須田のブログ一覧

徳島県阿南市に所在。
国道５５号より住宅地に入った一角にある。
完全に周辺住民用となった感があるブロック塀に囲まれた小屋に設置されているのは、富士電機製の麺類自動調理販売機と、紙カップ飲料の自販機。
麺類自動調理販売機は稼働していたが、カップの自販機は無反応だった。
海からも然程離れていないも関わらず外装の傷みがほとんど見られないのは、この小屋が太平洋から吹き付けてくる潮風を防いできたおかげなのだろう。

さっぱりとした出汁に程よく打たれたうどんは美味。価格も２００円で安く、この近くに住む子供たちも買いに来ていることから、おやつ代わりに買って食べていくのだろう。

徳島県美馬郡つるぎ町に所在。
こちらも富士電機製の麺類自動調理販売機が１台稼働している。
飲み物の自販機の価格が１００円と、業販向けの価格である。一般販売でこの価格で出せるのはサンガリアくらいかと思っていたが、あるところにあるんだなと思った。大量に仕入れる自販機コーナーなどでたまに見かけるくらいで、期間限定かどうかはわからないが、消費税導入前の価格で買えるのはあまり見かけない。
店先にはセルフの文字があり価格も２００円台と、これだけでも讃岐うどんの流れを汲む店であると予想できる。
生憎売り切れの様で店も暖簾が出ておらず、店休日だったようで食べることはできなかった。どうやら四国では売り切れや補充ができない時は自販機の電源を切る傾向にあるようだ。個体の状態維持に多大な労力がかかっているのを思い知らされる。
どうかこのまま元気なまま稼働し続けてほしいと思いつつ、しばしの休憩の後次の目的地へ向かうことにした。

先に紹介した寒川営業所から５ｋｍほど離れたところにある。こちらも四国中央市に所在。

ここも富士電機製の麺類自動調理販売機が１台稼働しているようだが、自分が行った時は無反応で、販売しているような様子はなかった。もしかしたら売り切れで補充されていない間は電源を落としているのかもしれない。

通りかかった近くの人の話では、工場の休憩所にもこの手のものとは型は違うが、同じような自販機が置いてあって動いているという。どの様なものか見せていただけないかと聞いてみたが、関係者以外の立ち入りは断っているとのことで見ることはできなかった。
そういわれてみればそうだ、不用意に勝手に入られてしまっては困るものだし、企業秘密などもあるに違いない。

愛媛県四国中央市に所在。
瀬戸内海に面した工業地帯の一角にあり、雨乞いの神とされる八大龍王を祀る祠と共に静かに佇んでいる。
ここでは富士電機製の麺類自動調理販売機が１台稼働している。事前に仕入れていた情報では川鉄製の自販機が設置させているとのことでダルマ以来の久しぶりの対面になると思っていたが、どうやら置き換わったようだ。

ラーメンよりもそばよりもうどんが好物の自分は、いつも通りにここでもうどんを頂く。口当たりもよく小麦粉の風味が生き、つゆもあっさりとして食べやすいものだった。
海を眺めながらのうどんもまた格別なものであった。

山口県防府市に所在。
本州最西端のレトロ自販機設置店にして、山口県で最も有名な自販機の聖地とされている。
長沢池に張り出した土地に増改築を繰り返した格安の宿とともに、飲食店としても充実した献立が魅力。

こちらでは富士電機製の麺類自動調理販売機が２台と、汎用機が１台稼働している。
職人の手によって打たれたうどんは、何にも代えられない味。この味を求めて遠くから通う人も多いとか。そう言ってしまえば自分もそのうちの一人のなるのだろう。運良く打ちたてに出逢えれば、その味に存分に舌鼓を打つことは間違いない。





ここの雰囲気を一言でいうと、まさに昭和から平成に至る歴史の転換点にある空気。現代の荒波に飲まれることなく、静かな湖畔の波の如くゆっくりとした時間が流れているかのような錯覚を感じられる。



自分がここにやってきて自販機のそばを食べること以外に必ずやることがある。それは長沢温泉に浸かること。
泉質は弱い放射能泉。この泉質がとても心地よく、神奈川からここまで旅してきた疲れを吹き飛ばし、はたまた九州からの帰宅の途中で立ち寄り英気を養う。
肩までつかることでゆっくりと大地の贈り物を吸収すると、それまでの疲労などまるで感じないくらい体が軽くなる。プラセボ効果であるとしても、このひと時は紛れもなく自身で感じられた温泉の効能だと信じている。この入浴が最高の思い出だ。券売機で使われ続けている入浴券も年季の入った代物。



風呂上がりに長沢池を眺めながら啜るうどんもまた格別。
心も体も癒される、まさに至れり尽くせりの場所がここ、長沢ガーデンである。