今年もクリスマスを迎えました。
イヴはこれといったことはなく、普通に仕事していました(*^_^*),
この歳になったらクリスマスとかあまり関係ないですね。
さて、少し前になりますが、タミヤのランボルギーニ・チータを入手しました。ただこのモデル、某オクでもレアで、出てきても大変高額で取引されています。今回はまぁまぁの値段でシャーシとおまけのボディの入手しました。
このチータ、自分にとっては大変思い出深いRCで、親が持っていたのを障らせてもらい、自分でいじるようになって壊してしまったことを覚えています。元々所有していた車体は廃棄してしまったのか、どこに行ったのか今では全く分かりません。ですが、再度シャーシを入手して少しいじっていましたら、いろいろと昔の車体のことを思い出してきました。
このチータ、タミヤRCのレストア好きな方でしたら知らぬ方はいないと思います。カウンタック、ポルシェ936と同時期の1978年に発売されました。その少し前の1977年12月にはXR311コンバットバギーが発売されています。シャーシの基本構成はコンバットバギーと同じです。シャーシはこの時代のタミヤRC共通のプラモデルです(笑)。
私が今回入手したもの(ブツ)はなかなか年季の入ったものでした。ボディはノーマルのカーキ色ではなく、マロン色に塗られていました。これはこれで趣はありますが、ボディはパーツの欠損、破損がひどくそのままではまず使えません。相当なリペアか代わりのボディを購入するしかなさそうです。おまけにドライバーのタミヤおじさんもお顔がなく、オクの写真では不明でしたので、箱を開けてブツを見た時にはかなりビビりました(苦笑)。代わりのパーツも売っていませんし、さてどうしたものやら。ボディはまだしもさすがに人形はね・・・

懐かしの(?)ランボルギーニ・チータのボディとチータ。ボディ色がチータっぽくないですが。
このチータ、シャーシはホコリだらけでしたが、結構状態はよいのですが、トーションバーのひとつが欠ていて、サスペンションのバネがまともに機能しません。この樹脂製のトーションバーの強度は有名な弱点のひとつのようで、後に触れますようにXR311再販版のトーションバーは金属製のものに交換されています。トーションバーは壊れてどこかに行ってしまったようですね。さすがジャンク。幸運なことに他にシャーシの問題はなさそうです。

トーションバーがひとつ欠けている以外は特に問題もなさそうなシャーシ、タイヤはほとんどが破損しています。
タイヤも破損しており、到底利用できないように思いました。この車体、長い間、倉庫かどこかに放って置かれたのでしょう。ホコリだらけで、機械部分は例のオイルとホコリと砂利が混じった汚れがついている状態です。これは徹底的に綺麗にせねばなりません。
汚れて破れたタイヤは再起不能と見て、3つは捨ててしまいましたが、最後の多少まともに見えるタイヤだけは思い出に取っておきます。このタイヤは子供の頃によく見た初めてのラジコンを思い出させてくれます。このタイヤ、かなり特徴があり、チータにのみ使われています。

ほぼ死亡していたタイヤ。40年近くも経っていたらぼろぼろになるか・・・ホイールは問題なく利用可能です。

シャーシとタイヤ。電装品も全てついています。皆、貴重なものです。
さて、この車体、サーボや受信機、バッテリーなど全て当時のものが搭載されており、プロポもついていました。
このプロポ、見なれない一回り小さなプロポで、製品名の表示もなく「何かなぁ」と思って少しググりましたら、サンワのミニプロポという1975年発売のプロポのようで、サンワのRC用プロポの立役者だったようです。サンワの沿革にも記載されています。少し調べましたら、入手したものはスティックがプラ製の初期型のようです。このサイズ、初めて見ましたがなかなかいいですね。ただ、クリスタル交換ができないようです(笑)。

サンワの「ミニプロポ」。トイラジっぽいですが、なかなかこれはこれでカッコいいですね。有名なプロポのようですが、知りませんでした。プロポの後ろにはドライバーさんが・・・(T_T)
プロポも小さいのですが、クルマに積まれていたサーボも小さなもので、今で言うミニサーボくらいの大きさです。当時もこういうものがあったのですね。

