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今日から「第34回労働社会保険諸法令関係事務指定講習」の申し込み受付が開始されたので早速申し込んできました。

前回は「まだいいかな・・・」と見送ったのですが、いろいろ考えた結果、今年は受講することにしました。
すぐに独立しようとか開業しようとかそんな予定は全くないのですが、とある現役社労士の先生から「もし万が一そんなことになった場合、すぐに動けるように準備しておくのもいいのでは?」という助言をいただいたからです。

確かにこれを受講しておかないと、実務経験のない自分はすぐに登録することができませんしね。

一応、面接指導課程は「東京A」で申し込みました。
申込開始日に申し込んだので多分希望通りになるのではないかと・・・

そんなわけで、「東京A」のみなさん、よろしくお願いします。

第46回(平成26年度)社会保険労務士試験の合格発表が11/7にありました。

今年度試験の合格基準は以下のとおりでした。
(1) 選択式試験は、総得点 26 点以上かつ各科目３点以上（ただし、「雇用保険法」
及び「健康保険法」は２点以上）
(2) 択一式試験は、総得点 45 点以上かつ各科目４点以上（ただし、「労働及び社会
保険に関する一般常識」は３点以上）

そして、合格者数等は以下のとおりでした。
(1) 受験申込者数　57,199人（前年63,640人、対前年　10.1％減）
うち科目免除者1,251人（うち公務員特例の免除者640人）
(2) 受験者数　　　44,546人（前年49,292人、対前年　9.6％減）
うち科目免除者1,071人（うち公務員特例の免除者547人）
(3) 受験率　 77.9％（前年　　77.5％）
(4) 合格者数　　 4,156人（前年　2,666人）
うち科目免除者117人（うち公務員特例の免除者79人）
(5) 合格率　　　 9.3％（前年　　5.4％）

合格された方、おめでとうございます。嬉しさもあるでしょうが、きっとホッとした気持ちでしょう。
残念ながら不合格となってしまった方で、来年も受験を決心されている方はこの悔しさをバネに勉強に励んで下さい。
そして、来年の受験を迷っている方、すこし考える時間を作ってみてはどうでしょうか。
もうこんな勉強嫌になっちゃったという気持ちもあるでしょう。
誰かに強制されて受験しているわけではないので(中には強制されている方もいらっしゃるかもしれませんが・・・)ここであきらめるのもひとつの判断だと思います。
それは自分自身が決めることですので、周りがとやかく言うことではありません。
社労士試験は今回が最後というわけではなく来年度以降も実施されるものですから、一度お休みしてまた勉強する気持ちがわき上がってきたら受験するのも一手ではないでしょうか。

さて、今年の合格率が9.3%と昨年よりもだいぶ上がりましたね。
というか、昨年が低すぎたのでしょうか・・・
昨年の低い合格率から、今後合格者数を絞るのではないか、とも噂されましたが、今年度の結果を見る限りはそのつもりはないみたいですね。

それにしても驚きは択一式試験で基準点補正が行われたことです。
平成18年以来でしょうか・・・
確かに一般常識は比較的難しい方だったと思いますが、基準点補正が行われるほどとは思っていませんでした。
基準点ももっと高めではないかと予想していましたし・・・

選択式は雇用保険法と健康保険法が基準点補正が行われました。
どちらも数字を問われた問題ですので、意外と点数が取れなかった方が多かったのかもしれません。
今回は基準点補正が行われましたが、次はどうなるか誰もわかりません。
そう考えると、数字に関してはしっかりと押さえておく必要があるのかな、と思います。

そういうことで、基準点補正は行われないという自分の予想はものの見事にはずれました・・・

さて、この合格発表をもって今年度の社労士試験は終了です。
合格された方もそうでなかった方も次のステップに向かって行きましょう!

安全衛生関係の本で何かいいものはないかな、と探していたときに本書を見つけました。

実際に起こりうる労働災害の実例や発生状況、それに対する対策などについて書かれています。
身近で起こりそうな労働災害についても書かれており、非常にわかりやすく役立つ内容でした。
また、是正勧告への対応方法まで記載されており、こんな風に勧告され、こんな風に報告書を書くのかと参考になり、実務にも活用できると思います。

非常に読みやすい一冊で、安全衛生対策の入門書としても最適だと思います。

続いて、選択式です。

○労基・安衛
労基は判例と通達。
判例は八千代交通年次有給休暇請求権訴訟(平成26年6月6日最高裁判決)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/306/083306_hanrei.pdf
これ、50年以上正しいとされてきた行政解釈が覆されたものです。
Aはよく読まないと迷うかもしれません。
通達は名ばかり管理職、自分はマクドナルド事件を思い出しました。
こちらは見たことがなくてもよく読めば入れられたと思います。

