6月某日。千葉県某市。
単身赴任先から家に帰る際、なんとなく太平洋を見ようかな、なんて思い立ちフイに回り道ドライブへ。
ここから九十九里浜まで一時間程度のため、「焼きハマグリ食うぞ!」とか「海鮮丼食うぞ!」とか大した目標もなく、音楽聴きながらのんびりと、ゆるい感じで。
空いている道を選んだこともあり、予想どおり一時間ちょいで九十九里浜に到着。
海岸にて梅雨前の晴れ間を味わいながらも、土曜のため6月と言えどそれなりに家族連れやカップル、イケメンサーファーなど人も多い状況に、何か独りでは居心地が悪くなり記念撮影などもそこそこにして家族の待つ(言うほど待ってない?)家へ帰ることにしました。
昼どきを若干回っていたため「途中うまいラーメンでも食って帰るべ」ということで、若干の遠回りをしたところにある「八平の食堂」さん(「アリランラーメン」が有名です)へ行こう!と思ったのですが…何せ結構な人気店、中途半端な時間でも行列必至です。今から向かうとまだまだランチタイム。
でも、以前食べたあの味を思い出し(ちょいピリ辛ですが行者ニンニクが利いてうまい!)、どうしても再訪したい欲求が止まらなくなりました。
そこで、時間稼ぎに日帰り温泉でも入るか、とgoogleマップで八平さん近辺の日帰り温泉を探索。
すると…
「ながら温泉」。
…?
聞いたことありません。
よくよく見ると「長柄町福祉センター」の中にあります。隣は町役場。
そして入浴料500円(町外からの場合)。
いやいや、これはハードル高いでしょ、シロウトが手を出しちゃいかんやつでしょ、と思いつつもちょっと気になり、どうせ通りすがりだし行ってみてヤバそうなら諦めよう、ということでいざ「ながら温泉」へ。
九十九里から30分程度、ナビに従いその温泉に到着。
ほんとに福祉センターだ…。
駐車場から様子を見ていると、中から町の方と思しき妙齢の女性方が数人出てきます。
手には「いかにも温泉グッズ」を持っているので、この中に温泉があることは間違いなさそうです。
駐車場もガラガラで、人もいなさそう。
これなら余所者が入っていっても大丈夫かな、とちっぽけな勇気を振り絞り、結局施設内へ。
中に入ったところにある券売機で500円の入浴料を払い、受付のおじさんに渡すと同時に名簿へ記帳。なんか仕事で町役場に来てるみたいだ。
おじさんに風呂の在り処を聞き、まだ一抹の不安を抱えつつ男湯へ。
脱衣所も浴槽もさほど広くはありません。浴槽は10人も入れば満員です。まあ、500円ですから。
先客は2人ほど、さっさとすっぽんぽんになり、浴場に入るガラス戸を開けると…。
お湯が…黒い…。

※とあるHPより画像拝借。この写真だとわかりにくですがお湯が真っ黒です
頭と体を洗った後(ちなみにシャンプーやリンスなどは置いておらずあるのはボディシャンプーのみです)、いざ、いざ湯船へ。
温度はちょいとぬるめ(40度くらい)です。匂いはありません。
特徴はなんと言ってもその黒さ。
10cmも手のひらを沈めるともう見えません。
富山ブラックのラーメンスープか、炭酸の抜けたコーラか。
そして、お湯の中で肌を擦ってみると、ものすごいヌルヌル感…きもちいい…。
絶妙な温度とこのヌルヌル感、いつまでも入っていられそう…。
お湯の吹き出し口に近づくと、一定のタイミングで熱いお湯、冷たいお湯?がローテーションし、これまた湯船から出る気を見事に削いでくれます。
※後ほど効能を確認したところ源泉が18度程度とのことなので、冷たいお湯?が源泉そのままのようです
結局20分位湯船に浸かっていましたが、町民の方々が一人二人とだんだん増え、最終的に8人になってしまい場所に余裕もなくなり長湯が申し訳なくなってきたので、後ろ髪引かれる思いですがそろそろ退散。
お湯の余韻に浸りながら支度をして車に戻ると、何かすごくいい発見をしたような満足感にじわじわ包まれました。
だって500円ですよ?この幸せが。来てよかった。
ただ、温泉後って肌がツルツルな感じになるのですが、今回はそこまでツルツル感がありません。
お湯はあんなにヌルヌルだったのに。
まあ、いつもと違いだいぶ保湿されてる感じはあります。
そんなもんかなぁ、とその時は思っていました。
が、その日の夜、いつもより肌がすべすべしてる気が…。
翌日もまだすべすべしてる感じが…。
そしてこれを書いているのは火曜日、あれから3日後なのですが、今になってもまだまだ肌スベスベ感が消えてません。
事実、いつも朝のひげそり時肌が傷だらけになり、吹き出物ができるのですが今週はまだそれがありません。
すげえよ、ながら温泉。
恐るべし、ながら温泉。
ありがとう、ながら温泉。
狭いため本当はあまり知られたくないのですが、大変おすすめです。
冗談抜きで自身40数年の温泉経験の中でも1,2を争うインパクトです。
リピーター化確定です。
近くに観光地もなくなかなか行きにくいところですが、もし千葉県中心部を通る際、そしてお肌的に癒されたい場合には是非お立ち寄りを。
あ、そうそう。
本来の主目的だった八平さん、訪問した15:30にはもう閉店してました。うふふ。
Posted at 2018/06/06 00:54:00 | |
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