ひとまわり小さなサーボ。ホコリだらけですが、なかなかいい感じです。
シャーシは特に問題はないと書きましたが、フロントバンパーはぶつけたためか曲がっていますし、受信機用の乾電池ケースも亀裂が入っていて、ガムテープでがんじがらめにしてありました。よくあることですが、その中には乾電池が入りっぱなしで、早速取り出して廃棄してしまいました。

受信機用乾電池ケースに入っていた乾電池。今は売られていないと思います。懐かしいデザインです(黒いデザインの電池はまだ売られていますね)。いつから入れっぱなしになっていたのか気になります。私は乾電池マニアではないので廃棄してしまいました。

乾電池ケースの破損。古いものですから仕方ないでしょう。修繕を試みます。
乾電池ケースは壊れていましたが、接着できればなんとかなりそうです。問題はサーボや受信機などが無事に機能するかどうか・・・ということで、受信機に別の乾電池ケースを接続し、プロポにも電池を入れてスイッチを入れてみます。大丈夫です。問題なくプロポもサーボも機能します。30年以上時を経てもまだ機能するというのはすごいですね。この時期に発売されたRCモデル特有の巻線抵抗の変速機も問題なく機能するでしょう。するでしょうというのは実はバッテリーのコネクターが旧コネクターでバッテリーを充電できなかったからです。これはコネクターを変えるか、この古いバッテリーに充電してみて試したいと思います。

マブチRS540モーターと巻線抵抗型変速機。無段階でスピードを変化させられるとのこと。懐かしい装備。

チータのフロント部分。旧型タミヤコネクターとバッテリーが見える。バッテリーはカドニカ6V 1200mAhのもの。使えるかどうかはあまり期待できない。タイヤは亀裂が入っている。状態はあまり良くないので、掃除・リストアのしがいがありますね(笑)
モーターに他のRCのアンプとバッテリーを繋いで通電しましたら、問題なく回ります。モーターは結構皆タフですね〜。このドライブシステムも久し振りに回ったのではないでしょうか。清掃してグリスアップしないとダメですが。長期間放って置かれていたようで、かわいそうですが、なんとか復活させます。

問題なく機能した受信機。クリスタル交換できません・・・ケースを開けるとできるようです。
このチータ。結構気合いを入れて時間をかけないとレストアできなさそうです。さすが、旧車中の旧車の一台ですね。このモデルとシャーシを共有するコンバットバギーは今までに2度ほど再販されています。そのスペアパーツは使えるようで少し大がかりにはなりますが、シャーシのレストアに関しては問題なさそうです。あとはタイヤとボディでしょうか・・・これは当時ものを購入しないとダメそうですね(泣)。作る人は自作してしまうのでしょうが・・・旧車のレストアはそれなりにお金かかりますね。元となるブツの状態にも依りますが。ドライバー君は何ともしても復活させないと・・・(笑)
このランボルギーニ・チータ、子供の頃はさっぱり感じなかったのですが、今見るとなかなかカッコいいですね。
実車はフロント・カウルとリア・カウルが外側に開き、とてもカッコいいです。このあたりはさすがランボルギーニだと思います。
このチータ、見れば見るほどGMのハマーに似ていますね。こういうのは似てしまうのでしょうか。このチータ、もともとはアメリカ軍向けに開発されたようで、チータはそのプロトタイプ。それほど生産されていないと思います。市販版のLM002は1986年に市販が開始されたようですね。そういう意味でもハンヴィーの先輩ですね。
カラーはマロン色はちょっと、と思いますし、カーキは定番過ぎますので何色にしようかといろいろと考えてしまいます。ハマーのカラーリングを参考にすればヒントが得られそうです。
まずはOHして徹底的に綺麗にして、スペアボディを手に入れないと話ははじまらなそうですね。
何はともあれ、プロポも含めてメカが動いたのは幸いでした。40年前のものがそのまま使えるのは、すごいことです。