尿病による神経障害がないか調べてみます。」
この際だ、何でも調べて下さい。
「それと、合併症や、他の病気が無かったので、金曜のお昼から退院しても構いませんよ。退院の前にお家の方も一緒に説明聞いてください。」
ヤッター😄
明日また美人眼科医に会えるし、
今日の晩ごはんは美味しいハズ!?
8月15日(今日、入院3日目)
今日は美人眼科医に会えるので、朝食の後、朝イチでお風呂に行きました。
午前9時頃、病室に戻ってマッタリしていると、看護師さんが来て、
「○○さん、至急眼科へ行ってください。」と
髪の毛が間だ完全に乾いてなかったけど、濡れたままセットして、慌てて眼科へ行きました。
すぐに看護師?(眼科の場合何て呼ぶのだろう)さんに呼ばれて視力検査です。
続いて、瞳孔を開く目薬を指して30分ほど待たされます。
30分後いよいよ先生に会えると思ってたが電光掲示板を見るとまだ先に3人待っていた。
結局、先生に会えたのはそれから30分後でした。
この病気は失明が怖いので、先日から視力が落ちていないか、眼底写真に異状がないか比べるだけで、ものの数分で診察は終わりました。
「今日は異状ありませんでしたが、定期的に検査に来てください」とおっしゃった。
私は心の中で「もちろん、行きます、行きます」と答えていました。
病室に戻るとまだ11時前。
昼飯まで時間があるので、オバハンに替えの下着を持ってきて欲しいと電話した。
昼ごはんが終わった頃に行くとの返事。
午後1時15分前に到着。
色々しゃべった後、スタバへ行きたいと言い出した。
午後の検査は3時頃と聞いてたので、付き合うことにした。
スタバで30分程時間を潰し、オバハンを玄関まで見送り、病室に戻る。
午後3時、時間通り筋電図検査を受ける。
なんかよく解らなかったが、筋肉に細い針を差して電気を流し、神経の伝達速度を計るらしい。
これも特に異常なし。
午後4時前に病室に戻る。
晩ごはんまで暇なので、LOWSONへ水とお茶を買いに行き、その後しばらく寝ることにした。
午後6時50分頃、晩ごはんを終えると同時くらいに「○○さん」と、外から呼ぶ声がする。
聞いたことがある声だなと思ってドアを開けるとそこに立っていたのは.......
何と、かかりつけ医のS先生ではありませんか!
ビックリと同時に感謝感激です!
「私が送り出した以上、状況が気になって見に来ました」と
また、「ステロイドは取扱いが難しいので、こっちの先生とも相談して高血糖や骨粗鬆症などの副作用も私がコントロールしてあげますから心配しないで」と親身なお言葉をいただきました。
S先生、お盆休みなのに、わざわざ来ていただいてありがとうございました。
もし、たかが風邪だろうとS先生の所に行かなかったら将来、失明するかも知れなかったと思うとゾッとします。
いい先生に巡り会えたと感謝しています。
1週間分まとめての投稿になり、長々とお付き合いありがとうございました。
明日は胃カメラです。
ではまた!