
こんばんは~♪
寒い日々がいつまでも続いていたこの冬ですが、今日は何週間ぶりにか暖かく気持ち良い日差しのさやわかな一日でした♪今年の寒さは例年にないものですから、何かと影響を受けた方も多かったのかもしれません・・・
まさかまさか僕らもその一人となろうとは・・・
さて、以前予定していた2月17日は
ゴマカプさんと雪山へ行こうかと思いましたが、大雪ということで、予定していた奥深い山には行かず、低い山の周りを走っていました。そしてほとんど雪のない道を走り、物足りなさを感じていました・・・
あ~・・・なんか面白いことないかな・・・
「ん!」「明日は休みやん!」
行くか!・・・すかさずゴマカプさんにメール!さすがは林道、酷道好きの冒険家ゴマカプさん!ひとつ返事でOK!
かくして大雪の次の日、18日に僕らの憧れの山へと向けて出発することになったのでありました。
僕のスイスポは現在チェーンのつけられない仕様になっているため、ゴマカプさんの秘密兵器、ラリーの王様パジョロで行くこととなりました。
・・・翌日、ウキウキしながら、待ち合わせ場所のスーパーへと行き、そこで食料を買い込み(これが後の助けとなろうとは・・・)意気揚々と山へ向かいました。
その山地はいくつかの山で形成される山脈になっており、南、西、東2ヶ所、北の5方面からアクセスできます。中でも
南コースは道が狭く車が通らなく、林道であり酷道であり、一番走って味のある道なのです。
そこの山の南コースは、僕が教えた
この方も夏に登られており、
この方は冬に麓まで行かれておりますが、冬のコースは未知のゾーンであり、今年の寒さによってもしかすると雪があるかな~と思う程度のものでした・・・
さてその山の麓まで着くとうっすらと雪があります。
二人で「おお!こりゃ上は確実に雪があるな~♪」とテンションが上がって参りました。日が当たってるところは雪がなくなっており、雪が当たってないところは道にまだ5センチくらい雪がありパジェロでは余裕だな~とルンルンと上ってまいります。ただこのコースは全長が長い上に、夏場でも山頂部まで1時間くらいはかかるロングコースとなっております、「この雪だと先は長いな~♪」なんて思いつつ僕は助手席でコ・ドライバー(ラリードライバーの助手席で運転をアシストする)の必要もなくまったりとしておりました。
ちなみにパジェロにはチェーンはなく、おそらく純正のオールラウンドタイヤがついておりました・・・
そうしているうちに山は深くなって行き、道には10センチくらいの雪が積もっていました。

この時点で分かっていることは、昨日車が2台通っており、そのわワダチができているなあ~♪と・・・
ただこのあたりから僕も助手の必要を感じてきたというか、車が非日常的な道を走っているな~と言う実感を持ってきました。

麓から20分この時点で積雪は20センチこの時点、パジェロはすごいな~と再認識♪

ある程度まだ余裕を持って走ってはいます。この時点で麓から30分積雪は30センチ今思えばこの時点で引き返す手もあったか!?

この時点で積雪は40センチ、このあたりからワダチが薄くなっている、そう、昨日通ったであろう2台のワダチの上にさらに今日新雪が降り積もって来ているのです!
このあたりで僕らをさらに山奥へと誘う原因がありました!
それは単なる冒険心だけではなく、雪の積雪がまだらで、登って行くにしたがって必ずしも積雪量が比例するのではなく、まれにアスファルトの路面が露出する部分もあったからなのです・・・(汗)
ただ、そうこうしているうちに積雪の絶対量が確実に増してきました。
このあたりから、頑張って登るというか、確実にスピードが落ちてきました・・・
すると道のど真ん中に大きな落石が・・・60センチはあるでしょうか?

どうしよう!テコの原理を使って動かそうにもびくともしない重さ・・・
昨日通ったであろう2台のワダチは何もなかったかのように続いているので、夕べに落ちたものか?この時点で引き返す考えはなく、岩を避けて50センチ以上ある新雪へと突っ込む・・・・・
ズボボボボボ!
完全にスタックしました。完全にボディーが雪に乗っかっています・・・(汗)しかも僕らふたり、スコップどころか軍手も持ってないありさま、素手や足でただひたすら雪を掻き分けて除雪除雪する!
30分雪と格闘しながら除雪し、なんとか後退ができた。
そこで!小岩を使って大岩の前にスロープを作り、助走を付け直し、大岩をパジェロのタイヤで乗り越える作戦に・・・
見事成功!!!
ゴマカプさんと二人で「俺ら
「ファイト!〇発!」のCMに出れるな~!」と3回くらいは言い合っていました。
そして向こう見ずな僕らはさらに進む!進む!

この時点で積雪はゆうに60センチを超えていたかと・・・ほとんどが
新雪ですもうすでにスピードはかなり落ち、前進するのにかなりの燃料と精神力を費やしていました。
がんばって前進を続ける・・・・・・・
ついに!!
パジェロ「ズズズズズズズズズズ~~~~~~!」
横をみるとゴマカプさんが超低速であるにも関わらずカウンターを当てています。
積雪は70センチ以上!
もはや舵がきかなくなり、車は横滑りし、山側の壁にぶつかりそうになり止まりました・・・(汗)
しかも脱出を試みようとあがいたため、さらに山側の壁に急接近、もはやどうにもできません。道は登りのカーブで山側に低くなる傾斜もありました。
前は雪後ろは壁、もうどうしようもできません!!!
僕はこの時点で内心リタイヤを考えていました。そう!助けを呼ぼうと諦めていました。ゴマカプさんはというと、まだ諦めていません、脱出をまだ試みようとしています。ただ、それには車の周りの新雪70センチを除かないことには、前にも後ろにも動かない。しかも対向車も後続車も全くない、1日に車が通るか通らないかの場所なのです。(冬はきっと車は通らない)
もちろん
携帯は圏外!!!!!!!!!
すると方法は、このとんでもない量の雪を掻き分けるか、数時間あるいて雪山を下り、助けを呼びに行くか!
ふたりで雪を除雪して自力で脱出する作戦に決意!
ひたすたパジェロのタイヤ周りの雪を足や手を使って除きます。手があまりにも冷たく痛いのと格闘しながら・・・
途中、焚き火をして雪を溶かすことも考えましたが、雪の量があまりに多すぎて、
ちょっと穴が開いただけ・・・プールの水を洗面器で掻き出すようなものでした・・・
頑張るゴマカプさんを中心に
2時間雪をひたすらに掻き分けます!

この寒い中、とにかくずっと除雪作業を続けます。前からも後ろからも車の来る気配はまったくないのです。
諦めていた僕の考えとは裏腹に何とか、パジェロ!前進しました。後は、バックしワダチとともひたすら後進して来た道を戻っていきました!
引き返したと言えど、帰りももちろんスタックと格闘しながら進み、なんとか下山できました。
こうして雪山からの大脱出劇はなんとか成功し、無事帰還できました。
雪の山をナメていたわけではないのですが、なにしろ兵庫県中南部の山でここまで
雪が多いとは夢にも思っておらず、今年の寒さ、かなりの雪を残して僕らに良い教訓を教えてくれました・・・
この経験はかなりの経験値として、身につける事ができたと思います。
雪国に住んでいる方でも道は除雪してあるので、車の通らない道で、大雪の降った後でないと新雪上の走行は経験できないでしょう!しかも70センチ越え・・・
様々な環境が重なり、この経験を兵庫県中南部で体験できました!
ああ~それにしてもものすごい経験したなあ~・・・