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ぎんがめのブログ一覧

2010年02月27日 イイね!

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(15) ブエノスアイレスへ

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(15) ブエノスアイレスへ前回のつづき






機内では空港で買った炭酸水(現地ではコンガスって呼んでました)を飲みます。









隣の親子は何をしているんだろうと思って様子を伺っていたのですが、どうやら夏休みの宿題である日記をお父さんがゴーストライターですでに書いていて、それを読み上げたものを、息子さんが一生懸命提出用のノートに書き写している様子。
(最初は聖書の書写でもしているのかと思いました)

お父さんも大変ですね~。

そして、二人の共同作業で飛行機がブエノスアイレスに到着するまでに1月1日分まで追いついていました。


そう言えばなんでお父さんが窓側に座っているんだろうと思っていたら、このお父さん、業務用サイズの中型ビデオカメラを足元に置いていて、飛行中の窓からの風景を一生懸命撮影していました。

そして、後ろの席にはこのファミリーの娘さんとお母さんが座っているのですが、私の真後ろに座っている娘さんがどうにも落ち着きが無く、テーブルをバタンバタン動かして遊んだり、前の椅子(すなわち私の椅子)を蹴飛ばしたりします。

最初のうちはすぐに収まるだろうと思っていたのですが、むしろだんだんエスカレートして来たので、振り向いて座席の間から顔を出し、まずはお母さんに目で訴えてみます。

お母さんが笑顔を返してきたので、とりあえず伝わっただろうと思い、こちらも笑顔でよろしくと伝えます。



しかし、この方法はまったく効果が無く、すぐにテーブル遊びが始まってしまったので、仕方なく娘さんの方を向いて人差し指を口に持ってくるジェスチャー、日本で言うところの「静かに」のポーズと「止めるように」という目力で注意してみます。

娘さん、この時初めてちゃんと顔を見たのですが、どうにも機内が退屈なのか、すさまじく不満そうな顔をして座っています。



さて、通じたかどうか。





ん?  効果があったみたいです。




よかったよかった。








こちらは機内食。


ピラフ?のお味は残念ながらいまひとつ。(と言うか、見た目と違って味がほとんど無いのです)

前回機内食の朝食でいただいて美味しかったパンの味のスナックはお土産用としてとっておきます。











定刻通りブエノスアイレスに到着しました。
着陸の時の乗客による拍手、噂には聞いていましたが、このとき初めて聞きました。

(別に強風で難しい着陸とかではないですよ)









取り上げられたザックがちゃんと出てくるか不安だったのですが、問題なく運ばれてきました。(写真の青・グレー・黄土色のザック)

ザックも破れてたりしていなくて一安心。


ちなみに、写真中央に写っている集団が私の横と後ろに座っていた御家族です。




空港の外に出て、割安明朗会計のメータータクシーが目の前でお客さんを降ろす瞬間に立ち会えないか待ってみたのですが、そんな気配がまったく無かったので、再び空港の中に戻ります。









仕方なく前払いのレミースにホステルまで連れて行ってもらうことにします。
(41ペソ、960円)

やはりちょっと高いですが、距離を考えれば前回のタクシーよりは安いです。








今回のレミースはこちら。
シトロエンのワゴン車です。









今回は街の中心部の宿に予約を入れていますので、そちらに向かってもらってます。









これはドレスアップというか、ブエノスアイレス流ドレスダウンなのでしょうか?








南米のパリと言われるだけあって、歴史的建造物はいろいろあるみたいです。


でも、本格的な観光は明日の楽しみにとっておきます。










裏道に入ってきたところで運転手さんが「ダカールラリーだからね、そのカメラで写真撮るといいよ」と聞き取りにくい英語で薦めてくれるのですが、何かラリーの展示会でもやっているのでしょうか? それとも聞き間違いか何かだろうと思い、聞き流しながら生返事をします。









さすが街の中心部、かなり混雑しています。








この運転手さんも優しくて(レミースだから当然なのかもしれませんが)、ちゃんと番地を頼りにホステルを見つけて「あそこだよ」と教えてくれてから降ろしてくれました。


奥にオベリスクが見えていますが、このホステルにもオベリスクという名前がついています。



運転手さんにチップを払ってお別れし、早速中に入ろうとすると鍵がかかっていてドアが開きません。

前に泊まったホステルは場所柄常に鍵をかけていたのかと思ったら、ここも常時鍵が必要なぐらい危ないんですね。

ちょうど中から人が出ようとしていて、様子を伺っているとなにやら横にあるブザーボタンを押してからドアを開けたので、このボタンを押すとドアが開けられるのだと理解しました。

その人が外に出るのとすれ違いで中に入って奥へ進むと、鍵がかかったドアがもうひとつあります。よっぽど治安が悪いのでしょうね。


横にボタンがあったので先ほどの人と同じようにボタンを押すと「ブー」っという音がして、数秒後に「ガチャ」っと鍵が開いた音が聞こえたので、ドアを開けて中に入ります。


ドアの先に続く廊下はそのまま階段になっていて2階へと続いています。



荷物を抱えたまま2階に向かうとそこが受付になっていました。









こちらもイグアスやエルカラファテで泊まったホステルと同じホステル協会に属していて、イグアスのホステルと運営が同じ会社だったと思います。

チェックインと明日の空港までの送迎バスの予約と、市内観光をしている間、荷物を預かってもらえるかどうか確認すると、まったく問題ないとのこと。


こちらの受付のお姉さん、笑顔がキュートで対応がすばらしく良かったです。



お姉さんの左側にテレビモニターが着いていて、誰かがドアのブザーを押すとテレビモニターで押した人の顔を確認してから、リモートで鍵を開錠する仕組みになってました。

お姉さんから一通りの説明を聞いたのですが、肝心の自分の部屋の行き方をちゃんと聞いていなかったので、荷物を抱えていきなり館内で迷います。

仕方なく受付に戻ってもう一度部屋の行き方をたずねると、「ホテルの構造がわかりにくくてごめんなさい」と逆に謝られて恐縮します。


聞いたとおりに館内を進むと、普通の部屋かなと思うドアが一枚あって、そこを開けると階段とエレベーターがありました。










このエレベーター、ギャング映画で銃撃戦を繰り広げる場所そのものです。



扉はもちろん手動なのですが、ちゃんと物理的なセンサーがついていてドアが閉まらないと動かないしくみになっているようです。


逆に使用が終わったらちゃんと扉をしめてねという注意書きが貼ってあります。









私は一番上の階(4階)だったのですが、この階だけ出口が反対方向で、ドアを開けようとしたら、その先の空間に何も無くて焦りました。









44B、44B、、、、

鍵にかかれた44Bという部屋がありません。。。









もしやと思い、この細い階段を登ってみると44Aという部屋がありました。


廊下の反対側に移動したところに同じように階段があったので、荷物は階段の下に置いたまま登って上の部屋を確認すると44Bでした。

なんとまぁ、わかりにくい。先ほど受け付けのお姉さんが言っていたのはこのことを含んでのことだったのでしょうね。


荷物を持ってあがるために4階に下りたところで体格が横方向に良い感じの若い女性と鉢合わせになり、「オラー」と挨拶をしてから、でかい荷物を抱えて階段を登ろうとしところ、「手伝いましょうか?」と言われて、びっくりしながらも笑顔で「大丈夫ですよ」と答えました。


みなさんやさしいですね~。







ここでは帰国前に荷物をすべて広げて落ち着いてパッキングしたかったので、相部屋ではなく一人部屋を予約してあったのでした。(52ペソ1222円)


冷房は着いていないのですが、扇風機があれば十分でしょう。









部屋の窓から見える景色はこんな感じ。




部屋でのんびりという雰囲気でも無いので、近所の観光をするために外に出てみることにします。



エレベーターは受付の2階を通り越して1階まで降りられるので、そのまま1階に下ります。



ブザーを押して開錠してもらうドアを2枚通過してから外に出ます。





さて、ブエノスアイレスの街を初めて散策するわけですが、第一印象は、、、









ゴミが多い!









街のいたるところにゴミ箱があるのですが、関係なくそのあたりにゴミが捨てられています。

そして、熱気とともに悪臭が匂ってきます。(むちゃくちゃ臭いわけではないですが)



やはり中国と似ているなぁと思いました。











マクドナルドはまるで高級店のように街の中で輝いていて、すごい混雑しています。









大音量で音楽が流れていて人だかりができています。



ストリートライブイベントでもやっているのでしょうか?











オベリスクです。


人だかりがこちらまで続いていてオベリスコに近づけないので、逆に何のイベントをやっているのか見に行ってみることにします。









なんでしょう、目の前の道路は空けてあるんですね。音楽のライブってわけではないみたいです。











お? なんか爆音とともに車が走ってきました。












え?









えぇ?










えぇ~!?


アルゼンチンチリ ダカールラリー2010!!




うわぁ、知らなかったです。


開催が南米に移っていたなんて。(去年から。今年2回目だそうです)



タクシーの運転手さんが言っていたのはこのことだったのですね!









いやぁ、まさか予約したホステルの目と鼻の先(正確にはオベリスク)がスタート位置だったとは。












こりゃまたツイてます。




たぶん、私が見ているのは後半スタートのプライベーターだと思います。


贅沢を言わせてもらえば、ワークスチームの車を見てみたかったですね~。

パリダカの番組は子どものころから大好きな番組のひとつでしたし、それで三菱を好きになった面もあると思いますし。(私が最初に買った車は三菱です)



出走車のスタートが一通り終わったらしく、BGMが止まったのですが誰も帰ろうとしません。




しばらくして情熱的な音楽が流れてきたので、あたりを伺ってみると









遠くでアルゼンチンタンゴのショーをやってました。


初めて生で見たのでちゃんと見たいのですが、距離が遠すぎてよく見えません。



ショーが終わると、パラパラと拍手が。



どうやらタンゴショーは、ここに来た皆さんの目的とはマッチしないようです。






再び元気の良いビートの利いた音楽が大音量で流れ始めます。




すると突然




「ファーン!」




というクラクションとともに、









カミオンが走ってきました。





うわ~、かっちょえぇ~!!










やはり、モーターショートとかで、ただ展示されているのと違って、エンジン音を轟かせながら目の前を通過していくカミオンは迫力が違います。









トラックなのに加速の力強さはレースカーそのもの。









中にはこんなパフォーマンスをするドライバーも。

コドライバーが運転しているんですかね?









カミオンのデザインもいろいろです。









お、日野のカミオン!

日本人がんばれ~!



(さすが日本人、出発前の取材でもパフォーマンスがダントツで地味でした(笑))



その取材に使うロボットアームについたカメラの動き、あれはすごいですね。

何気なく見ている映像もあんなふうにして撮影するんだなぁと妙なところに感心しました。








お~、台湾ですか。

同じ東洋人、こちらもがんばれ!









中にはトラックの上に乗ってる方も。








戦うカミオンと言うよりは、冷凍箱車にスポンサーシールを貼ったという感じのトラックですが、地元の車への声援は1.5倍増しになります。
(このカミオンはチリですね)









三菱









日産









最後にこんな車(オフィシャルのレッカー車?)が通過して、楽しかったスタートイベントも終了してしまいました。



実はF1などの本物のモータースポーツを実際に見たことが一回も無かったのですが(草葉のジムカーナに一回だけです)、これが初めての観戦となりました。
もちろん、できれば全力で疾走しているシーンを見てみたかったのですが、これでも十分興奮しました。




音楽が鳴り止み、観客の皆さんも三々五々解散していきます。



今まで人ごみで奥に進めなかったので、会場の奥へと進んでみることにします。











これは移動式のオフィシャルグッズ売り場&レース映像体験施設のようです。









7月9日通りという「世界で一番道幅が広い」と言われている道路をスタートの地として使っていたようです。(最大道幅143m、18車線)


ここなら観客スペースを脇に設けて車を走らせられますね。









観客スペースをなんとなく奥に進んでいきます。

スタートした車ははるかかなた先に走っていっちゃっていて、ここを歩いたところで、当然見られないんですよね。

ちなみに、私が歩いている右側の反対車線が走行コースです。




交差点のところで走行コース側にも入れるみたいだったので、走行コースを(と言っても、今はただの道路ですが)歩いていきます。



すると、後方から爆音とともに一台の車が走ってきました。







どうやらエンジントラブルか何かで出遅れていた出走車のようで、歩いている私達を追い抜いて行きました。



しかし、走行コースは後片付けの間は歩行者天国になっているので、出走車も交差点のところで一般車進入禁止の柵にぶつかり立ち往生してしてしまっています。




当然のことながらすぐに人だかりができます。









こりゃ大変だなぁと思いながら脇を抜けて行こうとすると、大会スタッフがなにやらこちらのほうを指差して運転手に指示を出しています。


すると、ゆっくりとバックした後、エンジンの咆哮一発、ハンドルを切りながらこちらに向かって曲がってきます。





え!? ちょっと待った!!










意外に車幅があって、あわてて避けなければ轢かれるところでした。



パリダカの映像で、よく車の前を走って逃げる地元民の観客が映っていますが、まさかこんなところで自分がそれをやるとは思いませんでした。



ドライバーは慣れているのか、躊躇無くアクセル踏みますしね。

東京のタクシーなんてかわいいもんだと思いました。









20時近くになって、大分暗くなってきました。パタゴニアと違って、日が落ちるのが早いですね。









こちらは展示車です。


ライトの前に置かれているゴミはともかく、屋根の上のテントがうらやましい限り。こんな車で日本や世界を巡るのが夢です。







こちらは警察の四輪バギー。










と、言うわけで、一通り堪能したのでホステルに戻ることにします。









どこかのテレビ局がレポートの撮影をしていたので、撮影中にレポーターの背後に回って満面の笑みで手を振っておきました。


もし、ダカールラリー2010のレポートで、この縞々服のレポーターの後ろでこ汚い色黒髭面の東洋人のおじさんが笑いながら手を振ってる映像があったら、それが私です。








ホステルに戻る途中にスーパーに立ち寄ったのですが、食べる気にさせる商品が無かったので、水だけ買って外に出ます。









女の子達が着ている服が、いかにもアルゼンチンって感じがします。









そう言えば、ホームレスの方々、ベッドのマットレスで陣地を確保していて驚きます。まぁ、日本でもダンボールの家とかありますしね。










すっかり暗くなってしまいました。

(こうやって写真だけ見ると、きれいな街に見えますね)









お~、きれいなクラシックカーですね。現役で走っているとはすごい。




ホステルに戻りエレベーターで4階に向かい、廊下を歩いていくと、トイレ兼シャワールームのドアが開けっぱなしになっていて、中で若い女性が顔を洗っています。

ふと目があったところで、顔を真っ赤にしながらドアを閉めていたので、まさか付近を男性が歩くと思っていなかったのでしょうね。
(トイレ中とかシャワー中じゃなくてよかったです)



部屋に戻ると、窓は閉めていたのですが、蚊が一匹飛んでいたので叩いて始末し、扇風機のスイッチを入れます。


これなら快適に過ごせそうです。








エルカラファテで買ったミートパイを食べたのですが、、、

肉が入っていないのと、しょっぱくて味の方は少し残念な感じ。

やはり、若い女性が薦めてくれたやつが美味しかっただけに、期待が大きすぎました。



腹ごしらえをすると、ロビーに行って携帯を無線LANでつないで明日のブエノスアイレス観光の下調べをします。こういうときは「地球の歩き方」も役に立ちますね。



目の前のテーブルでは男性グループと女性グループが合コンを開催していたのですが、23時ぐらいになったところで、女性グループが立ち上がり、会がお開きになる時に「全組み合わせでハグ&ほっぺにチュー」をしていました。

日本にこんな文化があったら、皆さん普通にやるんですかね~?

