またおよそ10日振りのブログ更新…書くことはそれなりにあって(というか溜まる一方)、皆様にも徘徊&コメ適当に差し上げてるのですが、どうも自分が書くとなれば筆が重い今日この頃(苦笑。今に始まったことでないか…)。
で、先月末に
こちらに行った際に3台ばかりまた試乗しまして、その印象等を書くといいながらしばし放置を決め込み…
シュンスケ君や
あかたい8825さんにせっつかれて…PCに向かっている次第。
お二人(以外にも)、あまり圧力をかけないように…プレッシャーに弱い(ちょっと嘘?)たちなのでW
…あ、上記のお二人と
TK-Coupeさん、このたびは本当におめでとうございます、あらためてこの場ではありますがお祝い申し上げます。
どうか健やかに成長され、ご家族末永く支えあっていかれること祈念します…当方も早くあやかりたいものです…最近この自虐ネタがふえつつあるのですが(笑)。
で、表題の通りM3とB3。言わずと知れた従来から語りつがれる同門対決。BMWファンならずともクルマ好きな方々なら誰しも興味を多いにそそられるところでしょう。
かく言う当方もそうですが、これまでの記憶の限りではアルピナのクルマ、知人やその繋がりでオーナーの方々に2~3回、それも少しちょい乗り経験がある程度、キチンと試乗会という形式で乗るのは今回が最初だったかと思います。
ましてこの日はM3の今年モデルも同じ日に乗れるという願ってもそうそうない機会、試乗の空き時間をそわそわしながら一日過ごしていました。
で、まずM3から。現行M3のステアリングで公道に出るのはこれが4回目ですが、今回は上記のように’09年モデル。さらにオプションのM鍛造19インチホイルおよびMドライブパッケージ装備とあり、この日帯同していただいた、
やまけん@北摂さんやそのご子息のご感想など聞いてみたい部分もあり、朝1でこのキーを受け取ったのでした。
まず両車のリアビュー↓から。こちらM3セダン。
かたやB3BiTURBO↓
最初の駐車場を出て、目の前が空いてるのを確認、取り合えず
やまけん北摂さんのご子息を喜ばせてみようと思い(笑。お父様に似たのか似なかったのか?)1速全開!で????rpmまで引っ張って2速にシフトアップ、さらに再度…とその刹那、助手席の営業マンの方の「ここ曲がってくださいね」…えーっもう目の前、このままだと…というわけで右足を乗せ変えて今度はブレーキング!!
あっと言う間に速度計は0km/H近くになってしまい、セールスの方に「あ、いやここじゃなくて道なりです」…お恥かしい限りでした(苦笑)。
試乗して数百mで全開加速とフルブレーキング試してしまいましたが、感銘したのはその制動力。
このとき4名乗車という状況の中、直線ではありますがABSを作動させることも、あるいは制動中にFタイヤが挙動をいたずらに乱すこともなく、狙ったラインより少し手前で静止しました(最終的に一瞬スキール音を少し上げましたが)。
ペダルタッチを含めシングルキャリパーなのにこの性能は…一般レベルの方(当方もそうですが)が街乗りやワインディングでそれなりのペースで走るレベルならこれで十二分でしょう。
気をとりなおし、今度は流れに合わせて交差点で信号待ち。背後にはこれもこの日の試乗車として用意されたB5Sが。これもこの日乗ることになるのですが、それもまた後日ということで。
その間、セールスの方にMドライヴ・パッケージに装備されるEDC(電子制御サスペンション)を最もハードな減衰に変更していただきました。当方もそれにあわせ、手元のステアリングスイッチにあるMボタンを押してMインディケータ点灯!さらにPOWERモードスイッチもON!
これでDSCを切ればもう完全にドリ×2になるかと思われるのですが…さすがに公道ではそれはご法度ですから(汗)。
この先は阪神高速に沿って流れに合わせる走りでしたが、この最もスポーティ!?な状態でしたらスロットルレスポンスも俊敏、返ってくるサウンドもいかにも機械的かつ金属の精密感に満ち満ちたものであり、またスロットルを離したときのエンブレの発生具合もダイレクトに思えました。
乗り心地もハードな設定だったに関わらず、この時4名乗車だったせいか不快な突き上げ感はなく、それでも路面の細かな凹凸は几帳面に伝えてきますがまあ日常的なレベル。この日の20分少々の時間内ではずっとこの設定で走りましたが、コンフォート状態ならばかなり快適と想像します。
今まで上述したとおり現行M3には4回目くらいでしたが、この’09年モデルMパッケージ装着モデルが一番鋭く、なおかつ一番洗練されているように感じました。
ただ当方がもし買うならEDCはあとのメンテ及び交換が面倒そうで…。
で、この日の試乗会で一番人気?だった印象もあるB3。実際その日の予約は一応一埋まってしまってまして、早く帰ってこられた隙を貰って当方もようやっと夕方に乗れたのでした。
まずエンジンの中を比較↓
これでは分かりにくいかもしれませんが、右Fのストラットタワーに刻印された車体番号がBMW→アルピナに修正してあります。
こうしてみれば335あたりとそうそう見た印象は変わらないか。
こなたM3↓
多くのBMWファンには見慣れた光景かもしれませんが、こうしてみれば広角バンクV8はやはり目一杯の感があります、ただエンジン本体の長さは直6より短いか?
