
タイトルは至極当然なことを書いてますが、みなさんは運転席ドアのドリンクホルダー上にある、このスイッチで、テールゲートを開けたことありますでしょうか?
これ、1発で開いたことがないんですよね。
1回押してもウンともスンとも言わず、長押しでもダメ。何回か押すと、ようやく忘れたころに開く・・・。
いつもゴルフ場の車寄せで開けられず、結局降りて開ける始末。
(降ろすものと降ろさないものをお伝えするために、結局は降りるんですけどね。ゴルフバッグは問答無用で降ろしてくれますから、先にテールゲートを開けたいのです。)
テールゲートだから、"HKFM2"(0570F)モジュールだろうと思い、開いて眺めると、
3008_user_log_hkl_rockerswitchpos1
3008_user_log_hkl_rockerswitchpos2
というのがありまして、POS1が押し込むほう、POS2が引くほうで、"hkl_rockerswitchpos1_button_type"で、開けるのか、閉めるのか、トグルスイッチなのかを定義しているようです。
POS1にOPEN、POS2にCLOSEが定義されていたので、押すと開く、引くと閉じるです。
"hkl_rockerswitchpos1_longpress_open"というパラメーターがあったので見てみるといinit_wertになっており、長押しする必要はなさそうです。
「そもそも、押して開ける、引いて閉めるんじゃなくって、引いて開ける、押して閉じるにしたい。」と思い、
hkl_rockerswitchpos1_button_type=01:close
hkl_rockerswitchpos2_button_type=02:open
に入れ替えてみました。
しかし、数回押し込まないと、開かないのは今まで通り。
開いた後の挙動が逆になり、何度か押して開け、もう一度押すと閉じ、閉じている最中に引くと空きなおします。
閉じているときと開いているときで、挙動が逆になるおかしなスイッチの出来上がりです(笑)
ということは、閉じているときの運転席ドアテールゲートボタンの挙動は、"HKFM2"(0570F)に定義されていない、ということなのでしょう。
そこで、BDC_BODY3(7083)で"bootlid"という言葉で検索かけると、出てきました。
(bootlidはテールゲートのことです。)
それらしいパラメーターは
"VAM_BOOTLID_OPEN_2_TIMES"とうのが見つかりました。
コメントを翻訳すると、
「TOEHKI 経由で HK を開くためのダブルプレス、または HK ロッカー方向 ER がアクティブ/非アクティブの評価。値: 0x01 アクティブ、0x00 非アクティブ、0x03 active_CCM」
とのことで、TOEHKIが何のことやらわかりにくいですが、この運転席ドアについているスイッチのことなんでしょう。
aktivだったので、ダブルプレスしないと開かない設定になっているようです。
(ダブルプレスも、早すぎると開かない・・・。)
とりあえず、このパラメーターはnicht_aktivに変更します。
そして、コーディングすると、今までゆっくりダブルクリックじゃないとうごかなかったテールゲートが、ちょっと長めに押し込むだけで、開くようになりました。
(誤動作防止のためか、クリック程度の押し込み時間の短さでは反応せず、0.5秒程度押し込むことで、動作します。)
これで、ゴルフ場でももたつくことなくテールゲートを開けられることでしょう。
しかし制御が複雑ですね。
運転席のテールゲートスイッチは、テールゲートが閉じていている時、最初に開けるために押し込むところまでは、BDC_BODY3が司り"VAM_BOOTLID_XXX"で定義されたパラメータに従って動作し、テールゲートが少しでも開いたら、制御がHKFM2に移行し、"hkl_rockerswitchposX_XXX"で定義されたパラメータに従って動作する、という仕組みのようです。
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Posted at
2025/01/19 23:40:46