なんせ、南米では中年老年の夫婦がベタベタしているぐらいですから、これが当たり前なのでしょうね。




元旦の本日はエルカラファテからブエノスアイレスの移動ぐらいしかイベントが無いかなと思っていましたが、朝焼けにフラミンゴにダカールラリー、意外に楽しい一日でした。



さて、明日はせっかく延ばした日程をフルに使ってブエノスアイレス観光をしてから、夕方に帰国開始です。




それではシャワーでも浴びてから最終パッキングして寝ますか!(12時半)




(すさまじく長いブログにお付き合いいただき、まことにありがとうございます。ようやく次回ブエノスアイレス編で最終回となります)




つづく



0 1 2 出発・移動
3イグアス
4 5 6パイネまで移動
7 8 9 10パイネトレッキング
11 12 13パイネからエルカラファテ
14 15ブエノスアイレスへ
16 帰国
Posted at 2010/02/27 00:48:50 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月27日 イイね!

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(14) 帰還 エルカラファテへ

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(14) 帰還 エルカラファテへ前回のつづき




12月31日(木) 10日目




夜中に数回目が覚めてトイレに行きました。



あの後はパンツを濡らすことも無く、また万が一のことが起こっても良いように、残り少ないティッシュを割いて自作した「夜でも安心」を股間に忍ばせているので、多少の量なら防げるようにしています。

トイレの鍵かけもずいぶん慣れました。本日の宿泊者の中で間違いなく私が一番上手いと思います。



どうでもいいですね、そんなこと。




空は雲に覆われていて、雨が少しパラついています。天気予報通りです。



本当は今日は一日テントで小説でも読んだり、料理を楽しみながらまったりして、明日の早朝にフィッツロイの朝焼けを拝みつつ下山し、昼の便に間に合うように一気に空港に向かう予定でした。




テントで悪天の中、停滞、一度やってみたかったのです。



しかし、そんな夢はこの現実を前にはかなく消え去りました。




と言うか、明日の早朝ダッシュ下山なんて想像も出来ないので、今日中になんとしても自力下山して、まともな病院とか薬局がありそうなエルカラファテまで戻りたいところです。
ティッシュも残り少ないですし。



今日は大晦日、観光拠点のエルカラファテで宿が取れなかったら悲惨だなぁ。。。



先日泊まったトイレ付きの部屋がいいなぁ・・・



トイレ付き、なんと素敵な響きなのでしょう。



心行くまで、洋式のトイレに篭りたい、すべてのモノを腸から流し去りたい。

今の私の夢はまさにそれです。



夢はともかく、食べ物どころか水分すら取れているかどうか怪しいこの状況で自力下山できるんでしょううか?



そんなことを考えながら、寝たり起きたりトイレに行ったりを繰り返しつつ、朝の7時頃、トイレに行く頻度が下がった気がしたので、ついに下山の決心をしました。




まずは自分の燃料補給です。



下手に水分ばかり取ると下山中に催すので、そちらは抑えめにして、なんとかカロリーの元になるものを取りたいところです。

食料袋を漁り、カロリーメートを取り出すと、出来るだけ口の中で粉状になるようによく噛んでから、少しずつ飲み込みます。

さらにアミノバイタルとマルチビタミン錠を水で流し込みます。

昨日だったら即お呼出しがかかったのですが、今日はそんな気配もありません。

順調に回復方向に向かっているようです。



多少心に余裕が出来たせいか、旅にこういうトラブルはつきものだと思えるようになりましたが、昨日熱にうなされているときは本当に焦りました。



さて、片付けますか。


自分に気合を入れて、パッキングを開始します。



雨が降っているのでカッパまで着込んでからテントの外に出ます。









昨日よりテントは減っているようですが、まだそれなりに残っています。


しかし、テントの外に出ている人は私一人しか居ません。誰か居れば食料やガスカートリッジを受け取ってもらえないか(私にとっては重量減になりますので)交渉しようと思っていたのですが・・・






フィッツロイは山頂部はおろか、麓の方まですっぽりガスに覆われています。
昨日、体調不良に陥る前に拝めて本当に良かったです。



テントをザックに詰め込むと、ボットン便所で腸の内容物の有無を最終確認してからザックを背負い、下山を開始しました。


テントが濡れた分とこの2日間で消費した食料(ほとんど無し)を差し引きすると、へたしたら登りより重くなってます。停滞時間を楽しもうと思って持ち込んだいろいろな食料は今となっては単なる重しでしかありません。


幸い下山コースを把握しているのと、98%ぐらいが下りか平らな道なのでその点は不安は無いのですが、はてさて体力が持つかどうか。

まぁ、気合だけは十分ありますし、経験上下山の時はシャリバテにはなりにくいはずなので、きっと大丈夫でしょう。




さて、行きますか。(8:00)



体を試すようにゆっくり歩き始めます。




問題なく足が前に出ます。





どうやら、これなら荷物を背負っている状態でも歩きつづけられそうです。








こんな雲が広がっていますが、大雨にならないことを祈ります。







遠回りコースとノーマルコースの分岐にさしかかります。

迷わずノーマルコースを選択です。







本人はピンボケで写していることすら気がついてませんが、体調が悪いなりに着々と下山して行きます。



そう言えば、今日はこんな天気だからかトレッキングルートでほとんど誰とも会いません。


無理に笑顔を作って挨拶するのも何だったので、助かりました。







潅木地帯と樹林地帯と開けた場所をいくつか通過し、







行きに迷った分岐にさしかかりましたが、見晴台に行くような天気じゃなかったのと、キャンプ場のトイレにも寄って行きたかったので、再びカプリ湖コースを選択。






カプリ湖キャンプ場に到着したところで、まずはトイレを探します。







ありました。


昨日何回もお世話になったポインセノットキャンプ場のトイレとまったく同じものでした。


しかも、こちらは鍵の調子がよく、非常に開け閉めがしやすかったです。




どうでもいいですね、そんなこと。




ペースは遅いものの、自分としては全力で下ってきたので、ひとまずここで休憩してから、再び下山します。








再びレンタルキャンプ場地帯を通過し、







馬コースと人間コースの分岐ではちゃんと人間コースを選択し、







ラス・ブエルタス川が見えたところで、もう少しで到着することがわかり、かなり安心しました。






このまま歩いていけば、なんとか無事に下山出来そうです。








向こうから歩いてきた単独で軽装の東洋人のおじさんに突然日本語で


「フィッツロイはこちらであってますか?」


と、訪ねられたので



「はい、あってますよ。でも、なんで私が日本人だってわかったんですか?」



と返事をすると



「なんとなく、見た目で」



と言われました。


まぁ、モンベルのカッパを着てますからねって、おじさんは格好からして登山はやらないみたいなのでわからないか。








最後の階段を下っていきます。







約2時間で無事に下山完了! (10:05)







いやぁ、よかったよかった。




荷物を車に放り込むと、まずは昨日ガススタンドを探していた時に見つけておいたスーパーマーケットに向かいます。



実際に店内に入ってみると、スーパーと言うよりはおみやげの方がたくさん売ってる感じです。





アメリカ人の心の味、ゲータレードを3本まとめ買いします。(1本7ペソ、3本で21ペソ(500円))


ちなみに味はオレンジ、レモンライム、マスカット。


ついでに、トイレを貸してくれと頼むと、「トイレはどこかレストランで借りてくれ」との返事。


しかたなくスーパーを出て、まずはオレンジ味を一気飲みします。



さて、トイレですが、食欲も無いのにトイレを借りるためだけにレストランに入るわけにもいかないので、昨日ガススタンドの場所を教えてもらったインフォメーションセンターに行きます。


すると、ここでもトイレを貸してもらえず、さらに町の入口にあるビジターセンターに行けと言われます。






便所のたらい回しでやってきたのがここ。

Centro de visitantes del Parque Nacional Los Glaciares

って書いてあるので、ロスグラシアレス国立公園ビジターセンター(まんま直訳)って感じです。

そっか、ここもペリトモレノ氷河も含まれているロスグラシアレス国立公園の一部なんですね。


中に入ると、国立公園内の自然やフィッツロイ登山の歴史やコース(って言うか、よくあんな山登りますね)が紹介されている展示物があって、訪問者が係員の話に耳を傾けていたりするのですが、私はそれに興味があるふりをしつつ、さり気なくトイレに入ります。



やったぁ~、洋式トイレ、ティッシュペーパー付き!!




最高!!





さて、無事に下山出来たのと、飲んだら即下痢ってわけでも無い状況、そしてまだ午前中ということもあるので、もう少しエルチャルテンに留まることにします。


実はトレッキングを開始するときから気になっていた、トレッキングルートの脇から奥へとつづいていた車道を少し探検してみたかったのです。(州道23号線のエルチャルテンを抜けた先)

インフォメーションセンターでもらったガイドブックによると、この道を40kmほど進んだところにデシエルト湖というチリとの国境にある湖があるらしいのですが、それが気になって気になって仕方がなかったのです。


まぁ、さすがに片道40kmは遠いですが、途中まで少しぐらい覗いてもバチはあたらないでしょう。







と、言うわけで、早速少し走ってみることにします。


催すとやばいので、ゲータレードはしばしお預けです。







先程、トレッキングルートから見下ろしていたラス・ブエルタス川に沿って走って行きます。







晴れていたらけっこう綺麗でしょうね~。







走っているうちに、ここで引き返すのももったいないなぁと感じ始めます。

もしかしたら、もう少し進んだらすごい綺麗な滝とかあったりするかもしれませんし、なかなかUターンできません。



きっかけをつかめないまま、どんどん奥へと進んで行きます。







こんな岩場を削ったような箇所もあります。







日本でも見かける落石注意の看板ですね。








なるほど、こんなところにキャンプ場もあるわけですか。







他にも途中途中にホテルやレストランがポツンとあったりします。

これなら、途中で催しても駆け込めそうです。





こんな橋を超えて行きます。




なんかもう、ここまで来たんなら最後まで行っても同じかと思い始めました。








しかし、やはり片道40kmは伊達じゃないですね。


すでに1時間半以上走っているのですが、なかなか到着しません。









こんな大きな木の生える樹林帯の中を抜けて行きます。

左側にはホテルらしき建物が一軒。







遅い車につかまってしまうと、抜くこともできないのでさらにペースが落ちます。

一台なら譲ってもらえる可能性もあるのですが、







こうなると、諦めるしかありません。

ノロノロ行進に着いて行きます。(右側にちょっとした滝が写っています)








こんなところに教会ですかね?

ちなみにバックミラーにドアップで写っているのは、イラついて私を煽ってきている四駆です。






お、どうやら到着したみたいです。








ここから湖の北に渡り、さらに行くとチリに入れるそうです。


(帰国してから調べたら、欧米では有名なルートで車、船、馬、トラクター、船、車と乗り継いで国境を超えたり、ここら辺から四方八方に続くトレイルルートを堪能する場所のようです。日本人でここを紹介している旅ブログはひとつぐらいしか発見できませんでした)







湖の水はこんなに透き通っています。晴れていたらさぞかし綺麗だったでしょうね。

いつか時間のある時に、こんなところでゆっくりしてみたいものです。







さて、とりあえず終点まで走って納得したので戻りますか。









まずはデシエル湖から始まるラス・ブエルタス川沿いに南下を開始します。







エルチャルテンまで残り37km。

いやはや、けっこうな距離です。







あっちゃ~、もう遅いバンに捕まってしまいました。









と、思っていたら、直線道路で抜かさせてくれました。

よかったよかった。







お~、行きには気がつきませんでしたが、なかなかかっちょいい山がありますね。


さすがにトイレに行きたくなってきたので、少し急ぎます。







再び橋を渡り、








落石注意地帯を越えて、






エルチャルテンまで戻ってきました。

すぐにゲータレードを購入したスーパーの横にあったレストランに飛び込み、先にトイレをお借りします。




メニューにリゾットが掲載されていたので、それを頼もうと思ったのですが、なぜか寸前に気が変わり、普通のサンドイッチとコーラを頼んでしまいました。








自分で頼んだくせに、運ばれてきたサンドイッチを見て後悔します。
(スミマセン、コックさん)


しかも、舌がおかしくなっているのか、トマトの酸味とマスタードやチリソースが舌にヒリヒリと染みます。


食欲は無いのですが、無理に押し込みました。

(もちろん、全部は食べきれませんでした)





コーラを飲んだので出発前にビジターセンターに立ち寄り、トイレで最終確認をしてからエルカラファテに向けて出発です。








振り返ることも無く、まっすぐ走って行きます。


(と言うか、振り返っても何も見えないだけなのですが)








アエロクラブと書いてあるので、空港でもあるのでしょうか?




何か道の真ん中に落ちているなぁと思っていたら、突然動き始めました。



「アルマジロ!」



タイヤで踏みつけないようにぎりぎりで避け、バックミラーで確認するとブッシュの中に逃げ込むところでした。

時速100kmからブレーキを踏んで車を止め、バックしてその地点あたりを探したのですが、姿は見えません。残念。






再び原野の中を走っていきます。


その後も気になって、道端にアルマジロが居ないか探しながら走りますが、残念ながら見つかりませんでした。









ルータ40まで戻ってきました。








一路エルカラファテを目指します。








お、こりゃまた年季物のキャンピングカーですね。








なんか、怪しい雲行きだなぁと思っていたら、










あ~、降ってきましたね~。









と、思っていたら、止むのを通り越して少し晴れてきました。

明日は体調と天候、両方が回復してくれるといいなぁ。








再び人の気配を感じない大地を走っていきます。










こうやってパタゴニアの大地を延々と走るのもこれが最後でしょうか。








そう考えると、エルカラファテに戻っている安心感よりも、寂しさの方が強くなってきました。







ビックリマークが出ました。







ルータ40ともいよいよお別れです。







さよ~なら~、ルータ・クアレンタ。






州道11号線に入りました。

自転車で南米大陸旅行、ご苦労様です。







この辺りは数回走ったので、すっかり見慣れた景色です。







いつもは簡単に通してくれる検問ですが、今回は質問されました。

最初何を聞かれているのかわからなかったのですが、「パイネ? チャルテン?」と聞き取れたので、「チャルテン」と答えたら通してもらえました。







まずはこのホステルに行き、昨日と同じ部屋が空いてないかどうか聞いてみます。


すると、空いてるよとの返事。








やった~! トイレ付きの部屋だ~!!


(一昨日は新館で本日は本館だったので、前回のほうが多少設備が良かったのですが、これなら文句無しです)



大晦日の夜に下痢のまま町を彷徨うはめにならなくてよかったです。




部屋に入ると早速ゲータレードをがぶ飲みして給水&腸内洗浄です。





ラブ、マイルーム・トイレ!!








