クルマもバイクも大好きだけど、国産ウイスキーも大好き。
先日「税金の支払いに困った。」なんて内容のブログを上げていて、そのタイミングでこんなブログ上げると可哀想な人に見られそうで嫌なんだけど・・・・、本ブログと税金の話しは全く関係ありません。
この前の黄金週間、ツーリングに行った帰り道、何人かの人に誘われリサイクルショップ「ジャム鳥取店」と言う処に行ってみた。
ココは初めて入るお店。
店内を回っているとレジの正面のガラスケースにブランデーとかウイスキーが並べてある。
「へぇ~、お酒も売ってるんだ。 何か変わったモノでもあれば買って帰ろうかなぁ・・・。」などと思い商品を眺めていた。
「あっ、山崎の12年が有る・・・・・・・、えっ!? 4万2千円? 何でそんなに高いの?」・・・・噂とか、ネットでの情報で国産ウイスキーが高騰しているって話は知ってはいた。
だけど店頭でこんなプレミアムプライスの値札が付いているのは初めて見た。
「バッカじゃねぇの、こんなモンに4万円って、誰が飲むんだよ。」そう思う。
実は2年ほど前から知識としては知っていたので手持ちのウイスキーをネットでオークションに出してみたいとは思ってたんだけど、面倒くさそうなので知らんぷりしていたのだ。
だって先ずは手持ちのウイスキーの写真撮って、ネットのオークションサイトに登録して出品ってするトコ迄でパソコン音痴の私には敷居が高すぎる。
更に質問のコメントなど、こんなプレミア値段が付いてるモノを買いたいなんてマニアの人達だろうし、メチャクチャ面倒くさそうな質問が来そうで考えただけで嫌になる。
仮に良い値段で落札されても梱包して配送するなんて面倒くさ過ぎる。
・・・・・なのでこの件には手を出す気になれず知らんぷりを決め込んでいたのだ。
ただ、こうして店頭に値札が付いて並んでいるのを見ると気になって仕方が無い。
定員さんに「ウイスキーの買い取りってして貰えるんですか? 出来れば出張査定とかお願いしたいのですが。」おずおずと問いかける。
定員さん、良い笑顔で「ありがとうございます。 いつ伺いましょう?」と話も早い。
そして日程も決まり、先日店長さんが集会所にお越しになられた。
お酒に詳しい人らしく話もスムーズに進む。
翌日には買い取りの見積書がポストへと入っていた。
査定の折に伺ったトコロ「程度にも寄りますが、こちらのに並んでいるモノでしたらプレミアム価格の半額程度で引き取れます。」との事。
私にとってはオークションに出すよりは面倒が無くて嬉しい。
見積りは私の考えていた価格よりも高いモノもあれば安い値付けのモノも在る。
国産のシングルモルトウイスキーは総じて高値が付いている。
対してスコッチウイスキーは定価かそれより安い値付け。
そこで今回は高値の付いているモノを売る事にした。
思ってたより高値の付いたモノの内6本。
・・・・・、実は最近気が付いたのだが、私は開封していないレアウイスキーを開ける事が出来ない体質? だったのだ・・・・・もうね、なんか勿体なくって開ける事が出来ない。
「ウイスキーなんて、飲み物だから飾ってても意味が無い、飲まなくっちゃ。」本来の私の性格ならそんな感じなのに・・・・情けない事に開封が出来なくて困ってた。
飲まずに飾る位なら売っちゃえばいいんじゃないか・・・・最近そんな風にも思っていた。
しかしホントにこんなモノがあの見積価格で買って貰えるのか?
お店では更にこの価格の倍の値段で販売すると言う、買う人が居るのか?
右から「竹鶴の21年」購入時の価格1万2千円也、5年ほど前に購入。
これが買い取り価格4万円・・・・・と言う事は店頭価格8万円?
右から2番目同じく「竹鶴12年」購入時3千5百円ほど・・・・。
こちらが買い取り価格1万円。
3番目が「白州10年」5千5百円位だったと思う・・・・。
コレが買い取り価格2万5千円、っとちょっとビックリ。
てっ事は店頭価格5万円?
