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2018年02月25日

R30の謎㉘

R30の謎㉘ 現代では当たり前のドアミラーですが、以前はフェンダーミラーが主流でした。いや、国産車はフェンダーミラーでなくてはダメだったようです。しかし、日本国外の自動車業界から「非関税障壁である」との指摘を受けて規制撤廃されたという経緯があるんですね。
スカイラインの場合はR30シリーズの途中からドアミラーが採用になっていますが、それを見越してか規制撤廃以前のフェンダーミラー車の頃にもドアミラーの取り付け場所が全車に用意されています。


そんなドアミラーですが、青ポール号の物はぶつけた覚えが無いのに前部が僅かにヘコんでるんですよねー。


ここです。皆さんのドアミラーはどうですか?


反対側は大丈夫そうですね。


この部分はアルミダイキャスト製です。ここがヘコむとなると相当な力が加わった筈ですので塗装にも傷が付いても良いと思うんですが、不思議な事に擦り傷などは見当たらないんです。そうなると、鋳造などの製造過程の不具合によるヘコミなのでしょうか?

また、このタイプのドアミラーは台座を車種専用部品としながらも筐体部分は当時のあらゆる日産車に使われています。これはY30セドリックのメッキタイプですが、他にもN12パルサー(含エクサ)、K10マーチ、N10ラングレー、U11ブルーバード(含マキシマ)、B11サニー(含ローレルスピリット)、T11スタンザ(含オースター)、S12シルビア(含ガゼール)、M10プレーリー、C31ローレル、Z31フェアレディZ、等々、本当に多岐に渡ります。
私の知る限りでは、U11マキシマのメッキタイプがR30のアニバーサリーの物のようにツルツルメッキです。Y30やC31の物はこのように前面が梨地のザラザラメッキになります。


その中でも2種類ありまして、「可倒式」と・・・


「可撓式」があります。R30においてもこの2種類が存在します。


法令的には1983年3月にフェンダーミラーの規制撤廃となり、それ以降に製造された車へのドアミラーの装着が可能となったようです。また、最初にドアミラーが装着されたのは規制撤廃直後に発表されたパルサーエクサだったんですね。
R30の部品カタログを見てみると、1983年5月からドアミラーが採用になって同年12月から部品が変更になっています。恐らくこの7ヶ月間のみ製造された物が可撓式ミラーと思われます。


可倒式の意味は読んで字の如くですが、可撓式が分かりません。しかも可撓式は折り畳めずにバネの力で戻される構造です。この変なドアミラーの事をR30仲間の間では「かしょうしき」と読んで区別していましたが、どうやら両方とも「かとうしき」と読むようです。(国語力の無さへの突っ込みは無しの方向でお願いします)
可撓の意味を辞書で調べると「物質が外力によって、しなやかにたわむ性質。 たわみ性。」とあります。「撓」は「たわむ」と読むんですね。
なるほど!可撓式は折り畳みは出来ないけれど、何かにぶつかった際には撓んで衝撃を吸収するタイプって訳ですか。そう言えば前期のターボEXに乗っていた友人が、道端に立っている標識のポールにドアミラーをぶつけた時に標識がボヨンボヨン揺れたと言ってました。彼のミラーが可撓式だったんですが、標識のポールを揺する程の衝撃を受けても平気なドアミラーなんて歩行者に対して危険な存在になり兼ねませんよね。そうなると安全面や機能面で可倒式に置き換わったと考えれば合点がいきます。

ここで分解した可倒式ドアミラーを観察してみます。中央部分にある4箇所のネジ穴は電動ミラーの機構を固定する場所です。その周囲には鉄板を固定するネジが4箇所あります。この鉄板の裏には強力な引きバネが2本あり、ドアミラーをホームポジションに固定する役割を担っています。


この鉄板は強力なバネの一方をミラーの筐体側に固定している支持体になります。もう一方はドアに取り付ける台座側から伸びた金具に引っ掛かっていて、双方は常に引っ張られるテンションが掛かった状態にあります。


台座側の金具です。ここにバネの一方が掛かっています。


ドアミラーを畳んでみます。ガッチャッ!!と鳴りながら金具が鉄板に接触しました。


何と、この鉄板の端(台座側)は金具が接触する際の支点となっていたんです!


強力なバネは縮もうとしながら真っ直ぐに戻ろうとします。そしてこの鉄板を車体後方へ引っ張ろうとする力が働きます。その鉄板をアルミダイキャストで作られた筐体に固定しているのが4箇所のネジであり、いちばん力が掛かる場所にあるネジの裏側が例のヘコミの場所と一致する事になります。つまり、裏側にあるネジの固定部に引っ張られる事によって表面にまで現れた歪みだったんです!という事は、折り畳めない可撓式の場合にはヘコミが発生しないのかもしれませんね。


何故あの部分に力を一極集中させる構造としてしまったのでしょうか?当時の日産自動車は国内でもいち早くドアミラーを採用し、更には可撓式の機構を流用して可倒式を実現しました。そして多くの車種に使われた新機構のドアミラーではありましたが、残念ながら構造欠陥に終わった感が拭い切れません。


何故こうなったのか今や誰にも分からない・・・。筐体の強度不足によって、知らないうちにヘコミが発生してしまうドアミラーでした。
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Posted at 2018/02/25 11:03:56