それからロビーに行って携帯を無線LANで繋いで症状を元に調べてみたところ、どうやらサルモネラ菌、もしくはカンピロバクターにやられた可能性が高そうです。


サルモネラだとすれば抗生物質も効かないらしいので、医者に行ってもしょうがないですね。(しかも菌の同定に数日かかるらしいですし)



いずれにしろ、症状は回復傾向なので、安静にして治すことにします。


で、何が原因か考えてみたのですが、サルモネラ菌だとすると潜伏期間が12時間~24時間。


逆算すると、昨日のパイネグランデのチーズサラダサンドイッチかセロカスティージョの肉のサンドイッチ。

特にパイネグランデの方は菌の媒体となるネズミがうろうろしている場所にあったので、あそこで生野菜を食べたのは迂闊だった気がします。









町に行き、スポーツドリンクのゲータレードとコカコーラが出しているパワーレイ・ナランジャ味(オレンジ味)を購入し(10ペソ235円)、さらに薬局で消毒用に95%アルコール(4ペソ95円)を購入します。


夕飯でも食べようかと思ったのですがまったく食欲が沸かないのでそのまま宿に戻ることにします。



そういえば今頃気がついたのですが、いつも決まってパトカーが停まっている場所があるのですが、そこにはUターン禁止のマークが出ていました。

日本の警察みたいに切符切るために見張っているのでしょうか?



宿に戻ると95%アルコールを70%ぐらいまで水で薄め、キャンプ中に手で触れたものすべてを消毒します。

着ていた服やズボンも洗濯し、一度リセットをかけます。

その後、トイレに行くたびにこのアルコールで消毒していたら、かなり手が荒れましたが、まぁ仕方がありません。



パッキングをしていたら夜中の11時過ぎになったので「あけましておめでとうブログ」をアップします。(時差で日本から12時間遅れているので、すでに日本は年を越しているだろうと判断して)



部屋に戻ってパッキングやデジイチで撮影したデータのバックアップ作業を進めていると、外から「ドーン、ドーン」と音が聞こえてきます。



時計を見ると、0時を回ったところでした。






1月1日(金) 11日目
                            食中毒3日目








外に出ると、あちらこちらから花火が上がっています。

皆さんも外に出てきてその光景を楽しんでいるようです。








どうやら、個人所有の花火を打ち上げているらしく、日本ではまずお目にかかれない打ち上げ花火としては小型、個人所有としては立派な花火があちらこちらから上がっています。



私のすぐそばにも打ち上げているグループが2つぐらいあって、3分に一回ぐらいのペースで打ち上げているのですが、そんなグループが町中に居るので、あちらこちらからどんどん打ちあがってきます。



食中毒でエルカラファテに退散してきましたが、賑やかな年越しでよかったです。




さて、2010年はどんな一年になるんでしょう。



明日はいよいよパタゴニアを離れてブエノスアイレスへ移動です。


では、そろそろ寝ますか。



おやすみなさい!





(4時間後)





いつもどおり5時に目覚ましで目を覚まします。










体の調子もかなり本調子になってきたので、朝日を見るために外に出ます。




どちらに行こうか一瞬悩んだのですが、今日はペリトモレノ氷河方面に車を走らせることにします。










町外れまで車を走らせ、初日の出を待つことにします。









だんだん空の色が変わってきました。









2010年、最初の朝焼けです。










今日は満月だったんですね!



レンズ雲のモルゲンロート、パタゴニアン・アンデスのアルペングリューエン、そして満月。




奇跡的な組み合わせに新年早々大感激です。










空が明るくなってきました。

たぶん、地平線からすでに太陽は昇っているのだと思います。






そして、待つこと数分、










初日の出です。





いやぁ、すばらしい朝日!





2010年もきっとすばらしい一年になることでしょう。

(下痢も収まったし)






さて、一度ホステルに戻りますか。










元旦早朝のエルカラファテの町を闊歩しているのは野犬の群れと、一晩中飲み明かして正体不明になった若者達。




ホステルに戻ってくると、明らかな体調の変化を感じました。




のどが渇き、お腹が空いてきたのです。




ようやく「体が水分と栄養を吸収できますよ」というサインを出してきました。


人間の体って良くできてますね~。








昨日ホステルのフロントで買っておいた水とナランジャ(オレンジ)ジュースを飲んでから、喫茶コーナーに行きます。


600円で朝食食べ放題らしいので、それをお願いします。









たしかイグアスのホステルと同じ系列なだけあって、メニューも一緒でした。



さて、飛行機は昼に出発なので、まだまだ時間があります。



まずはホステルをチェックアウトし、車で10分のところにあるニメス湖に向かいます。









すぐに到着しました。



車を停めて湖畔の散策を開始すると、小さな女の子が子猫を胸に抱えて歩いて来ました。

パタゴニアで道迷いの寸前に出会った双子の女の子の件があるので、念のため周囲を確認すると、遠くに家族連れらしき集団が居たので、そこから歩いてきたのだと納得します。

女の子が猫をこちらに見せるように近づいてきたので、猫の頭をなでてから、再び湖のほうへ歩いて行きます。









居ました、居ました、チリフラミンゴです。









ニメス湖は野鳥の楽園と言われており、チリフラミンゴ以外にもいろいろな鳥が集まってきています。










遠くから別の集団が飛んできたのですが、それにつられて、ニメス湖に居た集団も大半の個体が飛び立ってしまいました。



そのまま目で追いかけていくと、遠くにある別の休息地に降り立ったようです。










最初はニメス湖を一周しようと思っていたのですが、チリフラミンゴが居ないんじゃしょうがありません。



場所を移すことにします。




チリフラミンゴが降り立ったあたりに車を移動させますが見当たりません。



すると、近くに居た格好が若々しいお婆さんが声をかけてきました。


どうも道に迷ったらしく、ホテルの場所を聞かれたのですが、「私は地元の人間じゃないので」と答えると、「あらそう? グッドラ~ック!」と言いながら、元気に歩いていってしまいました。







グッドラックは私の台詞のような気がするのですが・・・


しっかし、顔は間違いなくお年を召されている感じなのですが、歩き方も格好も若いですね~。



さて、もう少し時間があるのですが、そう遠くへは行けません。


ならば、エルカラファテの横に広がるアルヘンティノ湖を見てみようと思い、地図を見ながら畔に出られる道を探して走りはじめました。




すると、早朝に日の出を見に走ったときには何も無かった場所で銃を持った兵士が検問をやってます。

もしかしてこれがアルゼンチン名物の検問と称して賄賂を請求するやつかと身構えながら進んでいくと、案の定「止まれ」の指示が出ます。

緊張しながら窓を開けると、



「君、ライトがついてないよ」



と、笑顔で注意を受けます。

あ、すみません、点け忘れてました。。。








良い検問でした。(小さく写ってます)








GPSを確認して未舗装の脇道に入ります。









程なくアルヘンティノ湖が見えてきました。









空から見たときもそうでしたが、こうやって畔から見てもきれいな湖です。


そのまま椅子を倒し、軽く昼寝します。





1時間ほど寝たでしょうか。

贅沢な時間の使い方です。
(やっとできました)






畔を少し散歩してみます。








こちらも琵琶湖の2倍と巨大な湖で、波が打ち寄せています。




さて、そろそろ空港に向かう時間が近づいてきました。









エルカラファテに戻り、ガソリンを満タンにします。



お土産屋さんに立ち寄り、ルータ40のマークが印刷された買い物かばん(自分用)と知人用のお土産を購入します。

このカバンは今もスポーツジムに行く時の着替え入れとして使っています。








前回おいしいミートパイを食べさせてくれた店に再び行き、昼ごはんを買っておくことにします。


ところが先日居た英語の通じる若い女性店員さんが居らず、代わりに居たおばさん店員には英語が通じません。


前回、たくさんある種類のうち、どのミートパイが美味しかったかすっかり忘れてしまったので、おばさんに英語とジェスチャーでたずねてみたのですがぜんぜん通じなかったので、指を刺しながら適当に注文します。


前に食べたときは思いのほか小さくてすぐに食べ終わってしまったので、今回は2つ注文しておきます。








店内のテレビでは元旦生まれの赤ちゃんを映していました。(たぶんそういう内容だと思います)


アルゼンチンも2010年は平和なスタートを切ったようです。



ミートパイは2個で6ペソ。(141円)



向かいのキオスコで水(3ペソ70円)を買って出発準備完了。




では、いよいよ空港に向かいますか。









検問では「アエロポルテ」と答えて通過させてもらいます。


ここの通過もこれで最後ですね。









ここを左に曲がると空港なのですが、看板の指示のとおり、一度右に入ってから直進で向かうようにします。

(対向車が時速110kmで丘を越えて走ってくるので危険なのでしょうね)








エルカラファテの空港に到着しました。









今回の全走行距離 1258km。青森往復よりも少ない距離だったりします。




エイビスのカウンターにセレドンさんが居たので返却手続きを行い、フューエルカバーの件を伝えると修理代が80ペソ(1880円)とのこと。やはり免責金額範囲内でございました。


最後にセレドンさんと握手をしてお別れします。



チェックインカウンターで座席の希望を聞かれたので、もしかしたら急にトイレに行きたくなるかもと思い、通路側の座席を頼みます。







最後の国内線ですが、ちゃんと定刻どおりに飛び立つようです。


手荷物検査のところに行くと、私の提出物が足りていないらしく、なにやら指示を出されます。よくよく聞いてみると、空港税を払っていないから払わなければならないそうな。
横にある空港税支払いカウンターで38ペソ(890円)を支払い、領収チケットを入手してからそれを提出し、出発ロビーに向かいます。

体調が回復してからガンガンのどが渇くようになってきたので、再び水(炭酸水)を購入。値段は10ペソ(235円)、町の3倍以上の値段です。



搭乗開始のアナウンスが出たので飛行機に乗り込もうとしたら、チケットを通すところで女性スタッフに呼び止められます。


なんだろうと思っていると、背負っているザックを秤に乗せなさいとの指示。


しまった、雨蓋を外さないで来ちゃった。

私の新しいザックは雨蓋(ザックの上部の蓋とカッパ入れを兼ねた部分)が取り外せるようになっているので、それを外すとぎりぎり機内持ち込みサイズになるのです。


案の定、サイズオーバーで引っかかってしまい、ザックは没収、トランクルーム行きとなりました。



ザックは軽量化のために薄い素材でできているものを購入したので、できれば預けないで手元に置いておきたかったのです。





飛行機が加速を開始しました。


いよいよパタゴニアともお別れです。



すばらしい景色と楽しい思い出をありがと~。





つづく



0 1 2 出発・移動
3イグアス
4 5 6パイネまで移動
7 8 9 10パイネトレッキング
11 12 13パイネからエルカラファテ
14 15ブエノスアイレスへ
16 帰国
Posted at 2010/02/27 00:15:37 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月26日 イイね!

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(13) エルチャルテンへ

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(13) エルチャルテンへ前回の続き


12月30日(水) 9日目




3時半に一度目が覚めました。



まだ早すぎるので再び就寝。







朝4時半に起床。



どうやら空はきれいに晴れているようです。




フロントに行き、チェックアウトを済ませてから車に荷物を放り込み、早速出発します。







まだ暗い時間にポリスを通過したからか、今回は行き先を尋ねられました。


「エルチャルテン」


と、答えると「行ってよし」の合図が出たので。町の外へと車を進めます。










今日は東に向かって走っているので、やはり正面から太陽が昇ってくるようです。





と、言うことは・・・








後方にはこんな光景が広がっていて、気になって気になってしかたがありません。









しかし、そうも言っていられないので、バックミラーをちらちら見ながら東に向かって走っていきます。







エルカラファテを出発してから約30分、ルータ40との合流地点に到着しました。







パイネに行くときはここをまっすぐ通過したのですが、本日はここ(星印)で左折して北上します。








エルチャルテンまでは残り185km。

トレッキング前のドライブとしてはちょうど良い距離です。








遠くのアンデスの山々が赤く輝いています。



すばらしいアルペングリューエンで感激します。








お、私が大好きなルータ40の看板じゃないですか。



これで2つ目です。








あの真ん中に白っぽくぴょこっと飛び出しているのがフィッツロイなんだろうなぁ。



この距離なので豆粒大ですが、標高3405mあります。


今日、山の近くに居た人はラッキーですね。


なんせ、フィッツロイの麓のエルチャルテンの「チャルテン」って、先住民の言葉で「煙を吐く山」、つまりいつもガスを被っている山って意味ですから。









と、言うわけで私もなんとしてでも山が見えているうちにエルチャルテンに到着したいわけです。







日が昇ってきました。










この看板は日本では見たことが無いですね~。


デザインからして風が強く吹く場所であることはよくわかります。


ちなみに、真正面に見えているのがフィッツロイです。









カメラのマークが出ているということは、ルックアウトポイントなのでしょう。




少し進んだところに駐車スペースがあったので、入ってみます。







なるほど、湖越しにアンデスの山々を望むわけですね。

ちょうど良いので、ここでサンドイッチの朝飯を食べることにします。










カメラに望遠レンズをつけて覗くと、フィッツロイがはっきりと見えてきました。

そっか、こちらを見るためのルックアウトポイントですね。



周囲に同じ高さの山が無いこともありますが、フィッツロイは異彩を放って鎮座しています。



近づくとどんな感じになるのか楽しみです。









まるで看板の端に当たって曲がったかのようなカーブの看板








実際のカーブはこんな感じなので、直角カーブってわけではないです。










お、40号線に入って初のすれ違いです。








こちらのルータ40はいろいろと表情を変えていくので、走っていて常に新しい発見があります。


その昔はこのあたりはすべて未舗装区間だったらしいのですが(旅行代理店で飛行機を取るのに計画を話したら迷うし未舗装だからレンタカーはお勧めしないって言われましたし)、実際は迷うことなんてまずありえないですし(パイネ方面は多少可能性あり)、こんなに走りやすいので、エルカラファテをベースにロスグラシアレスの氷河とエルチャルテンに出かけるパターンならレンタカーはけっこうお勧めです。








って、まだエルチャルテンまで走っていないから勧めるの早いですね。




道端に居たグアナコが突然飛び出すそぶりをしたのでちょっと驚きました。







看板は「鹿」飛び出し注意ですが、実際は「グアナコ」飛び出し注意ですね。

グアナコバージョンの看板をぜひ見てみたいものです。











出発してから1時間ちょい、エルチャルテンまでは残り144km。




なぜかここで口をついて出てきた歌は「ビューティフルサンデー」のサビの部分。


ハァ~、ハァ~、ハァ~、ビュリフォーサァ~ンデ~♪



(ちなみに今日は水曜日なので歌の歌詞はカスリもしてないです)








道端にはこんな感じで、ぽつぽつとグアナコが居ます。








お、なんか直線なのに40km制限なんていう看板が出てきました。

何があるのでしょうか?








何か書いてあるのですが、スペイン語ですので、さっぱり読めません。











そこまで、あと1kmのようです。











ん?  これ?

いつも見ているSOSのやつでもないみたいですし、何でしょう?









これは違うか。 


ナショナルって書いてあるし、日本で言うところのアメダス(AMeDAS)か何かですかね?









あぁ、看板の主はこちらですね。


どうやら宿泊施設かレストランか何かがあるみたいです。


オーストラリアのロードハウスみたいなものでしょう。









再びグアナコなんかを横目に見ながら大平原の真っ只中を走って行きます。




そう言えば、パイネに向かうときにはあんなに見かけたウサギがこちらには全然居ないですね。1、2匹見かけたぐらいでしょうか。







え? 突然20km制限?



