ECM書換えを施し、その後かなり調子が良いことを実感しています。今のところ、「おや?」っと思うような所も1つも無いのが寧ろ不思議な感じさえします。
開発に際し、3日間をラノーズ内で過ごしていたわけなので、その間実車持ち込みのECM書換えくるお客さんが数人いました。
書換え作業時間は30分程度なので、作業が終わると直ぐに帰ってしまうのを見ていると、昔のチューニングとの違いを感じます。
ECM書換えって、目に見えるところは、何一つ変わらないが、そこそこ高価なチューンだと思うです(費用対効果でみたら、かなり安いか)自分だったら、どこをどう変えるのか、凄く気になります。ラノーズでは書換え作業そのものが開けっぴろげだし、質問すればかなりシッカリと説明してくれるのに...例えば、アクセル開度と電スロの制御がどう変えているのか、また電スロとやっていることとの違いは何かとか、ブーストを掛ける制御をどう変えるとか、スピードリミットの設定の方法とか...
私も、お客さんのクルマの書換え作業をやっている際には、完全に離れて作業の邪魔をしない且つ、お客さんとアニキのコミュニケーションを邪魔しないようにしていたのですが。やはり書き変わったら、直ぐに走らせてみたいわけでしょうか。せっかく現地まで来て勿体ないなと思ったものです。
書換え作業が開けっぴろげ という話ですが、このところECM書換え関連のYOUTUBEを隈なく見てて思ったのが、
・書換え作業を見せているようなショップは、他に見当たらない
・書換えMAPを平気で表示させてしまっているショップは、見当たらない。
・他店の場合、書換え作業とか、マップを見ながら何を変えているのかとか、お客さんが普通に聞ける環境なのか...?
とちょっと余計なことが気になったりします。
某YOUTUBERの方が、ラノーズでECM書換えをしている動画では、書換え作業がまさに動画に映りこんでて、4~5枚のMAPが表示され、コピーされていく所が画面に映し出されています。
それをよく観察していると、かなりの違和感があるんです...
書換え元のMAPとはこんな感じのものです。(なんのMAPかは不明)

例えばですが、縦軸がエンジン回転、横軸がアクセル開度で、表(セル)にある数値が、出力信号(例えば、燃料噴出量とか)だとします。
MAPは、1枚1枚コピーをしていくので、画面を見てると 元のMAPがどんな(3D)で、書き換えるMAPがどんな(3D)かが見えます。
映りこんでいる手順で、図のMAPをコピーする際の画面の流れを想像すると、
①図のようなチューニングマップのデータ元を表示させ、データセルを選択する
(図は左上のセルが選択され青ですが、全セル青になる)
②多分、「コピー」的なボタンを押す。
③コピー先のMAPを表示させる。
④コピー先のMAPに、②でコピーしたデータを貼り付けることで書き変わり、①と同じデータ表示(3D)となる。
この動作を何枚かやっている所が動画に映っていますが、③のMAPが明らかに変なんです。①の図柄とは似ても似つかない。いくらなんでも、元MAPと明らかに違うようなチューニングMAPに書き換えるのは考えにくい...
そもそも③はとてもじゃないが3DMAPとは呼べない。縦軸の途中から下は、すべて同じ数値データMAPです(3D表示で数値が同じであることがわかります)。純正があんなバカなデータであるはずない...と。
何なんだ?と思って色々と考えてみると、なんとなくわかったのは、どうやら純正データからの書換え作業ではないということ。書換え前は、ドッカンターボ、書換え後はスムーズなフィール的な解説もあることから、つまりそういうことかと。
MAP構成として、ある縦軸(回転数)から、横軸がどうであろうと、全開出力をするようなMAPをだったとしたら、ドッカンターボにもなりますよね...という仮定を建てています。(この方法なら確実に速くなりますので、必ずしも間違ったデータではないです。レース用ならアリ? 壊れないか心配ですが)
私自身、制御系の業務を行っていることから、非常に気になります。今度答え合わせをしてきたいと思っています。想像が多過ぎなので、書かない方が良いでしょうか...個人ブログなのでいいかな。
Posted at 2024/04/08 20:05:17 |
トラックバック(0) | 日記