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吾輩はチョメ太である。
名前は便宜上つけられたものがあるが、ここでは伏せておく。

生まれたすぐはどこで生まれたか記憶はしてないが。
生まれて間もなく人間の言葉を解することができた。

解するといっても、大人どもは大した言葉など投げかけてこない。
こちらを赤ん坊だと思ってなめているのである。

生まれたばかりの時は、自由に動くことが出来ず
天井ばかり見ていた。
大人たちは時々、こちらの顔を覗き込んで様子を伺っていた。

吾輩には大人の考えることが読めていた。
こっちが大人しくしていれば、機嫌がいいのである。
単純な生き物である。

その当時は、身体を動かすことも声を発することもできず
とにかく眠るだけの生活をおくっていた。
そんな生活が祟ったのか、身体はみるみる太っていた。
人間界に生を受けたときには、3600グラムの平均的な乳児であった。

顔の肉付きと大きさに迫力があり、
健診に行くと「ジャンボがきた、ジャンボがきた」と病院で呼ばれるのである。

吾輩のような文化人に、何の捻りも風流も微塵も感じられない
名前をつけやがるのは、全くもって不名誉である。
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