110kmから一気に20kmとはえらい極端な。



ただ、減速させる理由はわかりませんでした。

実際カーブもそれほどきつくなかったですし。








久しぶりに見た交差点(三叉路)です。









こんど機会があったらこんな道も探検してみたいですね。

本格的な四駆が必要そうですけど。









久しぶりにすれ違った車はバスでした。









お~、これはすごい。



北米の写真で見たような景色です。



北米と言えば、今回の旅ではアメリカ人に会って無いなぁっと急に記憶を辿りはじめます。(もちろんワシントンDCは除きます)



クリスマス休暇を常夏の南米で過ごすアメリカ人が多いはずだから、行く先々でアメリカ人に会うんじゃないかと勝手に予想していたのですが、実際に会う人はほとんどがヨーロッパからの人のような気がします。
考えてみたらイグアスのところに居た北米留学中の日本人とビリヤードを見学していたニューヨークから来た青年、あと、無理やり加えるとすると、乗合バスで一緒になったカナダから来た二人組と言ったところでしょうか。

そっか、イグアスみたいな温かいところならともかく、冬に喜んでこんな寒いところに来ないのか。



勝手に納得。









レストランにキャンプ場


長旅をするときはこんなところにお世話になるのでしょう。










トラックにトラクター(除雪車?)の駐車場。









ん? これは何でしょう?

石を積んで作った人間のようにも見えます。

(調べてみましたが、どこからも情報が出てきませんでしたので、地元民が案山子のように作ったのではないでしょうか?)









お、生活感あふれるトラックです。








牛も居ますし、このあたりは人間が暮らしている感じがします。









再び石の置物。


道路沿いにあるので、やはり道路ができてから置かれたと考える方法が自然ですね。






ホテル ラ・レオナ。


ちなみにルータ40に沿って流れている川はレオナ川です。









フィッツロイが再び左手前方に見えてきました。








さすがエルチャルテン、病院からガソリンスタンドからフル装備です。
昔は何もない小さな村だったらしいですが、フィッツロイの麓へのトレッキングが人気になって、けっこう発展してきているらしいです。




ちなみに、エルチャルテンまでもう少しな気分ですが、実際はまだまだ先です。










そうそう、このSOSポール。



実際、どうなっているのかまったく確認しておりませんでした。








近づいてみると、こんな感じになってます。

ちゃんと夜でも操作できるようにライトまで付いてますね。
なんと親切な。












絵を見れば何をどうすればよいかはすぐにわかるようになっています。


消火栓のボタンをいたずらで押して後で怒られる小学生じゃあるまいし、さすがにこのボタンは押しませんでしたが。







再び人の住んでる気配のしない場所に来ました。



オーストラリアのアウトバックもそうでしたけど、周囲が広く見渡せる大平原なのに人が生活している匂いを感じない場所は、まるで地球じゃない場所に居るような、非現実的な空間に佇んでいるような気分になります。


たぶん、これは私が森林がメインの日本育ちでこういう場所に慣れていないからだと思います。





そういえば、いつの間にやら大分雲が増えてきました。



雨を降らすような雲ではないですが、かなり上層部に山脈と平行に(南北方向に)帯状に広がっています。











何々?  シートベルトをしなさいと。


そりゃぁ、高速道路走ってるようなもんですし、頼まれなくてもしてますよ。(笑)









道路脇に居たクルペオギツネ(Pseudalopex culpaeus)です。








こんな周囲に何も無いところに乗馬のオフィスがあるようです。










ルータ40とエルチャルテンに向かう道との分岐に到着しました。









ルータ40を外れて、州道23号線で一路エルチャルテンを目指します。

残り90kmです。








朝7時を過ぎたこともあり、観光バスや他の車とすれ違うようになりました。









正面にパタゴニアン・アンデスが広がり、気分が一気に高まってきます。


正面の湖はビエドマ湖で、長さ80kmの巨大な湖です。(面積比で琵琶湖の約1.5倍の大きさ)







エルチャルテンまで残り60km、フィッツロイもはっきりと見えるようになってきました。

しかし、だんだん雲の量が増えてきていて、ちょっと焦ります。








まぁ、焦って走ったところで到着時間に大差はないので、なるようにしかならないわけですが。







と思っていたら、またまた正面の雲が切れてきました!







ラッキー! 晴れ間のターンに入ったみたいです。

(きっと、しばらくしたらまた雲の帯が登場するのでしょうけど)


そういえば、写真に写っている青い看板、最初意味がわからなかったのですが、よく見てみると、クラシックカメラのデザインのような気がします。

と、言う事はルックアウトポイントでしょうか?


1km先と表示されていたので、素直に1km進んでみますが、別段景色が変わるわけでもありません。(正面のフィッツロイは相変わらず素晴らしいのですが、その写真は後ほど)


あたりを見渡してみて、これかな? っと、思いカメラに望遠レンズを取り付けます。







ビエドマ湖の向こうにビエドマ氷河が見えています。

ビエドマ湖のエメラルド色からして、この氷河が溶けて出来た湖なのでしょう。
(実際後で調べてみたら主たる水源はそのようでした)








もう、このあたりから先は常にフィッツロイを正面に見ながらのドライブです。

ちなみに、一番高い山がフィッツロイで、その左の鋭く尖がった山がセロトーレ峰です。









緩やかなカーブと、ちょっとしたアップダウンが延々と続き、走っていて幸せな気分になってきます。








そして、ルータ40を離れてから走ること1時間。












標高3404mのフィッツロイが間近に迫ってくるところまでやってきました。


その高さ、その存在感にただただ圧倒されるばかりです。





ここまで近づいたということは、エルチャルテンの町はもう目の前のはずです。








丘を超えた次の瞬間、エルチャルテンの町が見えてきました。

観光拠点として発展してきたと言っても、エルカラファテとは比べものにならない規模の小さな町というか村です。









犬の散歩ならぬ馬の散歩ですかね。








もしかしたら、村の中からだと前衛の山が邪魔してフィッツロイはよく見えないのかもしれません。








さすが観光拠点、いかにも観光客という感じの人がたくさん居ます。








エルチャルテンの村に入りました。


まずはガススタンドを探します。エルチャルテン往復は400km強ですから、ガソリンを入れなくても問題ないはずなのですが、なぜかガソリンメーターが勢い良く下がってきて半分近くまで来ていたので、明後日空港まで急ぐときに余計な心配はしたくないと思い、今のうちに入れておこうと思ったのでした。



ところが、ガススタンドはメインストリート沿いにあるだろうと想像して探しながら走っていたのですが、宿とレストランと貸しアウトドアグッズ屋、たまに土産屋、ネットカフェぐらいしか見当たりません。



車で来る人が少ないからでしょうか?
(普通はバスで来ます)







結局見つけられないまま、村の反対側まで抜けてしまいました。








これは素直に聞くしか無いと思い、村外れのサンドイッチ屋さんで窓を拭いていた若いお姉さんに尋ねてみます。



すると、「私アルバイトなのでわかならいから、中で聞いてみて」と言われたので、言われるがまま店内に入ります。



店内におじさんが居たので、まずはジュースを注文しつつ同じようにガススタンドの場所を尋ねると、今度は英語が通じません。


ガソリーナと言いながら、車に入れるジェスチャーで意志を伝えます。


ただ、まったく話せないわけではなく、ポツポツと英単語で話してくれるので、なんとなく意味はわかります。

曰く、この村のガソリンスタンドのオープン時間は9時半か10時(1時間半後)とのこと。


ありゃりゃ。ちょっと早く到着しすぎましたかね。


気づくと先程の女性アルバイトさんが店内に入ってきて、英語で通訳してくれます。


「ゆっくり走ればエルカラファテまで持つんじゃない? って言ってますよ」


まぁ、それはそうなんですが(笑)


ちなみに、他にガススタンドは無いか尋ねてみると、トレスラゴスという町にあるそうです。場所を聞いてみると、ルータ40まで戻って、エルカラファテと反対方向に向かって30分ほど走ったところにあるとのこと。

片道120kmぐらい。だめじゃん(笑)


とりあえず、ガススタンドの場所だけ聞いておきます。


ちょうどそこへ、他のお客さんが入ってきて、予約していたであろうサンドイッチを受け取ってから店を出ていきました。

どうせガススタンドのオープンまでまだまだ時間があるので、私もサンドイッチを作ってもらうことにしました。



しばらくおじさんがサンドイッチを作るところを見ていたのですが、思いっきり素手で野菜をちぎりながら作っているのを見て、見なければよかったと思いました。
(まぁ、大丈夫なんでしょうけど)


ジュースとサンドイッチの代金(13ペソ 300円)を払って、お礼を言ってから店を出ます。


まずはガススタンドの場所でも確認しておこうかと思い、おじさんに言われたとおりに走って行きますが、なぜか見つけられません。







ちょうどインフォメーションセンターらしき建物があったので、中に入って男性スタッフに再びガススタンドの場所を尋ねてみると、


「向かいにあるよ」


との返事。


え? 向かいにあったっけ?

ちなみにオープン時間を聞いてみると、「もう開いてるんじゃない?」との返事。



なんとびっくり。



ついでに、エルチャルテン付近のトレッキングガイドの小冊子を貰って、お礼を言ってから外に出ます。







なんだ、こんなところにガススタンドがあったんじゃん。(9時ちょいすぎ)


(村の入口、メインストリートの右側から少しだけ奥まったところ、インフォメーションセンターの向かいです。看板などは出ていません)


スタッフが居たのでガソリンを満タンにしてもらい(10リットルちょい)、36ペソ(850円)を支払います。

セロカスティージョよりはぜんぜん安いですね。(エルカラファテならもっと安いんじゃないかと思います)


よし、準備万端。


再び村外れのトレッキング開始ポイントまでやってきました。


ここに車を停めっぱなしにして良いのかどうかわからなかったので、すぐ近くにある先程のサンドイッチ屋さんに入って、お姉さんの通訳でおじさんに確認すると、問題ないよとのこと。






車を停めて、ぼちぼちと準備を開始します。





そして、なんだかんだで10時にようやく出発しました。








まずはフィッツロイの麓にあるポインセノットキャンプ場を目指します。










整備の行き届いたトレッキングルートを登っていきます。









エルチャルテンの町を振り返ったところです。








こんな感じの明るい樹林帯を進んでいきます。









脇を見るとラス・ブエルタス川(もしくはかつての氷河)が作り出した谷が奥へと続いています。













反対側には大きな岩瘤が鎮座しているのを見上げます。









そして、正面にフィッツロイの頭を見ながら進んでいきます。










なかなか楽しい散歩道です。



写真には写していませんが、軽装のトレッカーを追い越したり追い抜かされたり、すれ違ったりしています。








その後も樹林帯を歩いたり、











樹林帯を抜けたところを歩いたりしながら、ゆっくりと標高を稼いでいきます。











正面の山肌の中腹に先行するトレッカーが写っていますが見ますでしょうか?









整備の行き届いていて、本当に歩きやすい道です。









登り始めてから約1時間、なにやら人だかりと看板が見えてきました。








ここで道が分岐するようです。


左がカプリ湖の畔にあるキャンプ場を経由するコースで右は見晴台を経由するコースのようです。どちらを通っても最終的には合流します。


どっちから行こうか迷ったのですが、早めにキャンプ場に着いて、晴れているうちにトレス湖から望むフィッツロイを拝んでおきたかったので(キャンプ場から往復3時間)、行きは距離の短いように見える左側のカプリ湖コースを進むことにしました。


しっかし、なんだろう、この足の上がらなさ。

歩きやすい道なのに、自分が思っているよりもペースが上がらない気がします。


と、言うか足取りが重い感じがします。。


もしかして、早々にシャリバテしたかもと思い、ザックから先程買ったサンドイッチを取り出します。







本当はもうちょっと景色の良いところで食べたかったのですが、背に腹は変えられません。


さらに買ってきたジュースもここで飲みます。



半分食べたところで満腹になったので、残りはザックの中に仕舞い、再び歩き始めます。











左側のコースに進路をとり、樹林帯の中へと入っていきます。











開けた場所でフィッツロイを拝んだあとに、再び樹林帯に入ったところで人工物らしきものが見えてきました。









中間地点のカプリ湖キャンプ場です。

たぶん、写っているのはレンタルテントでしょう。全部同じデザインです。








分岐から20分、カプリ湖に到着しました。










カプリ湖の畔をフィッツロイを眺めながら歩いていきます。









そして、湖を離れ、再び樹林帯の中へと入っていきます。










その後、先程別れた道と合流し、今度は潅木帯を進んで行きます。

この潅木、かなり枝が硬くて腕がひっかき傷(白く跡が付く程度)だらけになります。







その後も開けた場所や潅木帯、樹林帯の中を進んで行きます。

いやぁ、フィッツロイはかっちょいいですね~。








再び枝の固い潅木帯です。








こちらは開けた場所。









そしてフィッツロイ。

フィッツロイ手前の樹林帯にジグザグに登っている道が見えていますが、ポインセノットキャンプ場はあの道の下のほうにあり、トレス湖まではあのジグザグ道を使って往復3時間です。












お、道がここで90度右に曲がるようです。




右に曲がったところに分岐の看板が出ています。





なるほど、遠回りしてエルチャルテンに戻る道はここから入るのですね。


そして、目的地のポインセノットキャンプ場まではあと15分です。



ちょうど軽く便意を感じ始めていたので、ちょうど良かったです。












誰がどう見ても一人しか渡れなさそうな橋。








エルチャルテンを出発してから2時間40分、ポインセノットキャンプ場に到着しました。







けっこう人が居ますね。


まずはトイレを探します。
(管理人さんはどこかのテントに常駐しているらしいですが、ここは無料のキャンプ場です)


無料のキャンプ場とは言え、けっこう設備が整っていそうな印象があったのですが、トイレの方はと言うと、工事現場にあるような「臨時ボットン便所」が一つだけぽつんと置いてあるだけでした。



鍵の操作方法がよくわからず、手間取りながらなんとか鍵をかけます。
(半分壊れかかってました)


ボットン便所の臭いは世界共通なんだなぁと思いながら、準備を開始したところで異変を感じました。



嫌な予感がしていたのですが、おなかを壊してしまったようです。朝食べたサンドイッチか、先ほど食べたサンドイッチのどちらかでしょうか。フィッツロイがよく見えるトレス湖まで一往復したいのに参ったなぁ。



いや、しかし、なんだこの気分の悪さ・・・



下痢はわかるのですが、それに加えて軽く吐き気までします。



こんなボットン便所で吐きたくないと思い、そちらは我慢しておきます。



そして、トイレを出たところで体がフラついていることに気がつきました。



うわ、具合が悪い上に、まともに立ってられない!