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神崎@元スバルのカロたんさん

この記事へのコメント

2018/02/25 19:02:50
いや〜よく調べましたね〜
田んぼESさんの探究心と考察力にはホント感心してしまいます(^^)
今思えば私の前期EXをはじめ81年8月登録車からドア根元にドアミラー取付台座が仕込まれていたのは不思議な仕様でしたね(^^;;

今度遊びで私のEXターボにドアミラー付けてフェンダーミラー計4個ミラーのスカGを作ろかな(うそ笑笑)
コメントへの返答
2018/02/25 19:39:26
ミナミナさんこんばんは。

いえいえ、恐れ多いお言葉に恐縮です。
当時のメーカーには恐らくドアミラー解禁の情報が事前に入っていたんでしょうね。途中で金型を変更するのはコストが掛かる為に初めからドアミラーにも対応できるドアとして製造されたんだと思います。
私の父親は「左だけは絶対にフェンダーミラーが良い!」という人なので、ことぶき号のような前期型がピッタリ好みに当て嵌るんですが、右はドアミラーが良いと言うので左右のフェンダーミラーの他に右だけドアミラーが着いています。残すは左のドアミラーのみでコンプリートです(笑)
良く考えたら、こんな芸当を無加工で出来るのはR30の最初期モデルだけなんですよね。
2018/02/25 20:07:09
こんばんは。
いつも興味深いお話をありがとうございます。
ご指摘のヘコミですが、ウチのには見当たりませんでした。因みに「可倒式」です。
このドアミラーを倒すには相当な力が必要なので、強力なバネが付いているのは察しが付いたのですが、この様になっていましたか。
その為頑丈に作ってあるのか重量は重いですね。
歩行者に接触したら大変なことになります。
昔、隣を走っていた車のドアミラーを壊した事を思い出しました。(汗)
「可撓式」って読み方が分かりませんでした。ありがとうございました。(笑)
コメントへの返答
2018/02/25 20:18:36
フジィさん、こんばんは。

こちらこそ、いつもお付き合い頂きありがとうございます。R30のドアミラーはその殆どが金属製ですので丈夫で重たいですよね。衝撃を吸収するように作られている現代車とドアミラー同士が接触すれば、相手側は再起不能な程に破壊されると思います。その丈夫な筐体をヘコませるバネの威力って凄いですよね。
可倒式でヘコミが発生していないのであれば、折り畳む機会が少なかった個体なのではないでしょうか?今後も可能な限り畳まない方が良いかと思われますよ。
私も可撓式の正しい読み方は今回のタイミングで知った次第です。こんな漢字まで刻印してあるドアミラーなんて、なかなかありませんよね(笑)
2018/02/25 23:26:20
こんばんわm(._.)m久々のドアミラーネタですね♪笑

僕のY30用ミラーなのですが、何と左右で違うんですよ。
左は型番とかが記載されている写真通りの『可倒式』。
右が型番も何も無く『NISSAN』と『可撓式』のみ刻印されてる物なんです。別々で購入した訳では無いので間違いなく同じ個体に付いていたと思われるのですが、謎が深まるばかりです。また見てやって下さい(;´д`)
コメントへの返答
2018/02/25 23:39:52
芋スカさん、こんばんは。

ドアミラーネタです。ありがとうございます。芋スカさんもY30のメッキタイプをご愛用されてますもんね。今回のブログに載せたY30のミラーは以前に青ポール号から取り外した物です。私も解体屋にあった1台のY30よりミラーを外して来たんですが、やはり左右で可倒式と可撓式が混在していました。Y30はそういう仕様なのでしょうか?でも本来は左右とも同じ物が着いていたとすれば、怖い程の偶然ですよね(驚)
2018/02/27 21:14:17
お疲れ様です!
因みに、可撓式(かどうしき)って読むらしいです…(^^;;
R30は可撓式は59年1月まで、2月のマイチェンから可倒式が採用されてますね〜!
結局のところ58年頃から他車種で電動格納式が採用されてるからR30の手動格納式が採用されてる車種は少ないと思われます…(^^;;

コメントへの返答
2018/02/28 05:56:14
エアコン屋さん、おはようございます。

何と!可撓式の読み方は濁るんですか!音だけ聞いていると「可動式」と勘違いしそうですよね。日本語は奥が深いです。
R30の可倒式は昭和59年の2月からなんですね。補足情報ありがとうございます。世界初の電動格納式ドアミラーで名高いC32ローレルも昭和59年の採用のようですので、R30に流用しなかった辺りには開発チーム間にシガラミでもあったのでしょうか?他車種はモデルチェンジやマイナーチェンジで電動格納式を採用していく中でもR30は意地で手動の可倒式を固持し続けていたのであれば、何気に可倒式は貴重なのかもしれませんね(笑)
2018/03/03 07:19:34
おはようございます。

いつもながら深いですね!

ちなみに自分は最初判らずにヤフオクで可撓式を落札して着かなかった経験がありその際に違いを知りました。

ちなみに今はY30用ですが台座の交換に半日掛かりまして2度とやりたくない作業の一つです。
ですがこういう使えるパーツがあるのはありがたいですね。

コメントへの返答
2018/03/03 18:20:27
たけ@HR30さん、こんにちは。

あの台座交換の経験者でいらっしゃいますか。鏡面さえ外れてくれれば、あの隙間からのイジイジする作業は不要なんですけどね〜。私もY30用のメッキタイプを流用していましたが、可撓式の刻印があるにも関わらず可倒式として使っていました(笑)
他車用も入手は困難な状況ではあるものの、流用可能なのは有り難いですよね。
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