2016年08月26日
私にはたくさんのお爺ちゃんとお婆ちゃんがいます。
もちろん、本当の家族ではない勤務先の施設に入所している皆さんなのですが、私にとって例外なく家族のように大切な祖父母のような方々です。
昨日、そんな大事なお婆ちゃんの一人が、肺炎を悪化させられ息を引き取られました。
今年に入って何人目でしょうか…。
数えたくないので数えません。
夏場は脱水や熱中症によって体調を悪化させ、それに起因して別の病を患うお年寄りも多いです。
じゃあ、秋や冬なら大丈夫なの?
そんなことはありません。
冬場はトイレや風呂場で倒れることも多く、夏場以上に恐い季節です。
また、お年寄りは歩行中の転倒により骨折すれば、ほぼ完治の見込みもなく、歩けない身体になってしまいます。歩行できなくなると、脚だけではなく身体の様々な部位が弱り、腰部などが圧迫骨折してしまうこともあります。
歩けなくなると食欲が減退します。
食欲の減退とともに生きる気力も衰退していきます。
私はそうして亡くなられていく方を何人も見届けてきました。
おくりびとのようですが、できれば送りたくはないです。
皆様の中にも高齢のお爺ちゃん、お婆ちゃんがいる方がいらっしゃるかと思いますが、大切にしてあげていただきたいと思います。
当たり前のことを書いているように思われるかもしれませんが、それが出来ない家族も沢山いるのが事実です。
高齢による老人病として、アルツハイマー型や前頭葉・側頭葉の萎縮による認知症を発症する方が多いことがその大きな理由だと思います。
アルコール依存などによって、若くして認知症を患う方も多くいらっしゃいます。
認知症を患いますと、短気になったり、短期記憶障害などの症状によりトイレへの行き来を繰り返したり、食事を済ませた直後にまた食事を要求されるなどの行動を起こされたりします。
ティッシュペーパーを食べようとしたり、歩行できない身でありながら突然に仕事に行くと立ち上がってみようとしたり、夜中に外へ出て行き保護されるまで歩き回るという、いわゆる徘徊という行動を起こすこともあります。
そういう行動に家族が腹を立て、虐待をするということが日常当たり前のように起こっているのが事実なのです。
健常者がこれらの行動を起こせば腹も立って仕方ないのかもしれません。
ですが脳の萎縮などにより、理性や記憶の一部、もしくは大半を失ってしまわれた方であれば、これらの行動を起こしても、それは当たり前のことなのです。
ましてや、その方々は好んで認知症を患うわけではなく、また、私たちもそうなる可能性があるのです。
昨日に亡くなられたお婆ちゃんも、そんな認知症を患われており、半ば家族に見放された方のお一人で、家族は最後を看取ることもありませんでした。
「お婆ちゃん、お風呂に入りましょう」と促すと、「あぁ、あんだって?ワタシャ耳が遠くてよく聞こえないんだよねぇ」と志村けんのコントのように聞こえないフリをし、「お婆ちゃん、そろそろお布団に入って寝ましょうか」と言えば、「ちょうど寝たいと思ってたところなんだよぉ」と普通に聞こえるお茶目なお風呂嫌いのお婆ちゃんでした。
思い出を書き始めましたらキリがありませんので、ここでは自重します。
私は一応は介護福祉士でもありますので、介護というものの苦労の大きさはよく分かります。でも、大切な生命です。
これを読んでいる皆さんが必ずしも老人を邪険にしているということを書きたいわけではありません。
私のおふざけとも取れるような普段のブログを読んでくださる皆様ですから、むしろ高齢者を大切にされている方なのだと思います。
ですが、こういう話を読んでいただいて、今まで以上に高齢の方を大切に思う…という切欠になればと思い書かせていただきました。
今回もクルマとはまったく縁遠いお話で申し訳なく思います。
何より、沢山の思い出を与えていただいた、大好きなお婆ちゃんの御冥福を心からお祈りいたします。
Posted at 2016/08/26 05:36:41 | |
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雑談、その他 | 日記
2016年08月19日
先日、夫婦で鎌倉まで日帰り旅行に行ってきました。旅行ブログは前3つの投稿になります。
今回は、スバル純正品として販売されている“STIフレキシブルタワーバー”を装着して、初めての遠出となりましたので、それを体感しての感想を述べていきたいと思います。写真は一切なく、文字だけです。ご期待に添えるような面白い話もひとつもありません。
車種は『インプレッサスポーツ 1.6i-L EyeSight Proud Edition(2015年10月発売モデル)』です。
スバリスト御用達とも言える、みんカラでは定番となっているパーツだけに、既に装着している方も多いとは思いますが、これから装着することを検討されているスバル車ユーザーの皆様の参考になれば幸いと思います。
ちなみに、スバリスト御用達と書きましたが、私は正確に言えばスバリストではありません。
スバリストとは、東京農業大学名誉教授である後閑暢夫さんが、1975年のカートピアNo.31号の誌上での投稿にて名付けた言葉で、“スバルは紳士の乗り物”という意味で付けられたものです。
『クルマに対する高い見識を持ち、紳士的な運転をするスバルユーザー』
それがスバリストだそうです。
私は到底その領域には達しておりませんが、いつか真のスバリストになれたらいいな…と思っています。
話が少し脱線しましたが、今回の走行ルートは、東京都豊島区の要町通り~山手通り~国道1号線~鎌倉街道へという、比較的シンプルなルートになります。
まず、発進してすぐに分かるのはハンドルの重みです。
非装着時に比べ、回した時に重たいと感じます。ただ、このくらいの重みがあったほうが、下手にハンドルを切りすぎることもなく、安定してコーナーを走行できるように感じました。
