USBASPのファームウェアバージョンアップに続いて、XPROGのファームウェアバージョンアップを実行します。
ようやく、クルマ修理に近づいてまいりました。
XPROGは、PCからクルマのECUのEEPROMを直接読み書きする装置です。
クルマのECUも、その一つ一つはマイコンが動いています。
USBASPもマイコンのプログラムを書き込むためのマイコンでした。
XPROGはクルマのマイコンを読み書きするマイコンです。
XPROGのファームウェアをUSBASPで書き込もうという魂胆です。
そもそも、なのですが・・・。
私が入手したXPROGはバージョン5.5.5でした。
このバージョン、特定のECUを読もうとするたびに、毎回内容が変わるというバグがあります。読み込んだ後、ベリファイ(読み込みを2回行い、1回目と2回目の読み込みデータが一致するか検証する作業)が成功しません。
読み込んでPCに保存したデータを確認しても、VINが文字化けしています。
そこで、ファームウェアをバージョンアップします。
どこから拾ってきたのか、怪しいファームウェア、V5.8.4を書き込んでみます。
まずXPROGとUSBASPを接続するため、XPROGの基板を取り出し、2.54mmピンヘッダーを取り付けます。
この世代のXPROGはケースが金属製で、側面のネジ合計8本を取り外します。
取り出したら、スルーホールに3列11本のピンヘッダーをはんだ付けします。
写真はすでにピンヘッダーをつけた状態。
メス-メスのジャンパーケーブルを使って、USBASPとXPROGを接続します。
まずはXPROGのピンアサインです。
MISOとMOSIがあるので気を付けて!
PC ==(USB)== USBASP ==(ジャンパーケーブル)== XPROGを接続するとこんな感じ。
USBASPのバージョンアップの際に、
Zadigを使って汎用USBドライバ"libusbK"をインストール済みですので、USBASPにはドライバがアタッチされた状態になっています。
拾ってきたファームウェアがZIPやrarで圧縮されていたら、ATMEGA64A-flash.binとATMEGA64A_eeprom.binという2つのファイルを抽出します。
そして、USBASPをファームウェアバージョンアップしたときに使ったコマンドプロンプト型のavrdudeを、ここでも使っていきます。
avrdude一式とATMEGA64A-flash.bin、ATMEGA64A_eeprom.binを、C:\tempに保存したとして、次のコマンドを実行します。
C:\temp\avrdude -c usbasp -p m64 -B 0.5 -e -U flash:w:C:\temp\ATMEGA64A-flash.bin:a -U eeprom:w:C:\temp\ATMEGA64A_eeprom.bin:a -U lfuse:w:0x2F:m -U hfuse:w:0xCA:m -U efuse:w:0xFF:m -U lock:w:0xFC:m
こちらも2~3分ほどで完了します。
これで、ファームウェアバージョンアップが完了しました。
XPROGの古いバージョンは、ドライバに署名がなく、通常のWindows10ではドライバをインストールできません。(署名無効モードにすれば、インストールできるとかできないとか・・・。)
次は、
Windows 7 32bitにXPROGドライバとソフトウェアをインストールして、XPROGを使えるようにしましょう。
ブログ一覧 |
一般 | 日記
Posted at
2025/04/10 14:07:30