○労災
去年のような爆弾問題ではありませんでした。
基本的な部分からの出題で比較的簡単だったと思いますが、数字をきちんと覚えていないと苦戦するかも・・・
ただ、択一でも問われる論点なので、見たことないということはなかったはずです。

○雇用
こちらも比較的基本的な部分からの出題でしたが、やはり数字をきちんと覚えていないと厳しいかも。特に、C、D、Eは入れ間違う可能性が大きく、ここで1箇所間違うとバタバタと間違って、C、D、E全滅というパターンになりかねません。

○労一
労一はやっぱり難しいですね。A、Bは比較的入れやすかったので、できれば両方正答しておきたいところ。
C、D、Eは難しかったですね。なんとかCを当てて3点キープできればいいのではないでしょうか。

○社一
児童手当法のAは比較的簡単だったと思います。
介護保険制度のBは、「日常生活圏内」という言葉から「地域」を、「医療、介護、予防、住まい、生活支援サービス」という文章から「包括ケアシステム」が思い浮かべば正解を導けたと思います。
Dも比較的簡単な方になので、これで3点キープできればいいかな。
C、Eは完全に予想でいれるしかないかな。
数字関係はいろいろなテクニックを使っても、正解を導き出しにくいので結構きつかったと思います。

○健保
健保はやっぱり数字が問われますね。
特にEは「0」を選びにくいところです。
数字を中心に問われるということは、テクニックではどうにもならず、きちんと覚えておかないと対処できないので、できるかできないかの両極端、3点キープしようとかではなく、ある意味5点か0点になってしまうのが恐いところです。

○厚年
比較的簡単。5点取るのも難しくなかったと思います。
択一対策だけで十分対応できた問題だと思います。

○国年
こちらも比較的簡単で、択一対策だけで十分対応できた問題だと思います。

とりあえず、奇問がなくてよかったと思います。
どんな奇問が出るかヒヤヒヤしてい方もいらっしゃると思いますが、近年にないくらい素直な問題だったと思います。その中でも労一、社一は比較的難しめ、雇用、健保は数字を曖昧にしていた人にとっては厳しかったと思います。
選択式に限った話ではありませんが、数字関係はきっちり押さえておく必要があるでしょう。

根拠のない個人的予想ですが、今回の選択式は基準点補正はないような気がします。

本試験から2週間ほど経ってしまいましたが、平成26年度試験について書きたいと思います。
個人的に解いてみた感想ですのであしからず・・・

まずは択一式から。
○労基・安衛
労基は全体的に簡単な問題でした。
ただ、今回の試験から正しいものまたは誤っているものがいくつあるか、というような個数問題が出ました。
これはちょっと厳しいですね。すべての肢をきちんと読んで正誤の判断をしなければなりませんし、時間もかかります。今回のように少なければ後回しにするというのも一つの手かもしれませんが、出題数が増えてくるときついでしょう。
安衛は問8(個数問題)と問10がちょっと難しかった感じがします。

○労災
全体的にはちょっと難しく感じました。
問1はやや難な感じ。実例問題なので、ちょっと迷うかもしれません。
問5、問6、問7もやや難でした。
問5は消去法で何とか、問6は細かい言い回しまで良く読まないとミスリードしそうでした。

○雇用
標準的な難易度。
ただ、問3と問7はちょっと難しかったかな。
特に、問7は日数をきちんと覚えていないと厳しかったと思います。

○一般常識
やっぱり労一は難しいですね。特に統計関係は・・・
それを踏まえると、問1、問2、問7、問8、問9あたりは外せない問題だったと思います。

○健保
全体的に簡単な方だったと思います。
中には難しい肢もありましたが、そこがわからなくても十分判断できる問題が多かった感じです。

○厚年
簡単なもの、難しいものがバランス良く出題されてました。
問5は読んでいるうちに意味がわからなくなりそうでした。
問6と問10も難しい方でしたね。問10は消去法でなんとか・・・

○国年
標準的な難易度だったと思います。
法改正部分の出題が多かったので、法改正をきちんとチェックしていた方はそこそこ取れたのではないでしょうか。
個人的には問1、問6がちょっと難しかったと思います。特に、問6は免除対象額の計算式を覚えていないと厳しかったと思います。

全体的にはバランス良く出題されていたと思います。
ただ、今回の試験から個数問題が出題されたのは驚きでしたし、実際に受験された方もびっくりしたことでしょう。
今後、個数問題の出題が増えるかどうかわかりませんが、組み合わせ問題が普通に出題されるようになってきた現状を見ると、今後も出題される可能性が高いと思います。
ただ、最初にも書きましたが、個数問題はすべての肢の正誤がきちんと判断できないと正答を導けないので、今年度試験のように出題数が少なければ後回しにする等深追いしない方が良いかな、と感じました。
あれで結構時間が取られてしまう気がします。