しかし、休むと言っても、こんな便所のまん前のティッシュがその辺の転がっている場所は嫌ですし、できればテントの中、人目につかないところで休みたいです。
なぜ具合が悪くてふらついているのかわけもわからないままザックを担ぎ、とにかくテントを張れる場所を求めて文字通り彷徨います。
くまなく探す余裕も無かったので、フィッツロイを見上げられる場所に目星をつけて、ザックからテントを取り出します。

フィッツロイを見られる場所は人気があるらしく、周りには複数のテントと、まったりと談話中のグループが居たのですが、挨拶する余裕もありません。

とにかくテントにポールを突っ込み、ペグを打ち込み、吐きそうになりながらエアマットを膨らませ、そのままテントの中に倒れ込みました。



仰向けに寝るとかえって具合の悪さが倍増するので、横向けにうずくまるような体勢でやり過ごしを試みます。




トレス湖往復どころじゃありません。




どうやらそのまま寝込んでしまったらしく、テントの中が暑いなと感じて2時間後ぐらいに目覚めました。



たしかに日が差してはいるのですが、自分が汗をかいていることに驚き(私は普段から汗をかかないほうなので)、額に手を当てるとかなり熱くなってます。




下痢に倦怠感、吐き気、そして高熱。



食中毒・・・・



食中毒も原因となるウイルスや菌の種類が豊富ですし、よく似た別の病気やウイルスかもしれません。
一つわかっていることは、昔やられた「腸炎ビブリオ」とは症状が微妙に違うと言うこと。(あれの下痢と腹痛はもっとひどかったので。ただ似ている部分も多いので食中毒と推定しました)



発症したのがキャンプ場で良かったです。
来る途中やトレス湖往復途中でやられていたらもっと酷い目にあっていたでしょう。
(できれば発症はトレッキング開始前が良かった)



水分を取らないと脱水状態になってしまうので、水筒の水と持ってきたコーラをがぶ飲みします。



飲んだ途端、即便意。即トイレ。




やはり、これはかなりの確率で食中毒です。



だとすると、持ってきた止痢薬は何の役にも立ちません。


管理人さんのところに行って「食中毒の薬をください」ってスペイン語で伝えるのは無理でしょうし、出来たとしても正しい薬をもらえるとも限りません。


とにかく自分の体の防衛力を信じてやり過ごすしかありません。



トイレからフラつきながら戻ると、テントから水袋を取り出し、楽しく談笑しているグループの女性に水場の場所を尋ねます。

努めて平静を装って尋ねたのですが、たぶん顔の表情ですぐに察知されたのでしょう、何か言いたげではありましたが、水場の場所(と言っても、目の前に見えている川で汲むのですが)と、行き方を丁寧に教えてくれました。



もし、万が一の状態に陥ったら、彼女らにレスキューを頼まねばなりませんし、ただの食中毒なら、明日ぐらいから徐々に快方に向かうはずです。

この状態で1mも迷いたくはなかったので、言われたとおりに歩いて行きます。
たかが200mぐらいの距離なのですが、とてつもなく遠く感じます。




川で水を汲んでからテントに戻り、水を出来るだけ飲んでから再び横になります。







それからトイレに行ったり、水を飲んだり、横になったりを何度も繰り返します。



まったく改善方向に向かわない体調に焦りを感じますが、自分に出来ることは水を飲むぐらいしかありません。こんなことなら粉末タイプのスポーツ飲料を持ってきておけば良かったです。

いや、あのサンドイッチを食べなければよかったのか、それとも体調の変化の兆しを感じたところで引き返せば良かったのか、、、



どれもこれも今更考えても仕方が無い話です。



18時ごろ体を起こしたところで抑えきれない吐き気に襲われたので、とっさに食料を小分けして入れていたチャック付きのビニール袋を取り出し、そこに戻します。



固形物は一切無く、がぶ飲みしていたコーラと水がそのまま出てきました。



と言うことは、まったく水分補給ができていなかった気がします。



そして、驚いたことに、この嘔吐で一気に気分が楽になりました。


こんなことならとっとと吐いておけばよかったです。(キャンプ場に到着した時以外明確な吐き気がなかったので、無理にでも)





とりあえずレスキューを呼ぶ事態は回避された気がしますが、それでも今の状態で下山は厳しい感じです。



今日の夜一晩休んでどこまで回復するか・・・



アミノバイタルとマルチビタミンを水で流し込み、さらに砂糖を加えた粉末タイプのホットイチゴミルクを飲んで最低限の栄養補給とします。







気分も少し楽になったので、テントから顔を出すと、フィッツロイはガスに覆われていました。





そして、一難去ってまた一難。


トイレに通っているうちにまずは消毒用のアルコールティッシュがなくなり、次にティッシュすら心細くなってきました。


ティッシュなんてたいした重量物じゃないんだから、ジャンジャン予備を持ってきておけば良かったです。

と言うか、今回の旅で唯一トイレットペーパーが完備されていない、そして洋式水洗じゃないトイレがここで、こんなところで下痢に当たったということに運命を感じずにはいられません。




運命と言えば、昨日の夜の絶好調っぷりが自分でも不気味でボイスメモにそんな記録まで残していたのですが、まさかこういうオチだったとは・・・


下痢が治まる気配はまったくありませんが、吐き気の方はほとんど無くなったので、ひとまず寝ることにします。





とにかくおやすみなさい。

明日は多少なりとも回復していますように・・・・






そして夜中の0時頃、肛門様からガスが出ますよという合図で目が覚めました。




マズイ! と、思う間もなく、ガスならぬ、がぶ飲みしていた水分が少し出てしまったのでした・・・



以前の腸炎ビブリオの体験から、


「汝、激しい下痢の時、

 パンツを履いたまま、
 
 いかなることがあっても

  放屁をしてはならない」


というルールを自分に誓い、今回も忠実に守っていたのですが、寝起きをつかれるとは思っておりませんでした。




日本から遙か彼方南米の地で、男四十にして悲しみで頬をぬらす前に、下痢でパンツを濡らすことになるとは。。。





もう間もなく12月31日、大晦日です。

それはともかく、トイレに行きますか。




飛び出した水分、ズボンまで到達してないといいなぁ。




つづく


0 1 2 出発・移動
3イグアス
4 5 6パイネまで移動
7 8 9 10パイネトレッキング
11 12 13パイネからエルカラファテ
14 15ブエノスアイレスへ
16 帰国


Posted at 2010/02/26 00:21:22 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月25日 イイね!

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(12) パイネからエルカラファテ 後編

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(12) パイネからエルカラファテ 後編前編からのつづき







いよいよパイネの景観もこれで見納めです。







穴こを避けながら低燃費運転を心がけて走っていきます。








あいかわらず細い橋を慎重に渡って









アマルガ湖公園管理事務所のところまで戻ってきました。


ここからパイネ国立公園を出て、まっすぐセロカスティージョを目指します。

本当は行きも使う予定だった道です。






さすがパイネとプエルトナタレスやアルゼンチンをつなぐメインルート、未舗装とは言え、けっこう走りやすいです。








分岐でも看板が出ているので、迷うこともなさそうです。

もちろん迷ってもGPSがありますし。







ホーストレッキングはいたるところがコースなんですね~。






公園管理事務所を出発してから車で5分、正面に本物のアマルガ湖が見えてきました。






湖畔ではグアナコのカップル(たぶん)が戯れています。

繁殖行動でしょうか?






アマルガ湖はそれほど大きな湖ではないので、あっという間に通り過ぎます。








その後は緩やかな丘陵地帯をガソリンを食わないようほどほどのペースで走って行きます。








お、あれは、、、、








ようやくグアナコの群れらしい群れに出会いました。


一番右に居る固体は砂浴び中です。








パイネから離れるにつれ、だんだん晴れ間が広がってきました。








パイネ方面はご覧のとおり。


やはり地理的特性上晴れにくい場所ではあるようですね。








しばらく進むと、右手に真っ青な湖が見えてきました。


地図で確認するとサルミエント・デ・ガンボア湖(Lago Sarmiento de Gamboa)のようです。








すれ違う車との相対速度は約160km。
小石が飛んでこないことを祈ります。









サルミエント・デ・ガンボア湖、きれいなコバルトブルーですね~。










ルックアウトポイントがあったので。サルミエント・デ・ガンボア湖越しにパイネを眺めます。

たぶん、向こうからパイネを目指して走ってきたときはここでどか~んとパイネの絶景が広がるのかもしれませんね。








さて、ここから先は快晴地帯です!









分岐を右に曲がり、








絶景の草原の中を走っていきます。








上空の強風で巨大なレンズ雲ができています。









出発してから1時間、舗装道路になりました。








スケール感と風の強さはあいかわらずです。








この雲に蓋をされた感覚が大好きなんです。








大平原の中を道が一本だけ続いています。








セロカスティージョまであと10km、行きはここを右に曲がったのでした。







ガソリンのメーターの減りも予想より遅くまだ大丈夫なようです。

でも、もう17時ですからセロカスティージョで入れておきたいところです。

(TAPI AIKEまで走るという手も無いわけではないです)







お、左手前方にセロカスティージョの街が見えてきました。







街に入るとまっすぐガソリンを売っている場所を目指します。



少しだけ期待して居たのですが、ガススタンドは先日と同じ無人状態です。


たまたま犬の散歩をしていた人が居たので、「ガソリンを入れたいんですけど」と尋ねてみると、「そこの宿に行けば?」と、ガソリンスタンドの正面にある黄色い宿を指差します。

前に聞いたときは昼ごはんの準備をしていたおばあさんに町の中心部に行けと言われたので、違う返事にちょっと期待です。


さっそく宿に行ってみると、どうも人が中に居る気配が感じられません。


呼び鈴を鳴らしてみますが、何の反応もありません。


窓を見るとカーテンは下りているし、電気もついている気配がありません。


う~ん、もしこの宿がガソリンスタンドを経営しているんだとしたら、完璧にアウトです。



いったん車に戻り、紙とボールペンを取り出し、先日尋ねたお婆さんの家に向かいます。前回はどこかに行けと言われたのですが、何を言っているのかちゃんと理解できなかったので、地図を紙に書いてもらおうと思ったわけです。


再びその家に行き、閉まっているドアをノックして「オラー」と言いながら勝手に開けせてもらいます。

すると今回も食事を作っている途中だったらしく中から良い匂いが漂ってきたのですが、お婆さんではなくお爺さんが出てきました。(中にお婆さんや他にも人が居たようですが、中をしげしげと覗き込んだわけではないので、よくわかりませんでした)

お爺さんも英語は理解できないようだったので、「ガソリーナ」と言いながら車を停めたガソリンスタンドを指差します。

すると、お爺さんが「ちょっと待って」みたいなことを言ったかと思うと、部屋の中から携帯電話を取ってきて、どこかに電話をかけはじめました。

そして、「そこで待ってなさい」みたいな雰囲気の事を言ったので、きっとガソリンスタンドのスタッフを呼んでくれたのだろうと解釈して、お礼を言ってから車に戻りました。


5分ぐらい待っていると、他の乗用車が入ってきたのですが、様子を見ているとどうやらこの人もガソリンを入れる目的で来たようです。


そして、私が先ほどお爺さんに電話をしてもらった建物に顔を出し、なにやら話をしたあと、私の後ろに車を停めました。



やはり、ここで待っていれば良いようです。




さらにのんびり待つこと10分、








ピックアップトラックが一台やってきました。後ろに犬が一匹ついて走って来ています。


おじさんと小さな娘さんが乗っていたので、どうなんだろうと思って見ていたら、おじさんだけ車から降りてきました。

どうやら赤ら顔のこのおじさんがここの経営者のようです。



よかったぁ、これでガソリンを入れられます。







そして、今頃になって3つの建物の意味がわかりました。


左がディーゼル、真ん中が会計用の建物、右側がガソリンを入れるところです。

後ろに停めたおじさんにバックさせてくれと声をかけると、「バックするの面倒だし別にいいじゃん」というジェスチャーが返ってきたので、まぁいいやという事で後ろのおじさんに先にガソリンを入れてもらいました。


赤ら顔のおじさんが小屋の鍵を開けて中に入り、小さな窓からホースを出して後ろの車にガソリンを入れています。


何もかもが手動です。


後ろのおじさんの車がガソリンを入れ終わってどいてくれたので、私の車をバックさせてガソリン小屋の前に停めます。


何リットル入れるか聞かれたので、エルカラファテまで行くんだと答えると、「わかったわかった」というジェスチャーでガソリンを入れはじめました。

本当は25リットルと言いたかったのですが、とっさにベインティシンコって言えなかったので、わかってくれたようでよかったです。






いつの間にかお手伝いさんが来ていて、二人でガソリンを入れています。


この小屋の中にガソリンを入れる機械が入っています。


赤ら顔のおじさんが小屋の中にあるマシンのメーターを見て合図を出し、お手伝いさんがレバー操作をする、そんな人力連係プレイです。


何リットル入れるのか入れ終わった後で小屋を覗き込んでメモリを見てみたら、15リットル入れてくれたみたいでした。


この車、リッター15以上は走っている感じなので、看板で約300km先と書かれていたエルカラファテまでこれでも足りるのでしょうが、かなりぎりぎりな気がします。


でも、来るときの走行距離から考えてセロカスティージョからエルカラファテまでは200km強のような気もします。300kmというのは舗装された道でエスペランサを経由したときの距離ではないでしょうか・・・。

エイビスのセレドンさんはパイネまで片道400kmって紙に書いて計算していたけど、その場合やはりここから300km弱ある計算になるし。


う~ん、どうなんだろう。


そんなことを考えながらフューエルカバーを自分で閉めようとしたら、うまく閉まらず浮いた感じになったので、どうしたんだろうと思って見ていたところ、お手伝いのおじさんがバーンとフューエルキャップを叩いて押し込んでくれました。


会計小屋のところに行くと、赤ら顔のおじさんが待っていて、手元にあった紙に12000と書いてくれたので、12000ペソ(2200円、リッター換算150円)を支払います。


支払った後に、やはり後で余計な心配はしたくないなと思い直し、もう10リットル追加で入れてもらいました。(8000ペソ、合計20000ペソ)


10リットルぴったしを連携プレイで止める技はなかなかのものでした。



車に乗ってメーターを見たらかなり上まで上がっていたので、これなら何の心配も無くエルカラファテまで戻れるでしょう。







すべての心配事が無くなり、すっきりした気分でセロカスティージョの町を走ります。








国境を越える前に来る時にも立ち寄ったこちらのお土産屋さんに顔を出します。







両替をしてくれたお姉さんが居たので、メニューを出してもらい、サンドイッチ(4200ペソ、750円)とカプチーノ(1300ペソ、230円)を注文します。






そうそう、食べたかったのはこれこれ。


今回は最初からケチャップ、マスタード、チリソースの三種類をかけて食べてみます。


ん? 味は前に食べたパイネグランデロッジの方がおいしかったかな?



