前回のつづき
もちろん左手には海が見えております。
道の状態は多少悪いのですが、2車線道路なので文句はありません。
さらに工事中のところもあって、
工事が完了している区間はこんな感じです。
最高です。
こんな松の木が生えていたり、
海へと下る道があったり、
漁村を抜けていったり、まったく飽きることがありません。
なにやら大きな岩が見えてきました。
岩の脇を超えて行くみたいです。
お~、大迫力の岩ですね。
駐車場があったので車を停めて、先ほどの岩を反対側から見てみると、なにやら遊歩道があるみたいです。
早速登ってみることにしました。
願掛岩と言うらしいです。
なるほど、足元注意ですね。
こんな感じの遊歩道を登っていくと、
柵のついた頂上に出ました。
写真に写っている10mほどの高さの岩があって、道はありませんがどうにかよじ登れそうです。
(鎖もペンキマークも無いので岩場経験者以外にはおすすめしません)
登ってきたところを振り返っています。
頂上はそんなに広くないのと、風が強いのでとても立ち上がれません。
高さ103m。
壮観です。
ちょうど太陽が落ちてきています。
(願掛岩は夕日の名所とか)
大間方面。
この先のナイフリッジも行けそうですが、風が強いのでやめておきました。
登りに使ったルートを慎重に下り降りました。
さらに遊歩道を歩いているときに思い出したのですが、「願掛岩」なのですから、何か願いが叶うんですよね!
歩きながら「足が早く治りますように」とお願いしておきました。
帰ってきてから調べてみたら、縁結びの場所だったらしいです・・・・
再び走り始めます。
ちょうど夕日が沈むタイミングで大間の街に到着しました。
(もちろん、あらかじめ日没時刻を調べておいて、それを狙って走ってきています)
本州最北端、大間に到着です。
こんなところで気がついたのですが、若馬の甘噛みでシートバックベゼルがこんなことに。
あと20分で日没。夕飯を食べるには中途半端な時間なので、日が落ちるのを待つことにします。
眩しいからか、風が強いからか、太陽の反対側、そして風下方向を睨み、じっと耐えるワンコ。
(餌、食べすぎですかね)
離島に灯台がありますね。
恵山。
たしか海岸線に温泉があったはず。
そっか、大間からだと北海道の松前の方に日が沈むんですね。
北海道がおおいかぶさるように西に伸びているのを忘れていました。
でも、これはこれですばらしい日没になりそうです。
あまりに暇なので、カモメの写真を撮って時間をつぶします。
ようやく、日没ショーがはじまりました。
本州最北端の碑と夕日の記念撮影。
松前地方に沈む夕日。
まさに沈む瞬間。
風がビュービュー吹く中、20mほど横に居たカップルの男が、
「○○ちゃんが、好きだぁ~~!、、、、○○ちゃんが、好きだぁ~~!」
と、2回も叫び、夕日鑑賞気分が台無し!!
まぁ、青春ですからね。
というか、今どきこんなことをするアベックが居るとは驚き桃の木山椒の木です。
では、マグロでも食べに行くとしますか。
前に大間でマグロを食べたことがあるので、再びそこに行くことにします。
沈んだ太陽に染め上げられる雲が綺麗です。
黒い点々はすべてカラスです。
(撮影するちょっと前まで、電線に停まっているカラスもすべて飛んでいて壮観でした)
やって来たのはこちらのお寿司屋さん。(たぶん有名店)
こちらのマグロセットで5000円なり。
もちろん、値段なりの味です。美味しいですよ~。
追加で赤身と大トロ。2200円なり。
大間でマグロなんて人生に何回食べられるかわかったもんじゃないので値段は気にせずに奮発しました。
希少なブロックは無いか聞いてみましたが、本日は無いとのこと。(前回は常連さんにしか出さないというネタを出してもらいました)
あと、赤身の血合い際(カマのことでしょうか?)も絶品だけれども、今は無いとのこと。
いつか食べてみたいですね~。
ごちそうさま!