で、あたふたと試乗スタンバイし、先ほどと同じルートを巡回。この時はセールスの方含め5名乗車でしたし、午後になり人通りも若干増えてきたので比較的穏やかな走り(←ちょっと嘘)に。
まず第一印象は見た目と裏腹に乗り心地が非常にマイルドというか、ジェントルというかとにかくM3とほぼ同様なサイズのシューズであるに関わらず、目地段差や歩道乗り降りの際のあたりも非常に柔らかいこと。
はっきり言ってMテクではない一般モデルの9Ⅹ系と変わらないかあるいはそれよりも…というレベル。
それは少し早いペースで国道を走る際も変わらず、スポーティカーとか高級車でもないとうか、うーむ表現は難しいのですけれど、この絹糸を手で触れるようなすべらかなフラット感覚はまさしくアルピナならではの走行センスと言えるでしょう。
エンジンですが基本設計が同じなせいか音、回転フィールとも335ターボの延長上、といっては両方のクルマのオーナーに失礼に聞こえるやも知れないですが、実際よく似てはいると思います。
ただそのサウンドの量、さらに回転の質もさらに目が詰まって精緻に、またトルクも一回り太くした感じ。
335がそうであるように低回転からチャージして車体を押し出すターボラグのなさはこのクルマでの同一、でもアメリカンスポーツのようなドッカンと路面を蹴飛ばすようなタイプではなく、あくまで繊細かつ大胆に、そう言えばなんとなくご理解いただけますでしょうか。
ところでこのB3は全車トルコン式AT、SWTのみの設定。最近のBMWは1er然り3er然りでトルコンスリップをなるべく削り、変速タイミングもす早くする方向ですが、このアルピナでも同様。
ただ基本は普通のATなので全開まで引っ張ってリミッターに当たればタコメータが弾かれたように自動的にシフトアップするので、フル加速を試みると慌てて自分とクルマとが同時にシフトチェンジ、なんてことも起きます。
今のところB3にはこのSWT以外の生産の予定はないと聞きますが、本家BMWが335のDCTを搭載させていきたいま、このB3もそれは実現しないものでしょうか?
基本が同じなので技術的になんら問題はないはず、ゲトラグ社との協同開発のうえDCT(名前は変わるかも知れませんが)モデルを、あるいはごく一般な3ペダルMTだって望むファンは少なくないと思われる(当方はいずれにしてもいま買うのは無理っ!かもしれないですが)ので、何とかそれを導入してもらいたいところです。
さて\9,990千の値札が下がるB3Biturbo、335と基本が同じであると聞けばちょっと高価かもしれませんが、その滑らかな足回りのセンス、そしてマテリアルが総入れ替えに近い上品、上質なインテリアを見れば納得と思えてきます↓
こちらM3のインストルメーター周り。↓アルピナと比較すればやはりビジネスライク??(あ、勿論悪口ではありません、念のため。当方の個人的趣味としましてはこちらがしっくりきたりします…)
以上、簡潔(?)かつ拙文でM3×B3の同時試乗印象など書き散らしてみました。
さて当方のあくまで個人的な選択ならばどうするか、ですが…
当方はまだ峠や、ときにはサーキット等でそれらしく走ること、またそのための専用パーツも豊富にあること、あるいは普段の使用下でもエンジンの硬質なサウンドや感触、さらにスロットルやステアリング操作に対するダイレクトなレスポンス…それが楽しくスポーティと思ってしまうので、この日乗った両車ならM3を選択するでしょう。
ただ当方のようなガキではなくもっと色んなことがお分かりの成熟した大人の方、クルマは絶対的な走行性能ではなく感触とが第一に思われる方、その希少性も含め上質な空間をお求めの方々はB3を選ばれると思います。
さて百聞は一見…と申します、こちらをご覧のBMWファン、あるいはM3オーナーの方々も機会ありましたらアルピナの空間に接してみられてはいかがでしょうか。