
先日、発覚した燃料タンク内の錆地獄・・
応急処置はしてもらったものの、タンク内にはまだ大量の錆が残っていると思われます。
シダさんには「次の車検の時にやりましょう」と言われましたが、まだ半年以上先の話で、ここまま乗り続けるのは心配でたまらないので已むを得ず、錆とりとタンク内部のコーティングを自分でやる事にしました。
いきなり燃料タンク外れてますが、外し方は色々検索して調べました。便利な世の中ですね~♪
(作業に必死で写真をとる余裕はありませんでした・・)
錆とり液に浸け置きして錆を落とすのですが、その前にタンク内を洗剤で脱脂洗浄してボンスター(金属たわし)で表面の錆を擦り落とします。
しかし、擦っても擦っても錆の塊が大量に出てきます!
このままだとタンクに穴が空きそうで怖くなり、途中で止めて次の作業に移りました。
燃料タンクの錆とりには色々ありますが、今回は定番の『花咲かG タンククリーナー』を使います。
ミニの燃料タンクは34Lなので花咲かG(最大20Lまで希釈可能)が2本必要なのですが、ボーナス前で金欠なので、1本はモノタロウの類似品にしました(笑)これで¥1000は節約できる!
『花咲かG
featuringモノタロウ』をお湯で3倍に薄めて、特に錆が酷いタンク上部を半日、タンクの向きを変えながら重点的に錆とりした後、お湯を追加投入して錆とり液でタンクを満たします。
本当は数時間おきに時々向きを変えたかったのですが、満タンの燃料タンクはものすごく重くて1回逆さまにするのがやっとでした・・
あと、タンクを完全密閉する方法がわからず、シールテープやガムテープを使って栓をしてみたのですが、水がじゃんじゃん漏れてきてダメで、色々試行錯誤している中で一旦、心が折れかけました・・
最終的に、ゴム栓+アルミ板+防水テープでなんとか密閉できました!
錆び取り液に浸け置きして3日後・・
タンク内の錆はかなり落ちましたが、まだ所々、錆が見られましたので残りを擦り落とします。
ガリガリと錆を擦り落として水圧で洗い流すと、まだまだ大量の錆の塊が出てきます!どうやらこのタンク、かなり重症だったようです・・
しかも、錆を洗い流しているうちに花咲かGのコーティングが落ちてきてしまい、みるみるうちにタンク内がうっすらと錆び始めました!
このままだとまた振り出しに戻りかねないので、不本意ですがもうコーティングしてしまいます・・
燃料タンク内のコーティング剤は和光ケミカルの『タンクライナー』を使います。
2液混合(主剤 8:硬化剤 2)のエポキシ塗料で、非常に強固な塗膜を形成し、タンクを錆から完璧に守ってくれる頼もしいヤツです。
説明書を見ると、20Lタンクなら150ml必要との事なので、34Lなら200mlくらいあれば充分でしょう。分量もわかりやすいし。
主剤は塗料と溶剤に完全に分離しているようなので、泡立たないようにゆっくりと10分くらい混ぜ、付属の計量カップに移してガムシロップのような硬化剤と混ぜてコーティング剤の出来上がり。
これを給油口からタンクに投入してから蓋をして、燃料タンクをゆっくり回しながらコーティング剤が隅々まで行き渡るようにします。
左右非対称で変な形のミニの燃料タンクは持ちづらく、これがなかなか大変な作業でした・・
コーティング剤でタンク内全面を塗り終えたら、付属のシリンジで余分なコーティング剤を抜き取ります。
説明書によると、投入した量の半分以上は抜き取った方がよいとの事なので120ml抜き取りました。抜き取ったコーティング剤は一見、まだ使えそうですが、再使用禁止らしいです。
このコーティング剤は自然乾燥だと完全硬化まで2日~1週間くらいかかるのらしいのですが、加熱乾燥すると硬化時間を大幅に短縮できるようなので、説明書に書いてある方法で加熱乾燥します。
段ボール箱にタンクを入れて蓋をして、ドライヤーで温風を送りこみ、タンクをまるごと加熱するという単純な方法です。
しかし、ミニの燃料タンクが入る段ボール箱が家になく、2段重ねの鏡餅スタイルの乾燥室になってしまいました・・
温度計をセットしてドライヤーを最強にしましたが、2段重ねで空気がもれてしまう為か、箱が大き過ぎるのがダメなのか、いつまで経っても室内が59℃までしか上がりません!
説明書には70~80℃で20~30分と書いてありましたので、仕方なく59℃で1時間ほど加熱しました。
今月電気代ヤバそうだなぁ・・
タンクを冷ましてから取り出し、中をつついてみると、タンクライナーがカチカチに固まっていました!加熱乾燥成功です!
錆取り後のタンクには2回コーティングした方がよいとの事でしたので、これをもう一度繰り返します。
ここで悪魔がささやきました・・
「さっき抜き出したコーティング剤、まだ固まってないし使えるんじゃねぇ?捨てるのもったいないよねぇ?」
結局、悪魔の誘いに負けて、使用済みコーティング剤に減った分を足して使ってしまいました!
すると・・
だめだ!均一に塗れてない!
タンクを回しているうちに固まってきてしまい、表面にムラができてしまいました!
でも、これは自業自得だな・・
皆様、説明書に書いてある事は守りましょう!(泣)
残念なコーティングも終わってようやく取り付けとなりますが、タンクの外側も塗装が剥げていたり、錆びている部分(特に給油口の溶接部周辺)があったので、錆びを削り取って黒く塗り直しました。
しかし、この塗料が曲者で、乾燥後も表面がベタベタして触れている部分が剥がれてしまったり散々でした!
上からクリアを吹きましたが状況はあまり変わらず、仕方なくこのまま使用する事にしました・・
結局、錆び取り、コーティング、塗装と全て失敗です!(泣)
まぁ使えるようになったので、良しとします・・
タンクを取り付ける前に、普段アクセスできないトランク左側を水拭きして軽くワックスをかけておきました。
これでちょっとは錆びにくくなるかなぁ・・
さらに、この機会にタンクネックシールも交換します(写真左が新品)。ラバープロテクタントも忘れずに。
タンクを元に戻したらジェリ缶に移していたガソリンをタンクに戻します。
しかし、この新品のジェリ缶、注ぎ口の一部に穴が空いていた不良品で、注いでいると給油口からガソリンが大量に溢れてしまいました!
急いでボディに付いたガソリンを拭き取りましたが、給油口下のボディに点々とあって、拭いても拭いても全然落ちなかったガソリンの染み汚れも一緒に拭き取れてしまいました!ラッキー♪
『怪我の功名』ってやつですかね(笑)
これにてようやく作業終了!
はたしてちゃんとエンジンはかかるのか・・
ドキドキしながらイグニッションON!
キュキュキュキュキュ・・
あれ?エンジンかからないよ!
と一瞬焦りましたが、2度目で問題なくかかりました!
無事復活して良かった~~!!
でも、錆びの塊が付着していた部分はタンクの鋼板が明らかに薄くなっていたし、これで完治という訳にはいきませんね。
ミニの燃料タンクの錆とりは正直、おすすめしません。
燃料タンクはとても重要な部品ですので、新品の在庫があるうちは新品に交換するのが一番です!
〈教訓〉
燃料タンクが錆びたら新品に交換しましょう!
そして、できれば内部をコーティングしましょう!
古いクルマにお乗りの皆様、愛車の燃料タンクは大丈夫ですか?