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2025年04月20日

ようやくXPROGでFRM3を修理

ようやくXPROGでFRM3を修理 いままで、Windows7 32bitをセットアップしたり、
USBASPなるものをアップデートしたり、
XPROGのファームウェアをアップデートしたり、
古いAcrobat XIをインストールしたりと、
なんだかわけがわからないことをやってまいりましたが、すべてはこのための回り道でした。

(渡辺真知子の歌にありましたね、と、言いたかったのですが、あれば「迷い道」でした。)

いつも世話になっている元整備士である弟の嫁さんが、MINI R56に乗っているのですが、NeoTuneのショックを入れ替えるために実家に帰った際、余ったPC(前回登場したWindows7をインストールしたPC。いつもはWindows10が入ってる)にISTAを入れて、そのまま弟に渡し、デモがてらフォルトメモリーの表示と消去をしたのですが、「左サイドマーカー異常」が消えなかったのです。

「そもそも左サイドマーカーなんてないんですけど。」
一応左ウィンカーやハザードを確認してみても異常はありません。

これ、ネットで調べると、MINI R5xやBMW Exx世代の、ライト周りやパワーウィンドウスイッチ周りを司る、FRM(フットウェルモジュール、F世代のFEM-BODYやG世代のBDC-BODY相当)の経年劣化のようで、放置するとモジュール自体がお亡くなりになって、パワーウィンドウもウィンカーも効かず、ライトが付きっぱなしの状況になります。

原因は、FRMのEEP-ROMの経年劣化。
しかし、FRM3のEEP-ROMは、上書きしてあげると復活します。(FRMとFRM2は上書き復活できないそうです)
EEP-ROM自体、記録する前にいったん該当ブロックの全消去が必要で、その時に通常より強めの電圧で消します。そのあと書き込むことで、保持される電荷が復活する、という仕組みなんでしょう。

おそらく今は、左サイドマーカーの設定が保存されているEEP-ROMの領域が、読み込み不良により、「左サイドマーカー不良」が出ているものと思われます。

クルマのモジュールは、P-Flashという領域と、D-Flashという領域に分かれます。
PはプログラムのP。OSと同じように、そのモジュールが動作するプログラムが格納されています。
一方のDはデータのD。そのモジュールの設定情報が格納されています。つまり、コーディングはこのD-Flashの一部を書き換えているんですね。
FRM3はこのD-Flashの電荷が弱くなり、読みだせなくなる現象が発生しやすいようです。

ちなみに、FRM3は電力をあまり食わないモジュールのようでして、システムオフでも起動しっぱなしになっていて、バッテリーを外した作業や、フォルトメモリーの消去による再起動など、入力電力がなくなったとき、それまでメインメモリにあった設定値が消え、電源復帰した際のエンジン始動で、FRM3は初期化されて起動し、設定値をEEP-ROMから読みに行くそうです。
なので、バッテリーを再接続したとき、とか、フォルトメモリーを消したときとかに、起動しようとするもの、電荷が少なくなったEEP-ROMから設定値を読み込めず、FRM3がお亡くなりなりやすいようです。

そこで、XPROGでD-Flashを読み取り、EEP-ROMを消去し、PCに保存したD-Fashを、EEPROM形式というフォーマットで書き込むことで、復活させます。

と、は、い、え。

今は何とか生きているモジュールにEEP-ROMを上書きするのは、気乗りしません。。
そこで、メルカリで同一部品番号のFRM3を入手し、そいつのD-Flashを書き込みしてみます。

入手したFRM3です。


同一の部品番号を入手。


このFRM3をMINI R56に取り付け、WINKFPでVINを書き込み、NCS ExpertでVO(FA)を書き込み、コーディングを初期化してみたところ、運転席側のパワーウィンドウが上まで上がらないという不具合が・・・。
まさに壊れかけのFRM3でした。

部品実装面です。
ここ20年くらい、洗濯機や食洗機、ボイラーをはじめ、水回りや屋外などに設置するような電子機器の基板を、湿気や水分から守るために樹脂で埋める対策がされていますが、世界のどこで使われるかわからない世界戦略車の室内電子基盤も、最低限のコーティングで湿気対策をしているようです。



が、裏は基板むき出し。
ま、おかげで作業しやすいのですが。


ケーブルをはんだ付けするポイントはこの4つ。
少なくてありがたい。
けど、このランドははんだが乗りにくいので注意。
私は作業中にGNDが浮いて、D-Flash読み込みできず、はんだをやり直すハメに。


一方のXPROGですが、本体にBDM HC12 (HCS12)というアダプタを載せて使います。


このBDMアダプタに書いてあるピンアサインの通り接続します。
ただ、なぜか5VのVCCはVdd(5V)って書いてありますね。
あと、本当かどうかわかりませんが、B0のGND(上の写真だと右下)は使うなと書いてあるサイトもありました。

FRM3とXPRGを接続するとこうなりました。


さて、接続がすんだところで、次回はWindows7 32bitのXPROGで実際にD-Flashを読みだして、EEPROM形式に変換し、EEP-ROMを消去&書き込みをしてみます。
ブログ一覧 | 一般 | クルマ
Posted at 2025/04/21 22:48:42

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