富山市議会の不正は単純ながら規範意識の欠如が際立つ。印刷会社から白紙領収書を大量入手し、市政報告会の資料印刷代などの名目で金額を記入し請求。パソコンで茶菓子代の領収書を自作したり、2268円の領収書に「2」を書き足し2万2268円と偽造したりした手口まであった。
問題は自民党会派の市議のほか民進党系会派にも波及。不正受給した政活費は選挙対策費や飲食、遊興費にも流用されていた。
「遊ぶ金が欲しかった」「使い切らないともったいない」。こうした不正の動機に、問題発覚後の議会では「恥ずかしい」などと傍聴者から怒声があがった。
「政活費は議員立法や質問内容などを充実させ、議会の機能を高めるのが本来の目的。一連の問題は公金の私物化そのもの。納税者を裏切り、議会の権威をおとしめた」。政治とカネの問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授は指弾する。
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2016/10/31 17:25:59