いや、でもおなかが膨らんで大満足です。(全部は食べ切れませんでした)


隣のテーブルで若者グループ同士がパタゴニアの情報交換をしていて、その中に日本人に見える東洋人が一人混ざっていたので目をあわせないようにしていたのですが、かなり流暢な英語で話をしていたので、どうやら英語圏で生まれ育った人のようです。



会計を済ませると、おつりで500ペソ「硬貨」(90円)をもらってしまったので、これをどうにかしようと思い、お土産コーナーをうろうろします。

(これが50ペソだったらこんな話もあったみたいですね)






ついつい写真集を手にとって見てしまったのですが、なるほど晴れているとこんな景色が拝めるんだなぁと、またチャレンジしたい気分になってきます。(しかし、きっと撮影するために何日間も同じ場所で粘るんでしょうね)



それはともかく、500ペソで買えるものは何か無いか物色していたら、来るときにガソリンスタンドまでの地図を書いてくれた英語を話せる親切なおばさんと目があいました。何か500ペソで買えるものが無いか尋ねようと声をかけたところ、



「あら、あなたのこと覚えているわよ」


と、向こうから笑顔で話しかけてくれました。


「こないだはありがとうございました、ガソリンも入れられましたよ」(本日ですが)


と答えると、


「良い写真は撮れた?」


と、首からぶら下げたデジイチを見ながら尋ねられたので


「もちろん。パイネはすばらしい場所でしたよ。たくさん写真をとっちゃいました」


と答えながら、写した写真を何枚か再生して見てもらいます。(ここまでに掲載した写真です)

たぶん、飽きるほど見た景色だとは思いますが、「綺麗ねぇ」と喜んでくれます。



「そういえば、何か質問をしようとしていなかった?」


と、聞かれたので


「500ペソで何か買える物は無いですか?」


と、硬貨を手に取りながら本題に入ると


「それなら」


と、絵葉書コーナーに案内されます。

値段を見ると1枚250ペソ、これなら2枚買えます。


どれもこれも快晴のパイネの写真で、私が見た景色とは微妙に違うのですが、なるべく見た景色に近いものを2枚探します。


おばさんが、「私はこの景色しか見たことが無いの」と、パイネを遠景で望む写真を指差します。


「え? パイネに行ったことないんですか?」


と、驚きながら尋ねると


「ここで3ヶ月間ぐらい休み無く働いて、あとは国に帰っちゃうから」


との返事。

なるほど。(国がどこかは聞き忘れました)


選びに選んだ2枚をおばさんに渡すと、「もう一枚サービスであげるわよ」と、ラックから1枚を抜き取ってくれました。


見ると、ピューマが写っている写真です。


「パタゴニアの王よ。このあたりがあなたに似てるわね」と冗談っぽく笑いながら私の胸をつつきます。


お世辞とわかっていつつも、ダイエット&筋トレ中の私にとってこのほめ方は素直にうれしいですし、さすが南米の女性だなぁって思います。


気分良く500ペソを支払い絵葉書三枚を受け取ります。



さらに、「カメラで撮った写真、メールで送ってくれない?」と言われたので、お安い御用と引き受けお互いメアドの交換をします。


これでおばさんの名前がロッシーさんだとわかりました。


せっかく仲良くなったのと、メールを送る約束までしたので、ロッシーさんの写真を撮らせてもらうお願いをします。

すると、ものすごく恥ずかしがり、「あなたのカメラが壊れるから」と、全力で断られますが、何回かお願いして写真を撮らせてもらいました。


人物を撮るのって慣れていないんですが、こういうときは連続シャッターで複数枚抑えないと駄目ですね。一番良い表情の一瞬を捉えきれず、恥ずかしがって緊張しているロッシーさんの写真を撮ってしまったことに後から気がつきました。




さて、そろそろ出発です。




「また、来ますね」


と、出発することを告げると


「私が生きているうちにね、グッドラック」


と、笑いながら手を差し出してきたので固く握手をして別れます。









ガソリンを入れられて心配がなくなった上に、温かい気分になりました。


セロカスティージョ、万歳!







さ~て、国境を超えますよ~









ゲートの手前にマイクロバスが一台、さらにその先に大きな観光バスが一台停まっています。







中はそれなりに人が居ましたが、特に苦労することなく出国手続きが完了します。







ゲートが開いたので、書類をダッシュボードにしまったりしながら少しだけ遅れて出発します。


すると、その前に停まっていた大型観光バスが私が抜かす正にその時になって慌てて発進し、私の前に出てきました。







げげげ、あの観光バス、乗客何人乗ってるんでしょう?


多くの乗客が乗っているのだとしたら、レンタカーで空いているタイミングで国境越えるというメリットが無くなっちゃいました。



追い越し禁止の看板が出ているので、抜くに抜けません。







砂埃がすごいので、バスとの車間距離を十分にとります。







これだけ車間を取れば十分でしょう。








と、のんびり走っていたのですが、すぐにアルゼンチンの入出国管理事務所に到着します。






そっか、すぐ後ろを走って行って、到着したら全乗客が降りる前にダッシュで事務所に飛び込めばよかったのだとここで気がついたのですが後の祭り。






事務所の外まで人が並んでいます。




う~、じっと立っていると風が冷たい!







来る時は片方の車線の鎖が外されていましたが、今日は両方ちゃんと鎖がかけられています。






先ほどお土産屋さんで一緒だった若者グループが乗ってきたミニバンはここで引き返すようでした。パイネとここを結ぶシャトルバスがあるって聞いていたので、たぶんそれだったのでしょう。
もちろん、ここからエルカラファテまて行く別の路線バスがあるので、それに乗り継ぐわけです。

すると若者の一人がミニバンを走って追いかけはじめます。どうやら、ミニバンの中に忘れ物をしたようです。

こりゃぁ、間に合わないだろうと思って見ていたのですが、奇跡的にミニバンの運転手さんが後ろから手を振りながら走ってくる男性に気がついたらしく、急ブレーキで停まりバックで後ろに下がり、事なきを得たようでした。







何のポスターでしょう?
(カルチャーって文字が見えるので、文化財か何かの保護のCMでしょうか)







少しずつ列が進み、ようやく中に入れました。

中は温かくてほっとします。




すると、どこからか二匹の黒い子犬がやってきて、本気で喧嘩をはじめます。



まぁ、それ自体は微笑ましい光景ではあるのですが、







なぜに、人の足の上で喧嘩するかね、君たちは?







延々人の足の上で取っ組み合いを続ける子犬達。




最初は他の並んでいる人たちも笑いながらこちらを見ていたのですが、







そのうち、誰も関心を示さなくなりました。







しばらくして、ようやく子犬達も戦場を外に変えてくれてこちらも一安心。








並んでいるうちに車の通行許可をもらう窓口の前を通過したので、中でくつろいでいた係員に声をかけて、先に車の通行許可を出してもらいました。








地図の左のポスター、誘拐関連でしょうか?


こんなポスターが何枚かありました。



さて、すべてのバスの観光客の入国審査が終わり、最後に私の番になったのですが、先日もかなりいい加減だったので、今回もすぐに終わるかと思っていたら


「どこに行くの?」


と、予想外の質問を受けます。


「エルカラファテです」


と、答えると



「エル、カラファート」


と、発音が違うと言わんばかりに大声で返されます。


観光客に対して事務的に処理をしていた時と違って、何か様子が変な感じがします。

二人の係員が居たのですが、二人ともなぜか立ち上がり、首からぶら下げていたカメラを指差し、「そのカメラはいくらするんだ?」


と尋ねてきます。


なるほど、そういうことか、と思いつつ


「800ドルです」


と、答えると


「そんなに安くないだろう」


と、さらに聞いてきます。


「これは中古で買ったカメラです。」


と答えますが、係員はもっと高いと思っていたらしく、納得のいかない表情でカメラを見つめています。


「ほら、こんなに汚れてます」


と、パイネでつけた傷と汚れを見せて、非高級感をアピールします。


係員は少し納得のいかない表情を変えることもなく、「いいよ、後は車の通行許可を取りなさい」とそちらの窓口を指差したので、「もう取りました」と紙を見せてから事務所を出ます。







先ほどのバスはすでに居なくなっていますし、事務所から誰か出てくる気配はありません。

なので、自分で鎖を外してアルゼンチン側に車を進め、再び自分で鎖をかけて、無事に入国完了。


出入国が45分で完了したので、これでもまだ早く終わったほうだと思います。








では、エルカラファテ目指して走りますよ~。(19:00)







ルータ40まで未舗装の丘陵地帯を走っていきます。








もう少しでルータ40のはずです。






お、看板が出ました。






ルータ40にぶつかったので、左折してエルカラファテを目指します。







エルカラファテまで198km、あ~やっぱりガソリンは15リットルで間に合ったようです。


まぁ、安心代ですから良いことにしましょう。







大分陽が傾いてきて影が伸びてきました。






正面方向にいくつもレンズ雲が浮かんでます。

相変わらず強風が吹き荒れています。







それにしても、看板は日本のものとよく似てますね~。

何の意味かすぐにわかります。







真横にパイネの山々を眺めます。



この写真を撮った後、車に戻るときに気がつきました。


フューエルカバー(ガソリン入れるところの蓋)がなくなっていることに・・・・




さっきガソリンを入れるときに浮いているのを無理やり閉めたからか、まっすぐ走るのに苦労するほどの強風で勝手に開いて折れて飛んで行ったか、いずれにしろ、紙のように空を舞ったことが容易に想像されるので、運が悪かったとあきらめることにします。









道は緩やかに右に曲がり東に向かいます。








ガソリンスタンドとレストランがある、タピアイケに到着しました。


ここのガソリンスタンドまでがんばれば走ることもできたような気がするので、ここで入れるのが一番経済的だったかもしれません。







左折してルータ40の未舗装区間を北上します。








ん?  正面に見えているのは・・・・・









うわ~、あれはまさに積乱雲とスコール。


まともに突っ込んだらヤバそうです。



オーストラリアで前が見えない豪雨の中、水没するんじゃないかと焦らされた記憶がよみがえります。




とにかく、道がスコール地帯を避けて通っているか、積乱雲がどこかに去ってくれることを祈ります。






お、ニャンドゥ君、久しぶり。








やはり、観光バスもこんな道を走るんですね。








積乱雲が弱まっているように見えます。


その調子!








この道(ルータ40の未舗装区間)、未舗装ではありますが、絶景が続くのでけっこう好きです。








大平原を走っているなぁって気分になります。








たま~に、こんな圧迫感のある場所もありますが、







ほとんどは地平線を眺めながらのドライブです。








先日通ったときは車1台に出会っただけだったのですが、今回は他の車を追い越したり、






バス以外にもトラックとすれ違ったりしました。







横を見ても地平線、








正面も地平線、

360度地平線が広がっています。








そう言えば、積乱雲、いつの間にかなくなっちゃいましたね。

よかったよかった。







70kmの未舗装区間を走りきり、舗装されている州道5号線と合流する地点に到着しました。









やはり舗装路は快適ですね~








エルカラファテまであと62km、45分ぐらいでしょうか。








先日は登りだった長大な坂を下って行きます。








ん?  あれってもしかして・・・



カメラに望遠レンズを取り付けて覗いてみます。







あ、やっぱり。

フィッツロイだ!


明日、麓近くまで行く山です。


坂の途中のルックアウトはこの景色を見るためにあったんですね。


フィッツロイはしょっちゅうガスを被っていてなかなか見られない山らしいので、こんなところから見られてラッキーです。


少なくとも、一度も姿を拝むことなく帰ることになるということは無くなりました。







カーブの続く長い坂を下った後は、緩やかなカーブと直線しか無い道路をひたすら走っていきます。







西に向かって走っているのですが、21時半を回ったところで、ちょうど太陽が正面に沈んできたので眩しいこと、眩しいこと。








太陽が薄い雲に隠れてくれてラッキーと思っていたのですが、








すぐに神々しいまでの光を放って、目を直撃してくれます。

さすがにこの位置に太陽があると、サンバイザーでも防ぎようがありません。








21時40分、エルカラファテの入り口にある警察の検問所に到着。


警察官は片手を上げて合図をしただけで、特に質問されることも無く通過。








街に入ると宿を確保する前に、まっすぐスーパーマーケットに向かいます。








我ながら、22時閉店を思い出してまっすぐここに来たあたり、自分を褒めてあげたい気分です。








肉のコーナー。


ここは充実していますね~。


私も明日からのトレッキングに向けてベーコンを買っておきました。







野菜とジュースコーナー。







これまた大充実のパスタコーナー。


スープパスタの元を買いました。



後は朝食用のサンドイッチをいくつか買い物カゴに放り込み、レジに向かうと長蛇の列が出来ています。



どうせ、もう閉店の時間なので、しばらくしたら空くだろうと、店内を物色してお土産になりそうなお菓子をいくつか調達してからレジに向かいます。







この、自分で台の上に購入したものを並べて置いて、前の人との仕切り棒(ジュースとジュースの間に横たわっている四角い棒)を自分で置くシステムはフランスでも見た気がします。


ベーコンにお菓子にサンドイッチ、後、水1リットルで14ペソ(330円)でした。


さらに、ガソリンスタンドに行き、ガソリンを満タンにしてもらいます。



さて、すでに22時半を回っているのですが、今から宿探しです。



実はパイネグランデロッジで天気予報を見た時に、その後の予定を大きく変えておりまして、まずは12月31日に予約を入れていた宿をキャンセルしなければなりません。
先払いでお金も払っているので、少しでも戻してもらうために、キャンセル申告を早くしなければなりません。






予約を入れていたのは、こちらの先日間違えて入った宿です。


受付に行き、予約表を見せてキャンセルしたい旨を伝えると同時に、できたら今日の宿泊に変更してもらえないか交渉してみます。


受付の男性が端末を操作して確認したところ、本日同じランクの部屋が空いているとの事で、あっさりと宿泊日程を変更できました。




ラッキー!!







正面から見た感じよりも実際には部屋数が多く、かつ変わった構造になっているので、でかいバックを抱えたまま、かなり右往左往したあげくに、もう一度フロントで部屋への行き方を聞いてから、ようやく自分の部屋にたどり着きました。








ブラボー!!


この宿、当初の予定(ワシントンの大雪食らう前)では、最終日に宿泊する予定の宿だったので、奮発して1泊5000円もする部屋にしていたのでした。


バスタオル、部屋にトイレにシャワー、ふかふかのダブルベッド。


王様になった気分です。


惜しむらくはすでに23時をまわっていること。


とっとと明日の準備をして寝ないと、朝5時には出発したいので寝る時間がなくなってしまいます。


あわてて準備をした後、ロビーに行ってパソコンを借りて天気予報でもと思って部屋を出たところで気がつきました。



オートロックだったことを。



フロントに行き、鍵を持たずに外に出たことを侘び、スタッフのお兄さんに一緒に部屋まで来てもらい鍵を開けてもらいます。



今度こそ自分の鍵を持ってロビーに行き、パソコンを借りて明日以降の天気を最終確認します。



元々はフィッツロイ付近をトレッキングした後、明後日の12月31日にここに戻って来て一泊してから1月1日の昼の便でブエノスアイレスに飛ぶ予定だったのですが、12月31日は雨が降るという天気予報を見て、12月31日はそのままフィッツロイの麓で停滞キャンプして、1月1日の早朝に御来光を拝んでから、まっすぐ空港目指してフィッツロイの麓から走り、(エルカラファテでガソリンを入れてから)昼の便に間に合わせるというちょっと無茶な計画に変えていたのでした。


なので、それで間違いないかどうか、天気予報の最終確認をします。


(明後日以降の予報なんて、スーパーコンピューターを使っても、下駄を飛ばしても予報の当たる確率は大差無いって言われていますが)






ん? エルカラファテだと元旦も雨になってますね。






こちらの予報だと今日が雨で明日明後日が曇り。






フィッツロイ麓のエルチャルテンだと、パイネで見た天気予報とほぼ同じになってます。







こちらだと、元旦も微妙ですね。



結論、よくわかりません!



