• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2018年02月03日

珍車PART751

珍車PART751
おーっ、草ヒロからレスキューされましたかね!?

旧車としてはそれほど珍しくない3代目コロナですがこの固体、何気に車型とグレードは今となっては超貴重品ですゾ!

⇒『昭和41年(1966)3代目RT51型コロナHT1600S』!!



アローライン、バリカン、カミソリ、出っ張りと様々な形容詞で例えられる3代目コロナ、初代ST10、2代目PT/RT20・30では成し得なかった小型車ベストセラーの座を射止めました!
それまでの小型ベストセラーはダットサン110~210、ブルーバード310、コレの陥落はコロナの悲願で遂にダットサンをTOPの座から引きずり降ろすのに成功した要因に現車である2ドアHの設定もありました。

ご承知の通りコロナHTは日本初のHTでもありこれの発売を機に70~80年代の国産スポーツ定番のボディ車型として定着、冷房の普及や安全性の強化という観点により廃れましたが当時の2ドア(セダンやクーペ)と言えばRrサイドウィンドウはヒンジ式で僅か5~10㎝程度の開放しかできない中でセンターピラーレス、RrサイドもFr並みにフルオープンでき解放感は抜群、本来オープンモデルのクローズド時に選ぶトップが幌かスチールにより「ソフトトップ」「ハードトップ」と呼び分けていた文化から日本、と言うかトヨタはそのハードトップ時の姿がセンターピラーレスでフルオープンウィンドウさせた姿と似ている事からHT(ハードトップ)と命名、これに倣いトヨタに限らず日本ではHTのネーミングが定着、コロナはこれのパイオニアって訳ですね!

↓国産初のハードトップ(HT)として名を刻むのはコロナHT!


そんな3代目コロナ、ベースのセダン(PT/RT40)が64年に発売、ライバルのブルーバードが410のタレ尻スタイルで大きく評判を落とす中、スラントノーズ、ボクシーなスタイリングが受け敵失にも助けられ前述の通り3代目でようやくライバルを下す大ヒット果たし65年にスポーツグレードの1600S、そしてこのHTにヨーロッパで人気の5ドアHBモデルと次々に話題作を追加、68年に次期コロナとしてRT60/70コロナマークⅡに代替わりさせる予定がRT40のあまりの人気に急遽マークⅡは上級車種としコロナは継続させる事になり(これには日産ローレルの発売が大きく関与していますが…)結局は1970年までこの型は生産、都合6年に渡るトヨタとしては珍しい長寿車種でありました。

当時、破竹の勢いで次々と新型車を繰り出す中、同一モデルではせいぜい4年でFMCしていた中での6年は異例、それだけ40コロナは売れまくった訳でワタシが幼少の頃はそこらじゅうにいましたし友達の家でも数人乗っていた、最終モデルについては大人になった頃の80年代でもまだ生息していましたし往時はファミリー、業務用、タクシー等々…とにかくこのコロナはやたらにいた印象です。

さて現車のHT、丁度日本にマイカーブームが到来する中、同時にスポーティブームも到来、ライバルのブルーバードはSS→SSS、スカイラインはスポーティDXや2000GT、コルトSやベレットGT、ファミリアクーペなど一般訴求のスポーティ車種が充実、スターであったトヨタ2000GT,完全2座のトヨタスポーツ800、ホンダSシリーズ、マツダコスモ、日産フェアレディSP/SRに初代シルビアでは果たせない”実用使用できるスポーティモデル”であるセダン型(及びクーペやHT)も広く普及しました。
そんな中コロナもいち早く65年には1600cc 4R型OHVツインキャブ付きの1600SをTOPグレードに据えスポーティ需要にも対応、そしてHT追加後に現車であるHTにもセダン同様Sを設定、セリカやギャランGTO以前のスペシャリティカー的な存在感を示しました。

ただ、やはりHTボディだけで充分、高額なツインキャブでなくてもベースグレード(セダンDXに相当)で満足だったのでしょうか?コロナSはブルSSSのような大人気は得られず普及はそれほどせずむしろ当時のスポーツマニアは次にご紹介する1600GTが本命!

1600GTはコロナではない単独車種、これはトヨタ(ヤマハ)DOHC搭載の第二弾であるモデルであのトヨタ2000GTの普及型モデルという位置付け、ベースはコロナHT1600Sでエンジンもこれの4R型をベースにヤマハの手によってDOHC化し4Rの90psから一気に110psを叩き出す9R型1600ccDOHC+ソレックスツインを搭載、この辺の手法はクラウンのエンジンM型をヤマハがDOHC化し3Mとした経験がなせるモノ、また、足回り強化、当時は珍しい5速ミッション(4速もあり、5速=GT-5 4足=GT-4)を採用、2000GTと同一のバケットシート、七宝焼きエンブレムを装備、見かけはコロナながらあくまでトヨタは別車種として1600GTを設定しますがコロナと同一ボディを使う事により大幅に低価格で訴求、プレミアムな2000GTの半分以下の価格設定にてDOHCの本格スポーツを提供しこの頃のスポーツブームを盛り上げるのに大きな貢献も果たしサーキットでもスカイライン、フェアレディ、ホンダS等と共に暴れまわりました。
1600GTはその後のトヨタDOHCモデルの基礎となり後続にマークⅡGSS、そしてセリカやカリーナ、コロナ、カローラのGT等にその経験が活かされていました!

