ENEOS ENEOS X PRIME 5W-30  

オイルメーカーからのオススメで。ENEOSサスティナの後継品となる全合成油。

- 特徴と良い点
X PRIME(以下XP)の特徴はとにかく有機モリブデン系と思われる独自設計の摩擦調整剤。
効果は謳い文句である「新・体感プレミアムオイル」に相応しく実感出来る。

Mobil1 0W-40 (以下M1)もかなりフリクションロスの少ないオイルだが、（番手が一つ下とはいえ）低回転域の抵抗の低さ=低速ノックの起きにくく滑らかでアクセルを踏むのが面白い。オイルに熱が入ると顕著。
無難なところを目指す元売系オイルにしては攻めた仕様と感心。

燃費も良い様で、長距離で信号待ち少ないとはいえ、高速で100 km/h ＠4,000 rpm、舗装の悪い一通山道で3速多様して16 km/L超えを達成。だいたい似た条件で15 km/L強なので謳い文句通り軽自動車で最大3%の向上もウソじゃなさそう。(M1比)
加速もよくスピードが乗りやすいからMT車だと美味しい回転数が使える。


- 悪い点
値段。API認証があるとはいえスタンドで買うと高い。PAOやEster製品も視野に入ってくるレベル。
何故か現地交換しないと割引効かなかったり。
Amazonで買ったほうが良さげ。ただ兄弟製品のGazoo Racingオイル 0W-30がAmazon正規品で+約1,000円(4L缶)買えちゃうので悩みどころ。


- その他
XP 0W-50や0W-16は不明だけど、ベースオイルにWBASEは使わなくなった模様。たぶん自社基準のVHVI Gr.3。また耐摩用のZP添加剤は旧来のZDDPに戻したっぽい。
どちらもサスティナでは高い環境適合性を主張するポイントだったけど、製造コストや性能（機器保護能力）を考えると割に合わなかったのかな。結局どこの純正オイルも性能と燃費重視だし。
なのでポジティブに考えれば純粋に性能重視のオイルに戻ったというべきか。


パジェロミニは車体の重さに加え、4A30は、660 ccしかないのに、ショートストローク（ボア60 x ストローク58.3 mm）、4気筒と言う効率最悪の仕様なので、フリクション低減は効果は大きい。
振動は、M1も良好だったし、そも4A30が極めて振動の少ないエンジンなので評価は難しい。
ENEOSは三菱石油時代から三菱自工の純正油製造やレースサポートのノウハウもあるのでオイルに迷ったら悪い選択でないと思う。


後は寿命と保護性能か。粘度も違うけど流石に高回転域ではPAO+GTL Gr.3+と言われるM1の方がフィーリングやノイズは少なかった。(一般的にGr.3より油膜保持力が優れる。)
ただこれはXP 5W-40とも比べる必要がある。