2016年10月11日
チカラを・・・(測って)ください。(笑)
昨年体調を崩してからジーンズのサイズが27インチでも緩くなってしまっているてうかいです、こんばんは。以前着ていたお気に入りのジャケットもオーバーサイズ感が拭えず止む無く放棄です(号泣)
今回はシャシダイナモでパワーチェックしてもらったときの計測結果について綴りたいと思いますので、お付き合いください。少し長いですがご容赦を。(汗)
自分の車はどれ位パワーが出ているんだろう?車好きの皆さんなら一度はそんな疑問を抱いたことがあるかもしれません。私もそんな一人でしたが、VABを弄っていく過程で、シャシダイで出力特性を確認する好機に恵まれました。

シャシダイ計測をやっていただいたのはスーパーオートバックス浜松さん。
そこに至るまでの経緯はパーツレビューをご覧になっていただくとして(笑)、
まずは入庫時のわがVABの仕様を。
【入庫時仕様】
■K&N 純正交換タイプエアークリーナエレメント
■HKS SPEC L マフラー
■HKS フラッシュエディター(IMPREZA-NET特別版) PHASE2
■上記以外ノーマル(足回り・ホイールは交換済でしたがここでは触れません)
いきなりですが、計測結果。

最大出力301PS、最大トルク41kgfm。
フルノーマル時の出力特性は測っていません。
が、推定値レベルで算出しようと思いますので後述します。
カタログ値と比べてはいけないことは百も承知でしたが、この値を目の当たりにしたとき
視界が歪んでしまうほどのショックを隠し切れなかったのはナイショです(笑)
超ライトとは言え吸排交換、吊るしデータとは言えIMPREZA-NET謹製のPHASE2データ...でも吊るし状態では仕方ないか、と自分を納得させます。
そして、ステップアップ後の仕様をば。パーツレビューでもご紹介しております。
【スーパーオートバックス浜松パッケージ】
■HKS レーシングサクションリローデッド(毒キノコw)
■HKS フロントパイプ一体メタルキャタライザ―
■HKS SPEC L マフラー
■HKS プラグ (NGK #8相当)
■HKS フラッシュエディター Power Writer SA浜松SPEC(現車合わせ)
■上記以外ノーマル(足回り・ホイー...(ry )
...私はHKSの回し者か...?w
で、計測結果。

最大出力342PS、最大トルク48.0kgfm。
気持ちの上では350PSを叩き出していましたが(笑)、まあ入庫状態から40PS以上向上しているので思わずニヤリ。中速域で最大60PS、高速域では50PSものアップを果たしており思わず「おぉっ!」と言葉が漏れてしまいました。トルクについても絶対値もさることながらその特性に納得です。
ライトチューンの王道!とも言えるメニューですが、ステップアップした部品とフラッシュエディター現車合わせの相乗効果には目を見張るものがありました。性能曲線が示すように、乗り出しからその違いを感じました。わが愛機がますます自分好みになっていく歓びを噛みしめて「自己満足チューン」はここでひと段落です。
しかしここで終わらないのが私です(笑)。 どうしても気になるのがIMPREZA-NETでのPower Writer現車合わせ後のこのデータ。
「最大出力367.8PS、最大トルク53.6kgfm。」
DYNA PACKでの結果とは言えほぼ同じ仕様(EVCの有無やプラグ番手の違いのみ)なのになぜこんな差が...?ローラ式と車軸式の違いは以前から承知はしていましたが、tcfとの単純な四則計算だけではよくわかりません。ここは"自称技術者"のプライド(だいぶ擦り減ってきましたがw)にかけて、比較検証することにしました。
まずはSA浜松さんのデータ検証から。
【シャシダイ】
サクラダイノシステム製、ローラから直接仕事率(馬力)を計測するタイプ。ボッシュや明電舎などは同じローラ式ながらロードゲージでトルクをまず計測するタイプのようです。
⇒仕事率(馬力)=トルク×回転数 という基本式があるので馬力が先だろーが何だろーが基本的にはカンケーないと判断。
ただ、選択ギヤによって差が出るのがサクラダイノシステム製かと(機器側で補正しているとは思うのですが)。ギヤは直結に最も近い5速を使用(総減速比4.1418)。
【大気補正係数】
気温、測定気圧、水蒸気分圧、相対湿度から求めます。いただいたデータではわからなかったので、SA浜松の担当の方に根掘り葉掘りヒアリング。そしてSA浜松さんの補正係数が正しいかどうかを気象庁(浜松の詳細気象データとその計測場所確認)および国土地理院(SA浜松の標高確認)データなど使って検証しましたw (←ヤな客だ)
⇒SA浜松さんの係数=1.080、私が検証し算出した係数=1.080 ・・・ ビンゴっ!(笑)
全く問題ありません。ショップによってはエンジンルーム内の温度を使ったりしてるようですが、JISでは車外雰囲気温度で計測することになっていたかと。かなりマジメにやってます、SA浜松さん。
【ロス馬力】
ローラ式ならではのパラメータですね。シャシダイがロス馬力としてプロットしたデータを、「修正馬力」と「測定馬力」から算出した(単なる引き算w)データと比較。
⇒当たり前ですが、データ相互の誤差は平均で0.1%と、ほとんどありませんでした。
<考察1>
巷で言われているそうですが、「SA浜松のシャシダイは辛目のデータが出る」・・・いや、この真面目さは特筆ものです。十分信頼に値するかと。
と、いうことで、今度はIMPREZA-NETさんのデータを検証することにします。
【IMPREZA-NET PowerWriterメニュー】
■HKS レーシングサクションリローデッド
■HKS フロントパイプ一体メタルキャタライザ―(多分付いてる)
■HKS SPEC L マフラー
■HKS プラグ (番手不詳)
■HKS フラッシュエディター Power Writer(t-getさんでの現車合わせ)
■HKS EVC6 IR2.4
...検証には好都合なことに、こちらもHKS一色。(笑)
EVCやプラグ番手の違いはありますが...仕様として、ほぼ同等とみなします。
【シャシダイ】
安全、安定、安心のDYNA PACK。みなさんご存知のとおりです。tcfは1.2。
⇒使用ギヤが4速相当(しかも微妙に差がある)。なんで???VABでは直結に近い5速を使うじゃ...んーわからん(笑)けど、計測上で何かノウハウがあるのかもしれません。きっと大丈夫(笑)。
ギヤについては不勉強のためよくわかりませんが、tcf=1.2という値はまあ、よく見掛ける値なので妥当かと。このまま検証を続けます。(なお、SA浜松さんのデータでは修正馬力÷測定馬力の値、つまりtcfは平均で1.15でした)
【大気補正係数】
⇒この係数が掛かっていないと季節等で計測条件が違いすぎることになり困るハズなので「掛かっている」とみなしました。
【ロス馬力】
⇒DYANA PACKでは測れないのは周知の事実。
【その他】
⇒IMPREZA-NETさんのデータは詳細などありません。画像ソフト上でグラフの座標を拾って測定データとしました。

