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エンジンとトランスミッションのO/Hもようやく終わり、これからいよいよ慣らし運転をはじめていきたいと思います・・が、実は作業はこれで終わりではありません！
今回、エンジンをO/Hする「ついでに」(いつものやつ)、前々から気になっていた、ちょっと変わったピストンを入れてみたのですが、その製品について事前に調べてみたところ、充填効率が向上するので、燃料の供給量を増やさなければならないかもしれないとの事。
そこで、購入前に販売元の『ストックヴィンテージ』さんに問い合わせてみたところ、「燃調をとり直した方が良いケースもある」との回答がありました。
という訳で、今回の作業の仕上げとして、燃調セッティングをお願いしに、三郷の『ストックヴィンテージ』さんにやってきました。



O/H直後のセッティングという事で、今回はひとまず、慣らし運転用の燃圧調整を行います。
燃圧計を取り付けて、早速テスト走行開始です！
・・・が、店主が戻ってきて一言。
「燃圧の調整は・・必要ないみたいですね。」
え？必要ない！？
どうやら私のクルマはノーマルよりも高い燃圧になっていたようで、今のところこのままで問題ないそうです。
という訳で、ブーストバルブの取り付けは一旦お預けとなり、慣らし終了後に、詳細な測定を行う事になりました。
まぁとりあえず問題なくて良かったのかな・・



結局、燃圧計の取り付けだけでこの日の作業は終了してしまいましたが、時間が余ったので、代表の田中さんとおしゃべり。とても感じが良くて気さくな田中さんの経歴や、お店を始めた頃のお話、ミニ業界の事、5ポートインジェクションのチューニングの難しさや面白さ、MPIのチューニングについて等、非常に面白く、色々と興味深いお話が聞けて、とても充実した時間を過ごす事ができました。
今後、こちらにもお世話になりそうです。
田中さんのお話を聞いて、なんだか新しい世界が開けたような気がして、今後の展開にワクワクしながら三郷を後にしたのでした。

思い起こせば昨年のオイル交換での事。
オイルパンから古いオイルに混じって金属の小さな欠片が出てきました。
ブロスガレージのシダさん曰く、なんと、トランスミッションのギアの一部が欠けていると言うではありませんか！
まぁ、このままでも普通に走れる事は走れるらしいのですが、欠けたまま放置しておくのも何だか気持ち悪い・・
それに、ギアチェンジで時々、嫌な感触がしたり、ギアが入りにくかったりと、スムーズにいかない時もあって、何とかできないものかとも考えていたので、これを期に、思いきってトランスミッションのO/Hをお願いする事にしました。
ただ、まとまったお金を用意するのも時間がかかるので、とりあえず1年以内にはやろうかなぁと考えていたのですが・・
次のオイル交換での事、作業を終えたシダさんから少し神妙な感じで呼ばれました。
どうやら、オイル交換後にエンジンをかけた際、オイルが上がってくるのが遅かったらしいのですが、これは、何らかの原因で、クランクメタルが摩耗しているせいで、オイルクリアランスが通常よりも拡がっている事を意味しているのではないかと言うのです！
もしこのままメタルの摩耗が進めば、今度はクランクジャーナルまで摩耗する事になり、より深刻な問題に発展してしまう恐れがありますので、早々にメタルを交換する必要があります！
あぁ・・何でこんな事に・・！
しかし、落ち込んでいる暇はありません！
ええい！儘よ！どうせなら徹底的にやってやる〜〜！！
という訳で、エンジンとトランスミッションをまるっとO/Hする事に決めました！

そして、今年の1月8日。
ブロスガレージにミニを預けに行きました。
しばらくお別れだな・・元気になって戻って来いよ！



ただ元に戻るのを待つのも面白くないし、せっかくエンジンを降ろすのですから、この機会にやりたい事、やっちゃおぅ！という訳で、エアクリーナー、触媒、ピストン、コンロッドを新調します！
これで出来上がりがますます楽しみになりました♪



そして、3ヶ月半の月日が流れ、いよいよ待ちに待った引き取りの日。
ぉお〜！エンジンが綺麗になってる！
新しいエアクリーナーとBMCグリーンに塗られたエンジンが眩しい！！
実はエアコンの配管の取り回しを変えてもらったりと、O/Hだけに止まらず色々とやってもらってます。



引き取り時にシダさんから、今回の作業について色々と説明を聞きました。交換部品が段ボール1箱分、どっちゃりとあったのですが、こちらは問題のクランクメタル。
たしかに摩耗しています。
でもクランクシャフトは無傷でした！
メタルが身を削って守ってくれたんだな。ありがとう・・



そしてこちらが全ての始まりとなったシンクロナイザーです。ギアがキレイに欠けてました・・
ギア類は新品もあるのですが、新しく造られたものは品質が悪いとの事で、中古良品に交換となりました。

一通り説明を聞いて、引き取り前のテスト走行。いよいよミニに乗りこみます！
ステアリングを握った感触、エンジン音、車内の匂い・・
これこれ！この感じ！あぁ、ついに帰ってきたんだなぁ・・！
そして、クラッチをきって発進！
こ、これは・・！
出だしからあきらかにパワフルになってる・・！
うまく表現できませんが、質感が上がってるというか・・
良いエンジンに生まれ変わった感じがしました！
ただ、ギアチェンジには少々手こずります。
ガッッチャン、ガッッチャンとしっかりはいるのはいいんですが、1、2速はすんなり入らない事がほとんどです。
これは、シンクロのボークリングが新品に替わった事によるもので、操作を繰り返すうちに操作性は改善していくようなので、とにかく走りこむしかありません。
G.W中に慣らし運転1000km走破を目指して走ります！



そして、ようやく我が家のガレージにミニが帰ってきました。おかえり。