近くの温泉旅館に予約を入れてあったので、イカ釣り漁船の灯りを眺めながら、
下風呂温泉にやって来ました。
ちゃんとした温泉街なんですね。
こちらの旅館です。
素泊まり5000円。
ちょっと高いと思いますが、温泉街ですからね。
(大間には3000円で泊まれる旅館もありました)
逆に温泉は絶品。
掛け流し貸し切り状態で、8月だというのに冷えきった体を十分に温まらせてもらいました。
ここで翌日の天気予報を確認すると、大分様子が変わって来ています。
台風が発生して予報が大幅に狂い始めたみたいです。
18時時点の衛星画像ですが、日本海側から雲が急速に流れ込んで来ています。
天気予報的には午前中は持つらしいのですが、どうなるでしょうか?
いずれにしろ、日の出時刻の5時には出発したいので、早めに寝ることにしました。
おやすみなさい。(23:00)
8月30日(日)
特に目覚ましはセットしていませんでしたが、4時50分頃起床。
一応、オーシャンビュー(?)だったみたいです(笑)
そして、やはり高曇りになっちゃってますね。
最新の衛星画像を見る限り、津軽半島を諦めて岩手県まで走れば何とかなりそうだったので、(これは大きな勘違いでした。というのも、気象衛星に写るのは高層の雲で低い雲は写ってなかったんですよね)、すぐに出発することにします。
日の出は諦めていたのですが、もう10分早く出発していれば雲の間に見れたみたいでした。
昨日、寒立馬達と戯れていた尻屋崎に並ぶ風車の列。
岩手方面に向かう前に、恐山に立ち寄っておくことにします。
(これは元々そういう予定で、本当はその後10:50発のフェリーに乗って津軽半島に渡るつもりでした)
山間部の細い道を走っていきます。
長袖着ているのに寒いなぁと思っていたら、気温10度。
さすが青森県。
完璧に曇っているわけでもなく、少し晴れ間も見えています。
さすがにこの時間は誰も走っていないので、マイロード状態です。
青森県でよく見られるブナ林の道ですね。
恐山の釜臥山や宇曽利湖が見えてきました。と、同時に硫黄の臭い(大好きです)が強烈に漂ってきます。
(ご存じかと思いますが、恐山は霊場の総称で、そこを取り囲むように八つの外輪山に囲まれています。恐山という名の山が無いことは、前回来たときに知りました)
霊場として開拓されなければ、ここら辺は大温泉天国になっていたと思うのですが、お坊さんが先に見つけてしまったのだから仕方がないですね。
火山にありがちな光景なのですが、昔の人が霊場だと思ってしまった理由も分からなくもない景観です。
煙が吹き出していたので(右奥)、近くまで歩いてみたのですが、お湯は出ておりませんでした。
自然の造形美です。
三途の川を渡る橋です。
もちろん渡りましたが、角度が急で意外に危険です。
(冬場の凍っているときなんかは、ここで足を滑らせて頭を打ちそうです)
銅の成分でしょうか、エメラルドグリーンの川です。
では、タオルを持って御参拝するとしますか。
行ってきます。
恐山菩提寺
なんと、ここには寺院内に温泉があるのです。
前回来たときは時間がなくて入りそびれたので、今回は頂こうとおもってタオルを持ってきたのでした。
ご自由にどうぞの看板が出ています。(薬師の湯)
いやぁ、素晴らしい!
宗教施設の中に温泉があるなんて世界中探してもそうそう見当たらないんじゃないでしょうか?
軽くお風呂を頂いた後、せっかくなので一周回っておくことにします。
(前回回ったので、今回は回らないつもりだったのですが、ついつい)
ここにイタコさんが居たら、まさに恐山のイメージですよね。
私には温泉天国にしか見えないのですが・・・
線香付けたらガスに着火するなんて、物騒ですね。
熊にガスにマムシ、さすが地獄、何でも来いです。
(ちなみに、熊を探していたのですが見当たりませんでした)
このまま晴れないかなぁ~。
と、思ったのですが、衛星画像ではこんな感じ。
こりゃぁ、無理です。
先日、福島の鍾乳洞でも胎内くぐりがありました。
(あちはら本気で狭い穴をくぐらされましたが)
重罪を犯すと、こちらに放り込まれるようです。
金堀地獄?
金を掘り続けさせられるのでしょうか?