<考察2>
車両としては(ほぼ)同仕様であるとみなします。
<考察3>
DYNA PACK計測結果として問題なさそう。比較検証のためには、シャシダイのデータをローラ式かDYNA PACKかどちらかのデータに合わせる必要がある。
なので、やってみました(笑)
...ここでおさらいです。
ローラ式シャシダイは、「修正馬力」という出力の仕方をします。
修正馬力=測定馬力+ロス馬力 なのは多くのマニアがご存知かと。
一方、車軸式シャシダイ(以下DYNA PACK)は「駆動軸馬力」となります。これはそのまんまですね。
ところが実は、ローラ式シャシダイが返す「測定馬力」は車軸式の「駆動軸馬力」と本性が同一のものです。DYNA PACKはその仕様から直接計測するところをローラ式はタイヤを介して計測しているだけです。(誤差の要素を持つローラ式がバッシングされる原因がここにありますが)
つまり、「DYNA PACKのtcf=1.0の馬力」≒「ローラ式の"測定馬力"」なのです。「≒」は「=」と読み替えて問題ないかと。
ここではIMPREZA-NETさんのデータ(DYNA PACKでtcf=1.2)にSA浜松のデータを合わせ込むことにします。
SA浜松さんの回転数ごとの「測定馬力データ」に1.2を掛けた表を作り、苦労して拾い上げた(笑)IMPREZA-NETさんのデータと並べます。
トルクは係数の掛かった馬力と回転数から、例の式で算出します。あとはさらっとグラフにプロットするだけです。
で、コレです。(笑)

<結論>
SA浜松パッケージは、IMPREZA-NETさんとだいたい同じと思われますw
-まとめ-
■SA浜松さんは「辛目」だそうですが、それは真面目に仕事をしているからだと思います。
■IMPREZA-NETさんのPowerWriterはEVCも使って詰めており流石の性能特性でした。乗り比べてみたいです。
■ほぼ同仕様なら、チューナーさんが違っても突き詰めて行けば似たような結果となるんですね。
■なんかほっとしました(笑)
■ECUチューンは現車合わせがおススメ!
最後に、これは「お断り」ですが、
『本稿の内容は飽くまで個人的な検証であり、第三者としての証明を保証するものではありません...』
などと、大人の事情めいたお決まりの文句で締めさせていただきます。
検証不足、思い込み、ワガママなど多々含んでいるかと思いますので...
飽くまで、ご参考程度でお願いいたします ^^;
追伸
フルノーマルVABの出力推定のことを忘れていました。(滝汗)
こちらの最大出力については、まずIMPREZA-NETさんのデータをお借りします。
「最大出力303PS」
前述のように、これを「測定馬力」とするため、1.2で割ります。
「252.5PS」 (これはこれで「どーなのよ?」という値ではありますが)
ここで、ロス馬力が必要でした。
SA浜松さんの回転数とロス馬力プロットから近似式を求め、この式に該当の回転数を代入して算出したロス馬力が「36.1PS」でした。
これを足して、
「288.6PS」
推定ではありますが、これがノーマルVABのローラ式シャシダイでの計測馬力となります。
マフラーメーカなどが公開しているノーマル出力の値が290PS前後なので、「当たらずといえども遠からず」ではないでしょうか^^
駆け足でしたが、こんな感じです。
長文につき大変失礼いたしました。
また、最後まで読んでくださりありがとうございました!
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Posted at
2016/10/11 23:28:08
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