まぁ、いいや。

どうせ、パタゴニアの天気は変わりやすいんだし(笑)




さ~て、少しでも高級な部屋を堪能するために、ゆっくり寝ますよ~。






しかし、今日のエルカラファテに到着してからの一連の出来事は、自分の旅だとはとても思えないぐらいスムーズに事が運んだなぁ。



検問で何かトラぶった、スーパーが閉店していた、ガソリン入れ忘れた、宿のキャンセル代を取られた、宿がどこも空いてなかった、宿が汚かった、などなど、私の旅だと何が起こってもおかしくないのですが、まったくもって、すべて順調でした。


なんか、後から反動が来そうで怖いです。


明日から天気が思いっきり雨になるとか、パンクして立ち往生するとか・・・・




いや、これが普通なのか。




そう、旅はスムーズなはずなのです。




この後もスムーズだといいなぁ。




では、おやすみなさい。




つづく


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16 帰国


Posted at 2010/02/25 00:27:04 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月25日 イイね!

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(11) パイネからエルカラファテ 前編

アルゼンチン-チリ ドライブ&トレッキング(11) パイネからエルカラファテ 前編前回のつづき



12月29日(火) 8日目




雨音がテントを叩く音で目が覚めました。


時計を見ると、朝3時。


う~む、今日は晴れる予定じゃなかったっでしたっけ?



まぁ、ここはパイネですし、天気が不安定なのはしょうがないです。



その後ウトウトし、4時に目覚ましが鳴ったのでテントの外に顔を出してみると、雨は止んでいるものの、曇天のようです。


もし快晴だったら、グレイ氷河の横までちょっと往復しようかと思っていたのですが、こんな天気なのでそのまま眠りに就きます。

(グレイ氷河を眺めるのは、いつかサーキットを半時計回りに回って、その時に昨日おじいさんに教えてもらったとおり峠の頂上から一気に広がる様を見ることにします)







朝5時。


ん?  なんか青空が見えているような気がします。




湖畔に出てみることにします。








あ~、やっぱり。


頭上は雲に覆われている物の、晴れている部分もあるみたいです。







裏手の山々の上空も少しずつ晴れてきました。



その勢いでスパッと晴れて欲しいものです。








コーンポタージュでスープスパゲティを作っていたら、朝焼けが始まりました。


太陽はまったく見えないのですが、空の色だけがどんどん変わっていきます。








今日も雲が多いなりにすばらしいショータイムを見せてくれました。









しっかし、上空の雲、すっごい厚さで真っ黒です。


土砂降りの雨が降ってこなくて良かったです。







ホットカフェ(粉末)で一息入れてから出発の準備を開始します。








結局、昨日計画した通りパイネグランデロッジまで一旦戻り、そこから船でペホエ湖を渡り、バスを乗り継いで出発地点のホステリア・ラス・トレスに戻ることにします。



テントを畳んでいると、朝御飯を準備中のおじさんが鍋を片手に目の前を通りすぎていきます。目があったので「おはようございます」とご挨拶。
ちょうどテントを畳み終わったときに再びおじさんが戻ってきて、水の入った鍋を見せながら


「水が出なかったんだけど、シャワーを使ったらなんとかなったよ」


と、笑いながら私の前を通過してテントの方へと戻っていきました。

どうやら昨日の夜も水の出が悪かったのですが、ついに水が止ってしまったようです。

まぁ、シャワーの水が浄水されてなかったとしても沸かせば問題ないでしょうね。


そう言えば私も出発前に少し水を汲んでおきたかったんだと思い、水筒を持って水場の方へ歩いていきます。

一応さきほどの話も聞き間違いの可能性もあるので、念のため水場で蛇口を捻ってみると、最初ちょろちょろと出た後、すぐに水が止ってしまいました。

シャワーで飲み水を汲むのは気が引けたので、小屋で汲ませてもらおうと入り口から入ろうとすると、なんと朝6時だというのに鍵がかかっていて中に入れません。


やはりシャワーしかないかと思い、シャワールーム(海の家のシャワールームぐらいの設備です)に行き、レバーを回して少し水を出してみたのですが、どうもシャワーから水筒に水を入れて飲む気がしません。一昨日も水であたってひどい目にあいましたし。

テントに戻るときに先ほどと別の蛇口なら少しぐらい出るかもと思い捻ってみると、予想より多めの水が出てきました。もちろん水筒を満タンに出来たわけではないのですが。






諦めきれずに水場からホースを辿り、タンクの方に行きましたが、他の蛇口はいっさいありませんでした。



ここでふと気がつきました。



もしかしたらと思い、シャワーに行き一旦レバーを回して少し水を出します。


再び水場に行き蛇口を捻ると、ゴボ!、ゴボ!っと最初は言いながらも水が出てきました。
これでなんとか水筒を満タンに出来ました。シャワー側を少し解放すると水が出るようです。もしかしたら、私にシャワーがどうのこうのと教えてくれたおじさんはこのことを言っていたのかも知れません。(訛りのキツイ英語で話しかけられたので、ちゃんと理解できていたのか自信がないので)

とにかく水を汲めてよかったです。



最後にトイレを済ませて畳んだテントの方に戻ろうとすると、おじいさんが一人話しかけてきました。

もしかしたらスタッフの方かと思い水のことを説明しようとすると、何やら様子が変です。

このおじいさん、私に話しかけたわけではなく、延々と独り言をつぶやいているのでした。

世の中、変わった人はどこにでもいるもんですね。

おじいさんはブツブツ独り言を言いながらそのままトイレに入っていきました。







さて、まずは見晴らし台(ミラドール)に向かいますか。








キャンプ場を出発して10分、グレイ氷河が見えてきました。



そして、こんなところにテントが一張り。


たぶん無料で済ませるために、テント禁止のこんな場所に張ったのでしょう。







もうちょっと先に進めそうなので、どんどん歩いていきます。









流れてきた氷河のかけらが溜まっています。







見晴らし台に行くには左の岩場を登らないと駄目なようです。









多少手を使う場所もありましたが、






基本的には歩きやすい岩場でした。




ひとまず岩場の先端、ミラドールに到着しました。

(たぶん、ここではなく、大分手前の丘の上が本当のミラドールだと思いますが、ここの方が見晴らしが良いので来てしまいました)









まずはワイドレンズで撮影。


ここからだとグレイ氷河の右半分が見えているのですね。







テレ側で撮影。


数日前にペリトモレノ氷河を見ているので、そのスケールが容易に想像できます。



かれこれ10分以上、ぼーっと眺めていたでしょうか。



本当はもっともっと眺めていたかったのですが、4時間歩いた先にあるパイネグランデロッジ前の桟橋から12時30分に船が出るので、そろそろ出発しなければなりません。(ロッジでシャワーを浴びてご飯も食べたかったので)


では、出発するとしますか。(7:50)








昨日の夕方歩いた道を再び戻ります。



昨日見た景色なので、黙々と歩き続けます。



すれ違う人に



「また会ったね!」



とか



「ハロー、アゲイン!」



と、たまに声をかけられるのですが、たぶん昨日もすれ違った人なんだと思いますが、私からすると全員同じ西洋人に見えるので、まったく記憶がありません。


向こうは「こ汚い(髭ボーボーで日焼けしていて、実際風呂に入ってないので)首からデジイチぶら下げた東洋人」って事で覚えているんだと思います。







キャンプ場を出発して2時間弱、中間地点のミラドールに近づいてきました。







グレイ湖、やはり緑がかった灰色です。








あの丘の頂上がミラドールです。








ミラドールに到着しました。

いつも通り強風が吹いているのですが、それに伴って雲がどんどん動くので見ていて飽きないです。









ミラドールで(つぶれた)パンを食べて軽く燃料補給。








しっかし、むちゃくちゃ寒い。

(風が冷たくて強いので)




ちなみに、ミラドールにはパイネグランデロッジからここ目的で来ている人も居るので、それなりに人がいます。









というわけで、ミラドールに来ていたおばさんに撮影を依頼。


後ろ向きポーズは西洋人達にも大ウケでした。

(珍しいらしいです)






グレイ氷河、かなり堪能しました。




では船の時間もありますし、そろそろ行きますか!








と、言いつつ、丘を越えて見えなくなってしまうギリギリの地点から最後の撮影。









こうやって望遠レンズで人と一緒に写すと氷河のスケールが強調されますね。








一番高い地点からだと氷河の奥の方まで見えて感動します。




今度こそ本当にグレイ氷河とお別れです。







藻類が繁殖して緑茶色に染まった沼。


昨日は曇っていたので、あまり気にも留めずに通りすぎちゃったみたいです。







花畑は日が当たっている方が映えますね~。








こちらも。

う~ん、綺麗。(パイネでこういう景色って珍しいんです)







こんな寒い風の吹きすさぶ中、たまにいるんですよね~、半袖の西洋人が。
(この日、二人目です、しかも両方とも若い女性)


自称「寒いのに強い方」と思っている私でも「あり得ない!」って思ってしまいました。






残りの距離を確認しようと管理事務所でもらった地図を広げてみると、この先のポイントのところに、なにやら変なマークがついているのに気がつきました。








あ、神様が風を吹いているマークだ。


つまり、強風注意の場所ですね。



ということは・・・・




先日パイネタワーの往復で風が強かった谷のすぼまった箇所を確認してみると、やはりそこにもこのマークがついていました。

このマークがついている箇所はサーキット一周で見渡してみても全部で三箇所。

そのうち2箇所をWコースで通過することになるのですね。








先ほどの写真の地点あたりからグレイ湖と別れて、あとは林間を進んでいきます。
こちらもナンキョクブナですね。



向こうから明らかに日本人とわかる格好の(日本のメーカーのカッパを着た)東洋人が歩いてきたのですが、お互い「オラー」と挨拶しながらすれ違います。

ちなみに、私はフランス製のフリースを着ていたので、フランス人に見える


わけないですね。


(なぜフランス製かと言いますと、アウトドア洋品店のバーゲンで不人気色(ベージュ)の型落ち品が安く売っていたからです。でも、なかなか高性能で軽くて気に入っています)





この大きな倒木、「何物も跨いじゃ行けない」ルールのやつです。

まぁ、さすがにこれをまたぐ人は居ないと思うのですが、良い感じにその先に道が続いているんですよね。







こちらも、「何物も跨いじゃ行けない」ルール。

このぐらいになると、ぼーっと歩いていると跨いでしまうので要注意です。







ロスパトス湖です。曇天だった昨日とは大分雰囲気が違い、深く暗い色が神秘的です。








最後はこちらの谷の底を進んでいきます。



ちなみにここが地図に載っていた強風注意の場所なのですが、昨日も今日も身の危険を感じるような風は吹いていませんでした。







綺麗なエメラルドグリーンのペホエ湖が見えてきました。ロッジまで後少しです。(望遠レンズで撮影)






まだ少し谷底の道が続きます。








しっかし、曇天の中にあっても、明るく輝く湖ですね~。







ほぼ4時間でパイネグランデロッジ横のガードナー詰め所に戻ってきました。

本当は少しでもタイムを削りたかったのですが、グレイ氷河の迫力に負けてしまいました。









念のため天気予報を確認すると、中身は昨日のままでしたが、「12月1日」となっていた部分だけ「1月1日」に変更されていました。

ちゃんと気がついたみたいです。







ロッジの前にチマンゴカラカラが居て、トレッカーの落とす食事を狙っています。


トンビと言うよりはカラスのポジションですね。こうやってみると大きさもカラスぐらいです。(ハヤブサぐらいと言った方が正確なのでしょうが)


こうやって人に餌をねだっているのを見てしまうと、昨日写真を撮ろうと必死になっていた自分が滑稽に思えてきます。







時計を見ると、船の出発まで後30分しかありません。



まずは急いでシャワーを借りて3日分の汗を流させてもらいます。


ホットシャワーを期待していたのですが、えらいぬるくて体が冷えきってしまいましたが、とりあえず汗だけは流せました。




そして、出港の15分前にロッジのレストランに向かいます。


昨日サンドイッチをお願いした女性スタッフがいたので、今日も同じ物を注文してみます。


すると、一瞬困った顔をしてから厨房に入って何やら相談しています。

そして、カタコトの英語で説明してくれるのですが、なんとなく理解できたのは今日はサンドイッチがもう無くて、代わりのメニューがあるとのこと。



もう迷っている時間も無いので、それを注文します。

あと、昨日と同じジュースも2本。(1本は後で飲む用、7000ペソ(1260円))






待つこと5分、チーズベジタブルサンドが出てきました。


船の出港まであと10分しか無いので、あわてて食べ始めます。



最初、味がないなぁ(チーズよりは野菜の苦みが前面に出る感じ)と思いながら食べていたのですが、途中でチリソースを使わなければならないことに気がつきました。

チリソースにケチャップ、マスタードをかけたら、急にそれっぽい味になって美味しく食べられました。

あと、ジュースのほうは微妙に種類の違うのを注文してしまったみたいです。(昨日のは酸味が効いていて、今日のはとても甘い味。好みの問題ですが、昨日の種類のほうがおいしかったです)


船の出港予定時刻まで後5分というところで、回りの観光客が全員席を立ち始めレストランから出ていったので、私も「出るよ」とジェスチャーで彼女に意思を伝えると、「ちょっと待って」とジェスチャーで返事をされ、彼女は桟橋が見えるであろう窓の所まで走って行きます。


窓の外を覗いた後、



「フィフティーン ミニッツ!」



と、船の到着まであと15分あることを教えてくれます。



一瞬立ち上がりかけていたのですが、再び腰を降ろし、ひとまずお腹一杯になるまで食べることにしました。



船の出港予定時刻を5分ぐらい過ぎていたのですが、ひとまず完食し、彼女にお礼を言ってから、私も桟橋に向かいます。







あ~、たしかにまだ船が到着すらしていないです。(湖の上の小さな白い物体が船です)







というわけで、パイネグランデとパイネの角を見に少し散歩。







船が桟橋に近づいてきたので、私もぼちぼち桟橋に向かって歩き始めます。


船は「渡し船」って感じの普通のデザインを想像していたのですが、近未来デザインの双胴船がやってきました。








ありゃ、けっこう並んでますね。


まさか定員オーバーで乗れないって事は無いだろうなぁと少し不安になります。









まずは乗ってきた人がすべて降りるのを待ちます。


これがまたえらい人数で、逆にこんだけ延々と降りてくるんだから、並んでいる人は余裕で乗れるという確信になりました。









ようやく乗り込み開始となります。


私はほとんど最後に並んだので、眺めの良い席の確保は諦めました。








特に切符を買う手続きをすることもなく、そのまま船に乗り込みます。


軽装のおじさんは、乗るときに転倒して湖に落ちないようにサポートしてくれているスタッフです。








船内はもちろん満席状態。




荷物を置く場所が船の先頭の方なので、なんとなくそちらに歩いていくと、二人組で座っていた若い男性が私に気を遣って席を詰めて空けてくれたので、なんと棚ボタで前の方の眺めの良い席に座ることが出来ました。







お~、これは眺めが良いです。


ラッキ~。







窓にかぶりついて徐々に遠ざかっていくパイネの山々を眺めます。    ↑の○は窓についたキズが写っているのです。全体的に暗いのは窓にスモークが入っているからです。




窓の外の景色に夢中になっていると、膝が隣の方とぶつかりました。


謝ろうと思ってそちらを見ると、おばさんが不機嫌そうな顔をして、ぶつかった膝の辺りを見ています。


もちろん謝ったのですが返事はありませんし、表情がまったく動かないので、謝ったのが伝わったかどうかもわかりません。


その後もチラチラとぶつかった膝の辺りに視線を送ってくるので、こちらも妙に意識してしまいます。(もちろんぶつかったのは最初の一回だけなのですが)




そして、ふと気がつきました。

最初に席を譲ってくれた二人組の若い男性が居なくなっていることに。






改めて船内を見渡してみると、心なしか人の数が減ったような・・・


もしやと思い、船の後部に歩いて行こうと席を立ち上がると、再び隣のおばさんに足がぶつかってしまい、「ごめんなさい」と謝るも、やはり無視。




それはともかく、船の後部のドアが空いていて外に出られるようです。




さらにステップを上がると、なんと船の上に登れるではないですか。







わお!  最高の空間じゃないですか!!