↓トヨタ2000GTの弟分1600GT(RT55)はコロナ1600Sがベース!


この1600GT、80年代後半位まではコロナと同一ボディが災いし他の60年代スポ車が神扱いされる中、忘れ去られたような存在でしたし稀に中古で出ていても非常に安くポンコツ扱いだった時代もあります、本来「CORONA」エンブレムが入るフェンダーがエアアウトレットになるだけで後はコロナと同じ、80年代では最早50系コロナHTなんて単なるポンコツ扱いで1600GTであっても扱いは同様でしたのでね、2000GTという偉大な兄とは対照的な弟1600GT、現代では見直され他車OLDモデル同様に扱ってもらえるようになり良かっ×2(笑)

とまたまた前置き長ぇーし(^^;)
って訳で出品車を見てみます!

どこか人里離れた山奥に寝ていたかそれとも地方都市の納屋脇にでも置かれていた?外装のサビは穴空くまでは行かなくても長年の放置を物語っていますね、E/Gも勿論かからない不動車でこれを再生→路上復帰には相当の労力と資金力が必要でしょう…

↓出品はノークレームである不動・事故車コーナーから!


この固体、見かけはアレですが良く見るとフルオリジナルでパーツもほぼ完備している様子、しかも貴重なHT1600Sですから同型車、或いは1600GTを維持しているマニアには部品取りとして欲しがるものではないかと推測します、何せ絶対数が限りなく少ない1600S/GTですから充分にこの状態でも需要はあるでしょう。

↓丸形4連メーターが1600Sの証!出品車には貴重な吊り下げ式クーラーも装備されており当然実働ではないでしょうが部品が生きる可能性はアリですネ!


↓とにかくサビが凄いながらボディは意外にしっかりしていそう?オールペンも下処理に相当労力掛かりそうですが塗れば見違えるでしょう…


コロナHTの果たした功績は前述の通りとにかく偉大、70年代なんて猫も杓子もHTがなけりゃ話にならん時代、軽から3ナンバーまでHTボディを設定していましたし安全上とかボディ剛性とかややこしい事抜きにそのスタイリッシュさには当時のスポーツマニアには眩しかったですしね、コロナHTが成功しなければあの”HT文化”は無かったかもしれません、昔も今も後追いメーカーであるトヨタが珍しく真っ先にに採用したコロナHT、クルマ好きとしては忘れちゃいけんクルマ、今こうしてみるとそんな風に感じますナ(^^;)

↓部品取りか長い年月かけて蘇るかは落札者のみ知る事ながらこれが復活する姿、見てみたいですねー!


出品は中京地区、落札は無事になされ意外にイイ値段、しかしとても再生→販売って感じの値段ではなく部品取りとしてこの位までは出していいかな!?と思える程度、まぁ、必要なマニアには喉から手が出るでしょうね(^^)/
ブログ一覧 | トヨタ | クルマ
Posted at 2018/02/04 01:14:56

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

通行止め⑧
.ξさん

休日だ!ドライブ行こまい(*´ω` ...
変り者さん

4/18 木曜日の朝‼️
ミッキーたんさん

長野の夜🌃
みぃ助の姉さん

青空駐車に辛い季節がやって来ました ...
HIDE4さん

このシマシマは何だ?🤔
伯父貴さん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「売却ステラの修理請け! http://cvw.jp/b/2682511/47663775/
何シテル?   04/19 02:11
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/4 >>

  1 23 4 5 6
789101112 13
1415 16 1718 1920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

あのクルマの系譜・その21~三菱GTO編~  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/16 22:31:38
《新企画》あのクルマの系譜・その1~三菱ギャラン編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:05

愛車一覧

三菱 ランサーエボリューションIV 三菱 ランサーエボリューションIV
2015年導入、当時凝っていた菱旧車集めの1台で一時息子に乗らせながら共同所有、2022 ...
三菱 eKスポーツ 三菱 eKスポーツ
2023年11月より愛用、常に2~3周遅れで三菱軽を愉しむワタクシ、パジェロミニVR-Ⅱ ...
ヤマハ XJR1300 ヤマハ XJR1300
単車らしいオーソドックスな80年代風ネイキッドスタイルはやはりワタシの年代には刺さる!! ...
スズキ ジムニーシエラ スズキ ジムニーシエラ
次男坊が初購入の新車!我が家として平成9年のエボⅣ以来24年ぶりの新車迎い入れで真にめで ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation