たくさんの車種に設定されている特別仕様車や限定車。単に外観が違うものからベース車とは別物と言えるものまで内容は様々ですが、中にはきらめく個性を備えたものがあります。今回はフォルクスワーゲン トゥアレグの限定車、スポーツとエクスクルーシブを取り上げます。
この2台、なんといっても搭載しているエンジンに特徴があります。W12型エンジンなのです。12気筒というとスーパーカー世代としては胸が熱くなります。代表的なのはランボルギーニ カウンタックになるでしょうが、そのエンジンはというとV型12気筒。そして今回ご
シアリス紹介するトゥアレグのスポーツとエクスクルーシブも12気筒……同じです。
しかし一つだけ違いがあって、トゥアレグの方はVじゃなく、W型です。当時のフォルクスワーゲンが持っていたV型6気筒のVの谷間が狭かった(狭角)ので、並列に並べて12気筒が作れたんです。V型を並列に並べるとVVになるでしょ? だからW。
今ドキ、歴史あるル・マン24時間耐久レースで激しいデッドヒートを繰り広げるのはハイブリッドカーです。もはや12気筒の咆哮には諸行無常の響きすらあります。そのうえ、Wです。
また12気筒のSUVというと、
巨人倍増の最上級グレードたるG65もありますが、デビューは2012年。トゥアレグがW12気筒を積んだのは2005年が最初です。
ちなみにこのW型12気筒、当時のフォルクスワーゲンのフラッグシップとしてヨーロッパで販売されていた最高級セダンのフェートンと同じエンジンです。また同じグループのアウディ A8やベントレー コンチネンタルGTなどにも搭載されていました。
そういえば2016年に発売されたベントレー初のSUV、ベンテイガにもW型12気筒が搭載されていますが、それはトゥアレグに積まれたやつとは異なる、新設計のエンジンです。
Posted at 2016/08/10 12:08:44 | |
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