嘘~・・・・・、確かにね美味しいウイスキーだとは思う。
でもどう考えても5万円の価値が有るとは思えない。
いや、仮に1万円で売ってても私なら買わない。
中身と金額が乖離している・・・・・、確かにウイスキーの価格って以前より「希少価値」で金額が上下はしていたけど、コレはあんまりだと思う。
そして一番左「白州12年」購入価格8千円。
何故か10年より安い2万円の買い取り価格。
・・・・・そしてコレも何故か「山崎12年」は1万円と白州の半額の買い取り価格が提示されていた。
この値段なら自分で飲んだ方が良いと考えたので今回は売らなかった。
最近ネットのニュースで白州の再販売が始まると読んだ気がするんだけど・・・・、何故山崎より高いのか合点がいかない。
後は「ワイルドターキー12年」の旧ボトル、これは知人の引っ越しの手伝いに行った折、お礼に貰ったモノ。
現行のターキー12年でも5千円程度のモノが買い取り価格2万円。
一番右端「サントリー・クラシック特級表示」コレも上と同じく知人から貰った。
当時の値段は不明だけど2千円程度のブレンデッドウイスキーだと思う。
昔からこの「特級」の表示が付いている古いウイスキーはバーテンダーさんに人気は有る。
こちらは9千円の買い取り価格。
購入価格3万7千円程度のモノが買い取り価格12万4千円。
後は乗らなくなったロードレーサーとかマウンテンバイク、お酒メーカーの販売促進用の壁掛けやらネオン看板、ディアゴスティーニの安土桃山城全巻や、日本刀なども査定して貰ったんだけどこれ等は驚くほどの低価格。
当然、売ったりなんかするもんか!
そして、その他のウイスキーは売る位なら自分で飲んだ方が良いや、と思う微妙な金額。
輸入物はあまり値段が付かなかった・・・・・・。
「グレンリベット38年」とか「カリラ27年」珍しい処では「バーバリー15年」や「ジョニーウォーカーマグナムボトル4.5リットル」なんかも査定して貰ったのだけど購入した金額よりも若干安かった。
国産ウイスキー恐るべし。
「白州の10年、5万円なんてお店に置いてて売れるんですか?」と聞くと「ブランデーは兎も角としてウイスキーは並べていると売れますよ。」との事。
確かにお店のショーケースにはブランデーのボトルは沢山並んでいるがウイスキーのボトルは数える程しかない。
お店の人に詳しく話しを聞くと「中国の人が直接買いに来ます。」と言うので「投機目的なの?」と問い返す。
「いやいや、そう云うのでは無く、役人に対する賄賂に使うみたいですよ。 最近の中国では現金の賄賂に対して取り締まりが厳しいのでお酒を使うみたいです。」と言い、続けて「向うの役人にジャパニーズウイスキーが凄く人気があるみたいです。」との事。
クッソ! ココでまたもや中国人の仕業か・・・・・ウイスキー好きの日本人としては嬉しくない話だ。
・・・・・、でも、日本の土地とか水源地なんかは絶対に中韓の人達に買って欲しくはないけれど、日本のウイスキーを高値で買って貰うのは良いかも知れない。
我々は価格が高騰している間は本場のスコッチを愉しめば良いし、その内中国人の日本産ウイスキー爆買いは収まると思う。
今の様な内容と価格のバランスは異常なのでいづれ落ち着く筈。
我々は値段が落ち着いてから国産ウイスキーを愉しめば良いのだ。
今は中国の人達に無駄な買い物に励んで貰えば良いと思う。
「もっともっと日本のウイスキーを買ってくれ中国の富裕層の人達ヨ。」そう思う事にする。
色々と考えさせられたけど、今回のウイスキー売却はちょっと楽しかった(笑)
最初の方にも書いていたけど、重ねて言うが「税金支払う為にウイスキー売ったわけじゃねぇ! たまたまそう云うタイミングだっただけだぁ! 相場の高い内に売り、安い時に買うのは常識だ。」とっ、ココは声を大にして皆様にお伝えしておきたい。
・・・・・じゃないと「支払いの為に趣味のモノを売っちゃう人、なんて思われたら悲し過ぎるじゃないか。」