また、この重みの副産物なのか、自身でハンドルを戻さずしても、装着前と比較して勝手に戻る力が強く働いてくれます。
パワステ非搭載とまではいかないにしても、送りハンドルができるくらいです。
このことは、要町通りから山手通りへの右折ひとつで実感できました。
そのまま山手通りを走行しまして、まず気づいたのは、エンジンブレーキが強くなっているということです。
アクセルを緩めますと、今まではスルスルとほとんど減速せずに滑るように進んでいましたが、装着後の今回は減速する力を感じました。
ここでEyeSightの全車速追従型クルーズコントロールのスイッチをONにして、発進をスイッチで行います。
この時、非装着時よりも加速が遅いです。アクセルを自分で踏む場合は分かりにくいですが、クルコンで発進するとそれがよく分かります。
前輪の真上にバーが載ることで、上から押さえつけられる力が働いているのでしょうか。
良い言い方をすれば重厚感のあるスタートなのだと思いますが、もっさり感とも取れるかもしれません。
ただ、一旦加速してしまえば、その後の追従に遅れが出ることはなく、快適に走ることができます。
山手通りをさらに進みますが、この通りは緩やかな左カーブが数カ所しかない、ほぼ直線に近い道路です。
ここで感じ取れるのは、ハンドルを握っていなくても真っ直ぐ走ってくれそうな安定感です。
私のクルマは、ステアリングギア比が14.5対1というクイックな比率のため、ハンドルを少し回しただけでもクルマが向きを変えます。
右左折の際にはハンドリングが忙しくならず有り難い比率ですが、直進時には少々デリケートなセッティングです。
フレキシブルタワーバーは、これを補ってくれているかの如く、真っ直ぐ走ることをサポートしてくれる感じです。
五反田で山手通りから国道1号線へ出て、神奈川方面に南下します。
国道1号線も比較的緩やかな道ですので、ここで新たに感じ取るものはありませんでしたが、真っ直ぐ走るのが今まで以上にラクでした。
戸塚から鎌倉方面に進路を変え、少しカーブの多いところに来ますと、コーナリングの安定感を感じます。これがフレキシブルタワーバーのひとつの売りなのだと思いますが、水平を保って気持ち良く曲がります。身体への左右にかかる重力加速度(G)は確実に軽減されているように思います。
心地よいハンドルの重みも手伝って、快適以外の感想が出てきません。
さらに、鎌倉周辺の少々ガタついた道路を走った際に、突き上げ感が軽減された感がありました。
これこそがフレキシブルタワーバーの真骨頂とも言える、バーを左右に分断するリンクボールの威力なのでしょうか。
普通のタワーバーなら横には強くとも、縦には弱いものなのだと思いますが、これぞフレキシブルの成せる技だと感心するばかりでした。
そんな快適な気分を味わいつつ、無事に目的地に到着しました。
帰路も含めて120kmを超える距離を走りましたが、今まで以上に疲れを感じないドライブができたと思います。(装着以前も疲れは感じませんでしたが・・・)
なお、今までアベレージで12.3km/Lだった燃費が、今回の走行後に11.9km/Lに落ちていました。
トータル約2000kmでのアベレージがこれだけ落ちたので、今回は10km/Lを割ったと思われます。
そう考えると、タワーバーの重量以上に燃費が落ちているのではないか?と思うわけですが、乗り心地の向上分のお金が少々かかるのだと納得するしかないでしょうね。
長らく書いたため、分かり難いと思いますのでまとめます。
・ハンドルが少し重く感じるようになる
・直進性が向上する
・コーナリングの重力加速度が軽減される
・凸凹道での突き上げを軽減してくれる
・発進時の加速が少々鈍くなる。
・少なからず燃費が落ちる
素人の私が感じたのは以上のことです。
なお、私の愛車は1.6リッターのノーマル・エンジンです。2リッターもしくは同製品を装着できるフォレスターなら加速が鈍くならないかもしれませんし、燃費への影響も異なるかもしれません。
あくまでもひとつの参考としていただければと思います。
最後になりますが、この製品は取付費を込みますと定価が3万5千円を超えます。
今回の試乗でこの価格を上回るメリットを感じたかといえば疑問はあります。
STIというブランド料だと言われればそれまでですが、やはり高いです。
私はこれを中古で19,800円で買いました。この価格ならまあいいか…という感じです。
ちなみに、自分でこれを使いにくいスパナで作業して8分で装着できました。
まもなくインプレッサは新型車になります。そうなると、その新型車に乗り換えるユーザーさんも大勢いらっしゃるかと思います。
ご存知とは思いますが、新型車は車幅が広がりますので、今までのタワーバーは装着できません。
必然的にフレキシブルタワーバーを手放すことになる方も多いはずです。
そうなると中古市場に出回る数も多くなり、中古価格の相場も下がっていく可能性があると思います。
購入を検討中の方に申しますと、別に装着を慌てるほどの製品でもないと思いますので、そういう中古品を狙うのが得策ではないでしょうか。
もう一度言っておきますが、STIというブランドだからこその価格なのは間違いありません。
そのブランドに憧れがあっての購入なら後悔はしないと思いますが、乗り心地や走りの向上に期待するなら価格以上の価値は疑問です。
タワーバー無くしても剛性は強く、もともと乗り心地の良いクルマです。格段に良くなる何かがあると言えるほどではありません。
何より、高い買い物でもありますので、後悔のないようにしていただきたいと思います。
19,800円の製品として、私はSTIフレキシブルタワーバーに満足を得ています。
Posted at 2016/08/19 05:41:15 | |
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