海外の資料を元にコールドスタート時の「概要」を書きたいと思います。
※コールドスタートとは、外気がコールドでは無く、エンジンが「冷えた状態」ととらえるのが自然です。またこの図はUS仕様のため、解説にそぐわない機能が盛込まれています。予めご了承ください。
まず、
tiiには
① コールドスタートバルブ(初爆)
②燃料ポンプ(アイドリング)
の二系統の仕組みが備わっています。
解説
①コールドスタート時は初爆を得るのが困難なため、スロットルバタフライの手前(エアクリーナ側)でコールドスタートバルブがガソリンを吹いて初爆を誘導します。
②アイドリングを高くして、かかったエンジンを早く安定させるいわゆるオートチョーク機能を有しています。
細かく説明します。
コールドスタートを判断、きっかけは
①水温センサー
②燃料ポンプ後方にあるオートチョークユニットの
a:エキセントリックシャフト位置
b:エアバルブ位置
①につながったコールドスタートリレーがコールドスタートバルブの動作(ガソリン噴射)時間を決定させます。
※つまりコールドスタート時に長いクランキングが必要な場合はこの機能の不具合を疑うべきです。トラブルシュートは今後予定。
②オートチョークユニットは二つの仕事をします。
オートチョークユニット内に直接に引き込まれたクーラントによってバイメタルが反応(コールド時)して、以下の動作を生み出します。
a:エキセントリックレバーを押し上げて(押し上げてる間)インジェクションから噴射量を増やします。
b:スロットルバタフライ前方下部のホースがオートチョークユニットのエアバルブにつながっており、空気の流入をコントロールします。
この二つは水温上昇と共に動作は終わります。
※マニュアルにはクリアランス等の基準や調整幅が記載されています。調整次第でエンジン損傷など深刻なダメージを与える可能性があるため、プラグの焼け具合や空燃費、COなど確認しながらの作業をオススメします。
以上が「概要」です。
次回は写真を使って解説したいと思います。
その後はアイドリング調整(点火タイミング含む)です。
ブログ一覧 |
My tii | クルマ
Posted at
2016/09/25 06:12:23