
皆様、こんばんは
GWが終わりましたが、皆様もこの休日を楽しまれたと思います
私は、5/03、大阪を深夜早朝に出発しまして
大阪→淡路島→徳島→室戸岬→高知→香川と経由して四国をほぼ半周してきました。
本日(5/03)は走行距離は507kmでした。そのうちの4/5は下道でした
今回のドライブの目的は、願う事がいろいろありまして…四国88ヶ寺霊場を車遍路です。
で、本日(5/3)、参拝した霊場は…
・徳島の厄除けの23番霊場:薬王寺に参拝
薬王寺のご本尊
薬王寺のご朱印
・24番霊場:最御崎寺に参拝
・室戸岬灯台
・弘法大師が修行した御厨人窟に参拝
・25番霊場:津照寺に参拝
・26番霊場:金剛頂寺に参拝
・安芸の27番霊場:神峯寺に参拝
特に安芸の「神峯寺」への参拝は、本日のメインイベントの参拝でもありました。
昔からこの神峯寺は、お遍路さんが転がり落ちるほどの急な坂道「遍路ころがし」で有名な四国霊場では最大の難所の霊場です。
最大斜度45度の「真っ縦」と呼ばれる急勾配の坂道を一気に登る遍路道が、お遍路さんを苦しめます。
この急勾配に苦労する遍路さんのために、近年は途中までは舗装道路が整備されましたが、この舗装道の後にも急勾配な九十九折りが続きます。
この急勾配な九十九折りを車で登りますので、前回、アストロで登ってきたとき、ちょっとハードな走りをしまして山頂の駐車場に着いたときには、タイヤのゴムの焦げる臭いがしたほどでした。
余談ですが…この神峯寺の「真っ縦」は、三菱財閥の創始者の岩崎弥太郎さんの母親が、片道20キロを素足で登って、それも21日連続で登って、息子・岩崎弥太郎の開運を祈願するため参拝したお寺でして、その御利益もあってか?、今では三菱財閥は、日本を代表する重工業や金融・商社と言った総合企業にまでなりました。
安芸市には、岩崎弥太郎の生家も残っていて、「三菱は幹部の重要会議は、この弥太郎の生家で行っている」と生家近くに住むおじさんが話してくれました。
岩崎弥太郎の生家
今回は愛車のタイヤを労わるためにと、私自身の体力強化のために、海岸近くの駐車場に愛車を停めて、そこからは徒歩で「真っ縦」の急勾配の坂を登って来ました。これも自分自身に課する修行です。
海岸近くの駐車場からいきなり「真っ縦」のスタート
マムシが出てきそうな山道を登っていたら…
降りてくるお遍路さんに出会いまして…
「こんにちは、後どの位ですか」と尋ねたら…
「そんなこと聞いてどうする。歩けばいいんだ」と叱られました、。
遍路巡業は”遠足じゃないんだ、修行なんだ!”と改めて認識させられました。
山道の遍路道を登り、その後更に急勾配の舗装道路を登って仁王門まで向かいます。
道路を登っていたら坂道の途中で止まってる車に遭遇しました。
なにやらブレーキの焼けた臭いがしています。
きっとエンブレをまったく使わず、ブレーキだけに頼って、この急勾配の坂道を下ってきたのでブレーキが焼き付い熱フェードでしょう。
ドライバーのおばさんは、どうしたものかとあたふたしてましたので、「ブレーキバッドが冷えるまで自然冷却で待ってください、そうすればブレーキ効くようになりますよ、それとブレーキに頼らず、できるだけ2速でエンジンブレーキを効かせて降りて下さい」とアドバイスしました。それくらい急勾配の坂道です。
急な山道を登りきると仁王門が見えてきました
神峯寺の仁王門
納経所のところから、またまた急勾配の階段を登って本堂に到着です。
納経所前
神峯寺の本堂
神峯寺の太子堂
納経所のあるお寺の中心までたどり着いても、「本堂」と「大師堂」はまだ159段の石段を上がった先ですが、石段を上がる前の右側に霊水があります。
石段右側の鐘楼の裏側の岩肌を水がつたっていて、名水100選でもあり霊水として名高い「神峯の水」です。
「神峯の水」
この霊水、病気平癒に霊験あらたかでして、北海道在住の女性が病の床についた際に、危篤状態の時に夢に弘法大師が現れ、大師は女性に鐘楼の後ろから湧く水を飲ませてくれて、おかげでその女性は一命をとりとめ、その後、夢に見た場所が「神峯寺」ぼ霊水だったというエピソードもあります。
私は5月の新緑の季節でも「真っ縦」を徒歩で登ったために汗だくになっていたので、ごくごくのどを潤させていただきました。
なかなかまろやかで、冷水にもかかわらず温かくも感じる水温で、やさしい霊水でした。
実は、私の父親がガンで闘病してまして…
ここ神峯寺の霊水をいただいて帰り、父親に飲ませてあげようという目的も今回の遍路巡礼にはありまして…
父親の病気治癒を祈願した後に、ペットボトル1本分の霊水をいただきました。
「息子として、父親にできることは、しっかりとやっておこう」という気持ちです。
そしてこのお寺には「ガン封じの椿」の神木もありますので、ここでも父のガンの治癒祈願です。
さて「神峯寺」の建立の概要ですが…
この寺の歴史の古さは、四国88霊場の中でも屈指でして、西暦200年頃に神功皇后の勅命で天照大神などを祀った神社が起源だそうです。
その後聖武天皇の勅命で行基菩薩が御本尊の「十一面観世音菩薩」を彫像して、神仏合祀により起こったお寺だそうです。
神峯寺のご本尊
このような歴史が関係してかはわかりませんが、お寺の皆さんがとてもあたたかく迎えてくださいました。
「真っ縦」で汗だくの私を見てか、冷たいお茶のお接待をくださったり、「通夜堂」として宿泊も可能な建物で休憩させてくださったり、たいへんありがたかったです。
他の難所寺も共通しているように感じますが、歩いて登るのが困難な分、お寺の方々はやさしく迎えてくれるように感じます。
「真っ縦」を登りきっていい汗をかいて、霊水やお寺の方のあたたかいもてなしを受けて、この寺の境内から見える太平洋の眺望は、なんとも清清しかったですね。
神峯寺からの眺望
「神峯寺」の真っ縦を歩いて登ったり、神峯寺でことのほか時間を使ってしまいましたが、とてもいいお参りができてよかったです。
皆様の幸せや交通安全と、世界平和につながりますように(^^)
私の「修行の人生と言うドライブ」も、まだまだ始まったばかりです
皆様も御安全に!!
神峯寺のご朱印
ランチは津照寺の山門近くの夫婦善哉というレストランで「かつおのたたき定食」をいただきました。
新鮮で、未の厚いカツオが、わらで焼かれていい香りしてました
ごちそうさまでした
夫婦善哉前にて
かつおのたたき定食