いやぁ、こんな事なら最初から上に登っていればよかったです。









陽も射していてそれなりに暖かく、快適なクルーズです。

なんせ、この景色ですし。








この角度から見て、改めてパイネの角と呼ばれる理由が分かりました。


本当に角のように鋭く尖っていますね。








こちらはガスをまとったパイネグランデの手前側。







両者の真ん中にあるのがフランセス谷です。


雲の感じやペオエ湖の色が最高で、絶景クルージングです。









こうやって前方を見ていると、まるでペオエ湖を渡ってフランセス谷に向かっているように見えますが、実際はフランセス谷はさらに向こうにあるノルデンスコール湖の対岸なんですよね。







手前の陸地に人工物がポツポツと見えてきました。


きっと、あそこが船着き場そばのホテルなのでしょう。








到着した日に歩いて観に行った大滝(サルトグランデ)です。








港が見えてきました。

30分の船旅だったのですが、すごく楽しかったのであっと言う間だった気がします。




ぼちぼちと皆さんも下の座席に移動を始めたので、私も下に移動します。








ちょうど降りたところで皆さんも切符を買っていたので(街やツアーで前売りを買っている人の方が多いみたいですが)、11000ペソ(2000円)をスタッフに支払って切符を購入します。






程なく船はプデート(Pudeto)の桟橋に到着しました。









目の前に乗り継ぐバス亭でもあるのかと思ったのですが、そうではないみたいです。







とりあえず、皆さんの後ろについて歩きます。






あそこに見えている建物のあたりがバス停でしょうか。






お、バスがたくさん停まってます。

ここであっているみたいです。


いや、あっているのはいいのですが、私はいったいどれに乗ったら良いのでしょう?



この辺のバス事情をちゃんと書いてくれている旅行記が出発前に発見できず、さっぱり見当がつかなかったのですが、オフィシャルガイドによると公共のシャトルバスサービスがあるらしいので、それっぽいバスを探していたのですが見当たりません。


船から降りてきた皆さんは、どのバスに乗れば良いのか把握しているらしく、思い思いにバスに吸い込まれていきます。


このままここに取り残されたら、ヒッチハイク確定なのでちょっと焦ります。


どのバスも「プエルトナタレス」(パイネに向かう人がほとんど宿泊するチリの拠点となる小さな街)と表示が出ているので、その途中にあるアマルガ湖公園管理事務所には立ち寄るはずです。


たまたま目があったバスの運転手さんに、ホステリア・ラス・トレスかアマルガ湖公園管理事務所に行きたいんだけどと告げると、「アマルガ湖まで2000(360円)ペソだよ。乗ってけよ」と即答が返ってきました。



どうやら、どのバスでも良かったみたいです。






しまった、それならもっと新しいバスをチョイスすれば良かった!


(一応ベンツらしいですが。ちなみに右に写っているおじさんが話しかけてきたバスの運転手さんです)



ザックをトランクに預けてからバスに乗り込みます。



まだ空いているので景色の良い左側の席を確保します。


このバス、プエルトナタレスの先にあるプンタアレナスまで行くみたいで、「プンタアレナス到着時間、夜20時」みたいな張り紙が車内にしてありました。




ほどなくしてバスはプエルトナタレスに向けて出発。(13:40)



ちょっとラッキーだったのは、たくさん居たバスの中で、このバスが先頭で出発したことです。


これなら前のバスの砂煙を浴びなくて済みます。



バスの窓は開かないのですが、エアコンがついていないこともあって、意外に車内は暑いです。



たまらず先ほどロッジで購入しておいた甘いアップルジュースを飲みます。



走りはじめてしばらくすると、高校生ぐらいの男の子が天井の窓を慣れた手つきで開けました。


助かりました、パイネの冷たい風が入ってきて心地よいです。








狙い通り左側はこんな景色が広がります。







グアナコは左右どちらにでも居ますね。






先日走ったばかりの道なので、次にどんな景色が広がるかだいたい覚えているのですが、それでもそこはパイネ、楽しく窓の外を眺めます。



誰かが歩いてきた気配を感じて車内に目を移すと、先ほど天井の窓を開けた男の子が乗車代を回収しに来ました。どうやら、この子が車掌さんだったようです。(2000ペソ(360円) )


他の乗客の方はチケットを持っているみたいで、買わなければならないのは私含めて数人だけのようでした。







そういえば3日前もこんな天気だったなぁと思いながら山を眺めます。








お、そろそろアマルガ湖公園管理事務所に到着です。







出発してから約30分、アマルガ湖公園管理事務所前に到着しました。







そして、ここにも数台のバスが停まっているのですが、どれに乗ったらホステリア・ラス・トレスに行けるのかさっぱりわかりません。


まずは公園管理事務所の前にあったお土産屋さん兼喫茶店に入り、バスについて尋ねると、「あっちの方に歩けば1時間半で着くよ」と、暗に歩くことを薦められますが、すでにシャワーも浴びてトレッキング終わったモードに入っている私は、すでに車で走った道路をこの天気の中1時間半も歩くよりは、バスに乗りたいなぁと思っているわけです。


他の建物に移動し、そこでも同じように尋ねてみると、「ホステリア行きのバスは5時(約3時間後)出発だよ」との返事。



う~ん、それは待てないなぁ。


なら歩くしかないか・・・。



がっくり肩を落として建物から出てくると、先ほどまで乗っていたバスの運転手のおじさんが


「あんたホステリアに行くんだろ?」



と、声をかけてきたので



「そうです」



と答えると、



「あっちだよ。早く乗らないと出ちゃうよ」



と、親切に教えてくれました。


(オンボロバスの)運転手のおじさん、ありがと~!







バスと言うか、バンですね。


一流ホテルのホステリアラストレスの送迎車にしては、えらいオンボロと言うかなんと言うか。

切符を売っていたおじさんに値段を聞いたら2000ペソ(先ほどと同じ360円)だと言うのでお金を支払ってチケットを受け取り、後ろにザックを放り込んでからバンに乗り込みます。







あれ? 正面に座っているおばさん、先ほど船で隣に座っていて足がぶつかったおばさんだ。


まぁ、この距離ならひざがぶつかることも無いので大丈夫でしょう。


私が座ってシートが埋まったので、バンは出発します。(先ほど声をかけてくれたバスの運転手のおじさんに感謝感謝です)



ホステリアラストレスに向けて歩いているトレッカーにバンの運転手が声をかけて、後でピックアップするからみたいな話をしています。


まぁ、2000ペソ払うぐらいなら歩くよって人もけっこう居るでしょうしね。

実際、3日前にこの区間をレンタカーで走ったときも、歩いている人を数人みかけましたし。






車幅ぎりぎりに見える橋を信じられないスピードで通過します。

正面のおばさん、このスピードとテクニックについて、どう思っているのでしょうか?




どうでもいいですね、そんなこと。





しかし、前走った時もそうだったのですが、この道は穴ぼこだらけの相当な悪路です。特にバンなんかだと、腰が浮き上がらんばかりに上下に揺れるのですが、おばさんは無表情でやり過ごしているのがさすがです。







うっすらとパイネタワーが見えています。快晴だったら最高の絶景ポイントでしょうね。




なんて、思っていたら、運転手さんが突然バンを止めて



「フォトース、フォトース!」



と、車内の我々に向かって大声で撮影ポイントに到着したから写真を撮れと声をかけてきます。

さらに運転席から降りて、正面のおばさんの横のドアを開けてくれます。


どうやら降りて撮影しろってことなのでしょう。(そういえば、私は最後に乗った関係で偶然右側のシートに座っていたので、車窓の風景を当たり前のように眺めていたのですが、他の人は見られない場所に座っていたのでした)


というわけで、カメラを持ってバンから降りようとしたのですが、正面のおばさんは無表情で座ったままで、バンから降りないようです。

結果、おばさんの足を私の足で退ける形になってしまったので、「すみません」と声をかけながらおばさんの足を押し退けながらバンを降ります。

予想通りおばさんからの返事はありませんでした。



バンから離れて撮影しようと少し歩いてから振り返ると、







おばさん、バンから降りてるじゃないですか!
(写っている2人の左側)





と、言うわけであわててバンに戻り、おばさんが着席する前に自分の席に座りました。

(撮影のためにバンから降りたのは私含め3人だけでした。まぁ、こんな天気ですしね)







お~、パイネタワー、かっちょいい~。








おばさんはパイネタワーについてどう思っているのでしょうか?





どう思うも何も、後ろ向きに座っているから見えてないですね。






しばらく悪路を揺さぶられながら走っていると、再びバンが停まり運転手のおじさんが「フォトース!」と声をあげます。



先ほどの件もあったので、私は降りなくてもいいやと思っていたのですが、こんな時に限って左隣の人がザックからカメラを取り出して私に熱い視線を送ってきます。

私が降りないと彼は降りることができません。


これは不可抗力だと思いながらも、私も首からデジイチをぶら下げているので傍から見たら写真を撮りたくてしょうがない日本人にしか見えないんだろうなぁと思いつつ席から腰を上げます。

またおばさんに膝がぶつかるのかと思いながら天井に頭をぶつけないように前かがみで進みます。なんとか膝をぶつけない進み方はないものかと思いながら進んでいると、足元に置いてあった前の人のザックにつまずいてしまいました。

ヤバイ!




反射的に座席をつかんで体を支えます。支えないとおばさんにダイブでシャレになりません。




セーフ!




と、思った次の瞬間、座席をつかむためにデジイチから手を離してしまったので、ブランコのように胸元から前方に円周運動で加速したデジイチは見事におばさんの膝にぶつかったのでした・・・・



あっという間の出来事です。




「ごめんなさい・・・」



と、謝ったのですが、重さ1kgもあるデジイチを膝にぶつけられたおばさんは相変わらず私に目をあわせることもなく、無表情です。



とにかく私が降りないと隣に座っていた男性も降りられないので、ひとまずおばさんの膝を足で退け、何度も謝りながら外に出ます。









今度はおばさんは降りなかったようでした。





撮影を終えて、隣の男性が先に乗り込んだのを確認してから、私もおばさんに謝りながら乗り込みます。



なんか一言も話していないのに、このおばさんは私にとって今回の旅でもっとも印象深い人の一人になってしまいました。



いや、私が一方的にぶつかって絡んでいるだけなのですが。。。





出発してから25分、もう少しでホステリアに到着というこ所でバンが止まりました。


なんか車内がざわついています。
スペイン語が理解できないので他の乗客と運転手さんがどんな会話をしているのか正確にはわからないのですが、なんとなく想像はつきます。

どう考えてもこのバンはオフィシャルの送迎車では無いので、敷地内に入れないのでしょう。

他のお客さんも、「なんだよ~」という顔とジェスチャーをしながら降りていくので、私もおばさんが降りたのを確認してからバンを降りました。






まぁ、ここから歩いてあと5分、10分ぐらいですしね。


先ほどアマルガ湖公園管理事務所のところで「5時に来るよ」って言われたのがオフィシャルのバスで、それを待つか1時間半歩くよりはここまで運んでもらえたほうがぜんぜんマシです。






再びザックを背負って、ホステリア・ラス・トレスに向かって歩いていきます。







しっかし、すごい寒いです。


いや、陽も差しているのに寒いのはおかしいです。



思い当たることと言えば、パイネでは欠かさず着ていたユニクロのヒートテックの肌着上下をシャワーを浴びた後から着ていないことだけです。


そっか、ヒートテックってこんなに効果があるんだと感心しながらホステリア・ラス・トレスを目指します。




そして、先ほどのおばさんは1泊3万円以上はするホステリア・ラス・トレスのお金持ちのお客さんかと思っていたら、手前にある山小屋(たぶん一泊数千円)の方へと歩いていきました。

意外と庶民派だったのですね。







歩いて5分ちょいぐらいかと思ってましたが、15分ぐらいかかってようやくホステリア・ラス・トレスに到着しました。





まずは車のロックや中の荷物(トランク)は大丈夫だったかを確認します。

一瞬、デジカメのデータ退避用のHDD付のフォトビュアー(ヤフオクで中古を安く購入)が無くなったと思ったのですが、ちゃんと探したらダッシュボードに放り込んでありました。



ザックを車に放り込み、ホテルのフロントに向かいます。



前と同じスタッフに質問すると同じ答えが返ってきそうだったので、まだ話しかけていなかった男性スタッフに「ガソリンを入れたいんだけど」と声をかけます。

すると、彼が電話に手をかけたので、やっぱりここで入れられるんだと安心した直後、横に居た前回話をした女性スタッフが彼の手を押さえて、スペイン語でなにやら話しをしています。

すっごく嫌な予感がするのですが、その予感のとおり、男性スタッフはこちらを向いて「ガソリンはありません」と言いはじめます。

なんか客を選んで売っているようにしか見えないのですが(まぁ、宿泊客優先とはっきり言ってくれれば納得するのですが)、これは困ったことになりました。


「国立公園反対側のホテルかセロカスティージョの町で入れられますが、そこまでは走れませんか?」


と逆に質問されますが、まぁ、すっからかんでは無いので、その2箇所までは持つと思います。ただ、セロカスティージョの町のガソリンスタンドは営業しているかどうかも怪しいし、もうひとつのホテルと言っても、同じように売ってもらえなかったら、本当にアウトです。


「他のホテルで聞いたら、ここでガソリンを売っているって言われたんだけど」


と、食い下がってみたところ、こないだも対応してくれた女性スタッフが


「売っているんですけど、今はありません。次にプエルトナタレスから届くのも後になります」


なるほど。

こう言われては仕方がないです。



そして、こうなってくると、もうひとつのホテルも売っているかどうか怪しいです。



「もしよろしければ、もうひとつのホテルで今売っているかどうか確認してもらえないでしょうか?」



と、駄目元でお願いしてみると、女性スタッフが男性スタッフに指示を出し、電話で確認を取ってくれました。


受話器を置いた男性スタッフは涼しい顔で


「あちらのホテルにもガソリンはありません」


と、嫌な予感通りの状況を知らせてくれます。(信じてそちらに走らなくてよかったです)


まぁ、よくよく考えてみれば宿泊客でもない私があつかましく売ってくれとお願いしている立場なので、ここでジタバタしてもしょうがないわけです。


少なくとも、メーターの後半の減り方が予想以上に加速しなければセロカスティージョまでは走れるのですから、そこでもう一回チャレンジすることにするしかなさそうです。


対応してくれた男性スタッフにお礼を言い、ホステリア・ラス・トレスを後にします。
(15:30)




後編につづく



0 1 2 出発・移動
3イグアス
4 5 6パイネまで移動
7 8 9 10パイネトレッキング
11 12 13パイネからエルカラファテ
14 15ブエノスアイレスへ
Posted at 2010/02/25 00:17:02 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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