
幼い頃、
「チビ」という雑種のメス猫を飼っていた。
チビは俺が生まれる前からずっと家におり、赤ちゃんの頃は常に俺のそばにいてくれたという。
幼い記憶でもいつもチビがそばにいて、外に行くのもチビと一緒にいたことは覚えている。

※写真は現在の実家の猫の佐助くんです。
常にチビとは一緒だった。
それだけにご飯もチビと同じものを食べていた。
両親もチビと同じものを食べようとするのをわかっているからなるべくチビには人間が食べるものを出していた。
※裏ではキャットフードの缶詰をきっと与えていたのだろうと思うし、まったく同じものを与えていたわけではないと思うが。
チビと一緒に食べていたものとは、
ご飯にお味噌汁がかけられている「ねこまんま」
味噌汁は小魚と大根の味噌汁で、とてもおいしかったのを今でも覚えている。
その後、その味噌汁を越えるおいしい味噌汁に今でも出会ったことはない。
FK2の買うため、そして、FK2を維持するために始めた自炊生活。
たまに味噌汁を作っているとあのねこまんまの味噌汁のことを思い出す。
そして、
あの味噌汁を自分自身で再現出来ないだろうか。と考える。
ちなみに「ねこまんま」だが、
Wikipediaによると東日本はご飯に鰹節をかけて醤油をかけて混ぜ込んだものを「ねこまんま」と呼ぶらしく、一方、汁をかけたご飯を西日本は「ねこまんま」と呼ぶらしい。
東京だが、俺が慣れ親しんだ「ねこまんま」は西日本のタイプのようである。
また、味噌汁の味噌に関しては祖父の故郷である信州で作られた味噌であり、その味噌は自家製味噌だったということがわかった。
ある日突然、味噌汁の味噌が変わり、それ以降、あの味の味噌汁が出なかったのを覚えているが、それは信州の実家で味噌を作らなくなったからなのだという。
もはやこの時点で味は再現不可能に近い状況。
それでもそれに近い味にはとかすかな記憶を頼りに味噌がなんだったのかを思い出す。
確かこうじ味噌で合わせ味噌・・・。
白の比率の方が赤味噌よりも多かった色だった気がする。
そして、
味噌汁の具だが、小魚は煮干しであり、恐らく出汁のために入れた煮干しをそのまま入れた状態にしてあるのだと思われる。
こんな感じだろうか。
煮込んで、煮干しから出たアクを取り、
赤味噌と合わせこうじ味噌を調合し入れ、大根に味を染み込ませるために冷ましてから冷蔵庫で更に1日冷ます。
1日経ち、味噌汁を味わってみるが、
やはりあの味には程遠い・・・。
いつかあの味になるまで試行錯誤はこれからも続く。。。
Posted at 2017/05/01 01:51:08 | |
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