
山口県岩国市に所在。
国道187号沿いにあり、錦川清流線椋野駅からも十分に徒歩圏内にある。
錦川と生見川ダムから放流されるダム川の合流近くであるため、季節によってはとても涼しげな清流の音を耳にすることができるだろう。
出迎えてくれる大きな看板は昔ながらのトタンの平板。手書きだというその看板は、何でもかんでも機械化された現代から置いていかれたかのような存在感を放つ。紫外線に弱いとされる赤い塗料も恐らく顔料ではなく染料と推測。
こちらには富士電機製の麺類自動調理販売機が1台と、汎用機が2台稼働している。
この店舗だけの特別な行灯は、島根の後藤商店の手によるもの。というのも、この観音茶屋も後藤商店の支店なのだ。
そして、ここで食べられる麺類には柚子の皮が浮かべられた、とてもいい香りを放つ至高の一杯。更に汎用機で販売されているゆで卵を加えることで風味に変化を与えると、また新しい発見をすることになる。今でも観音茶屋で食べた味は忘れていない。まさに記憶に残る一杯であった。
初めて訪れた時は夜間で、錦川を北上する国道にほとんど街灯がなく、まるで終わることのない海岸線を走っているかのような恐怖を感じたほど。現地に到着して行灯の光を目にした時は心底ほっとしたものあった。



Posted at 2018/05/20 01:17:50 | |
昭和レトロ自販機巡り | 趣味