超今更なんでしょうけど、私にとっては、結構頑張って買った初めてのポルシェなので、インプレッションしたいと思います。※私の感じた事なので、参考にしないでください(笑)
モデルは、07年式Porsche 911carrera4(997型前期)Tipです。
選択理由は、まず997型!次に予算!!
997型は、ルックスが歴代911Carreraの中で最も好みなので譲れない点でした。
そのなかで、予算と相談し、前期型05〜07年位の5万キロ前後のカレラ・カレラS・カレラ4(全てtiptronicS)が現実的な価格範囲だったので、その中から選びました。
次に、RRか、Rエンジン4WDか!
RRのカレラとカレラSは、試乗させていただき、どちらもとても好い感じでしたが、最期に乗ったカレラ4のハンドルから伝わる質感が好みだったのと、ハンドリングが予想以上に良かったので、カレラ4にしました。感覚以外のところでは、前後重量配分と、フロントトルクのある安定感(行き過ぎてやらかした時の安心感?)と、通常の911よりさらに40㎜ワイド化されたリアフェンダーも大きな要素です。
ミッションに関して。
過去8台中ボルボ以外全てMTの私には、tiptronicSは懸念がありましたが、とにかく911(しかも997型)に乗りたい私は、その点は思い切って今回は割り切りました。
実際、良いペースで走ってみると、案外変則は速くて、全然使えました。
いつものMT操作の感覚で、上げ下げできます。(MTの素早いシフトチェンジには敵わない感じですね。)
Dレンジ固定も、2速発進が基本でかなりスムーズ。快適過ぎて都内の街乗りはほぼDレンジ固定の軟弱ヤラウになりました・・・Dレンジでもティプトロは反応するので、街中でもちょっとした加速時のシフトダウンや一速発進などは便利です。
高速やワインディングでは、自然とティプトロニック固定で積極的に使う走りになりますね。
この感じから予想するに、今後自分のスタイルの場合、PDKがモアベターなんだろうなと思いました。
次に、エンジンについて。
3.6リッター水平対向エンジン搭載のモデルですが、アイドリングは左右マフラーからバサバサと乾いた感じの独特の排気音がします。これは、あんまり聞いたことないサウンドで、テンションが上がります。回すと、キレイな整った6気筒のサウンドになります。(空冷はもっとバサバサ言うらしいですね!)
レスポンスは、かなり良く、空ぶかしすると、タコがビンビン上下します。
歴代所有車(EK9、S2000、CL7、MINIcooperS、BNR32等)と比べても、アクセルレスポンスは、トップクラスかもしれません。
走行中のエンジン特性は、大排気量NAらしい下からフラットなパワー感がありますが、それでいて高回転まで回るエンジンなので3~4千回転あたりから更にパワーとレスポンスが良くなり、そこからアクセルONするとビンビンにぶっ飛んでいきます。歴代所有車中一番速く感じます。
PDKやMTだと、よりダイレクトに変速していけるのでラグ無く高レスポンスなエンジンを更に活かせるなと感じました。
回した時のサウンドですが3千回転くらいから、メカニカルサウンドに、高音質の排気音が混ざり始め良い感じで聞こえてきます。VTEC系のアドレナリン出まくりの暴走的な吹上がりサウンドやRB26DETTの美しいドラマティックに吹け上がるサウンドとも、別ジャンルなサウンドでこれはこれで特別な気分になれます。
次にブレーキ
これは、ヤバい。圧倒的ですね。
止まれない気がしません。
前につんのめる感が無く、全体が後ろ方向に引っ張られる?ような安定しまくった制動でした。
話には聞いていましたが、異次元に近い感覚でした。しかも、ブレーキタッチまで極上です。
結果、ダストは当然結構出ますね。
GT3とか上位の911のブレーキは更にスゴイのかと思うと、ポルシェのブレーキの世界は末恐ろしいと感じました。
走り
PASMが付いていないモデルなので、足はデフォルト固定となり、バシッと固めでロールも結構抑えられていますが、街乗りも快適な水準を維持しています。
ただ、ボディがバシッと硬いので、路面が結構荒れている所だと、体にダイレクトに来ますね。
質感は違いますが、単純な足の硬さでいうと、S60≦BNR32・S2000<<911<<タイプRという感じでしょうか。(自分所車有比較ですいません・・)
高速道路では、直線の安定感は歴代所有車中No1でした。快適&安定していて、速度感がけっこう薄れます。速度違反だけ気を付けていれば、ロングツーリングも全く問題ないと思います。
ワインディングは軽く流す程度では、安定しきっていて何も起きませんでした。
これは、四駆の恩恵も有ると感じます。そして、それに相まって、とにかく蹴っ飛ばしのトラクションがスゴイです。
リア295なのも頷けます。これもブレーキと同レベルに衝撃的でした。「言うほど分かるもんなの?」と思ってましたが、そんな踏み込まなくても、どこでも軽い信号ダッシュ状態です。
ハンドリングについては、出荷の半数(だったかな?)が四駆なだけあって熟成しているんでしょうね、想像以上に良く、イメージ通りによく曲がります。
「あと1週間位ぶっ通しで運転し続けたいなー」と思いながら走れるほど気持ちが良いものでした。
やはりハンドリングが楽しく、思い通りに曲がってくれる車が、私にとっては一番重要な要素だと改めて感じました。
最後にボディですが、先ほど少し触れましたが、全然軋まず、とにかくガッチガチな印象です。
ワインディングや高速道路のコーナリング程度でのヨレはもちろん全く感じませんし、段差を超えたり、斜めにスロープのある歩道を跨いだりする時のイヤな捩れ感じが無く、これも地味に感動ポイントでした。
性能を引き出すインプレは無理ですが、免許取って10年で10台近くスポーツカーばかり乗って来た自分として感じたことを書いてみました。これからいろんな所をドライブして、可愛がって行こうと思います。その中で更に色々感じ取っていきたいなー