霊場には似つかわしくない展望台からの眺め。
では、そろそろ岩手に向かうとしますか。
ちなみに、帰宅後に恐山をウィキペディアで調べてみたら
「観光客が観光気分で行くと祟られるという」
と書いてあって、ビックリしました。
本当に祟られたら霊の存在を信じることにします。(執筆時点で今のところ自覚症状無し)
川から湯気が上がってますね。
スコップで掘れば立派な温泉が出来そうな気がします。
むつ市から恐山に上がってくる道(私は下ってますが)には、○○丁目の案内が定期的に出ています。
ここは26丁目。
釜臥山展望台と書かれた脇道があったので、入ってみます。
カーナビで見る限り、むつ市に抜けられそうです。
なかなか、快適な道です。
展望台から宇曽利湖を見下ろします。
むつ市方面。
たぶん、夜は夜景がきれい(蝶の夜景でしたっけ)でしょうから、下北のカップルはきっとここで愛を語らうのでしょう。
おなじみの尻屋崎方面。
むつ市方面を拡大。
では、そのむつ市方面に降りてみますか。
と、思ったら通行止めでした。
残念。
一旦県道4号線に戻り、むつ市へ降りていきます。
気温20度、ようやく過ごしやすい気温になりました。
困ったときのからあげ君レッドにシーチキンおにぎり。
(下北にはセブンが無くて、ローソンばかりなんですよね)
下北半島の景観を眺めながら南へ下っていきます。
恐山も見納めです。
完全に下北半島から離れていくので、予約を入れていたフェリーをキャンセルします。
ちょっと晴れ間が覗いたなぁと思って、アメダスの日照時間レポートを見てみると、たしかに下北半島の私の居る地点が少し晴れたことになってます。
そして、ご覧の通り岩手の辺りに斜めの帯状に晴れ間が広がっていることがわかります。
方角的には八甲田方面、山頂はガスってはいないみたいです。
風車地帯を抜けて、
カーナビに誘導されるがままに下北縦貫道路(無料)を走ります。
大学生の時に植物を採取しに来た野辺地の文字を見ると、当時の記憶が蘇ります。
(もちろん当時はこんな良い道はありませんでしたが)
う~む、もうちょっと晴れないですかね。。。
一瞬、国道4号線を走ったのですが、さすがにそれは無いだろうと思い直して、
農道探検をしながら岩手を目指すことにします。
とりあえず、頭上は晴れています。
再びアメダスを確認すると、秋田と青森県の一部が晴れ出してきたことがわかります。
逆に岩手県の晴れ間が少なくなってきました。
と言うわけで、目的地変更。
十和田、八甲田のあたりに向かうことにします。
晴天はたしかに南西方向に向かって伸びています。
八甲田山方面はちょっと微妙、逆に左前方の十和田は晴れてそうです。
晴天をトレースしながら十和田方面へ。
針の穴を通すような晴れ間です。
それでも、今日は全然駄目かと思っていたので、かなり嬉しいです。
晴れ間がちょっと見えるだけでも気分が違います。
気分良く走っていると、
馬事公苑展望台なる表示が出ていたので入ってみます。
(写真は出るときに撮影)
車を停めて、展望台に上がるとこのような注意書きが。
と、突然耳元で虫の大きな羽音が聞こえたので身構えると、音の主はオニヤンマでした。
オニヤンマは同じテリトリーをぐるぐる回る習性があるので、しばらく飛ぶのを観察し、羽を休めるために停まったところを撮影。
(どこに居るかわかりますでしょうか?)
広角レンズではこれが限界という距離まで徐々に近づいていきます。
もしかして素手で捕まえられるんじゃないかと思っていたら、上の方から息遣いの荒い人がドタドタと降りてくるのが聞こえます。
頼むから静かにしていてくれと思っていたのですが、無情にもオニヤンマは飛び立ってしまいました。
なんだよぉ~と思いつつ、飛んでいったオニヤンマを目で追うと、ちょうど降りてきた人と鉢合わせになったらしく、降りてきた人がビックリして立ち止まります。
というか、降りてきたのは人じゃありませんでした。
天然記念物のニホンカモシカです。
(私に驚いたのではなく、オニヤンマに驚いて立ち止まったところです)
なぜか、ハァハァと息が上がっています。
その後、カモシカは私の前を「どうも」と通りすぎて駐車場の方へ降りていき、そのまま山中へと消えていきました。
前回、下北半島に行ったときもニホンカモシカに遭遇しましたが、青森県は多いのでしょうか?
晴れ間を確認するため、展望台に上がっていきます。
八甲田方面はやはり駄目っぽいです。
逆に十和田方面は大丈夫そうです。
車に戻って適当に目的地をセットして、まっすぐ十和田湖を目指すことに決定します。
つづく