
以前、エアコンのエバポレーターを逆性石鹸を使って洗浄しました。
BMW G21 エバポレーター洗浄
この時の噴霧器のノズルが広角で、液剤が奥まで届いていなかったせいか、アイドリングストップから復帰する際に酸っぱいにおいが少量するようになってきたため、ノズルを直線的に強く噴射するように設定して、再施工。
それと同時に、マイクロフィルター交換警告が出ていたため、マイクロフィルターを交換しました。
その際、マイクロフィルターを斜めに挿入してしまったようです。
もちろん、挿入時には気づきません。
エアコンの風量の強さに合わせて、口笛のようなヒューっという風切り音がするようになりました。
別件でISTAをつないだところ、ディフェクトメモリーに「外気導入フラップモーター異常」のようなエラーが発生しており、「存在する」が「はい」になっています。
つまり、過去に記録されただけでなく、今も発生していると。
(そして、その時はキャプチャーし忘れるという失態!)
試しに、IKHAモジュールで外気導入フラップのステイタスを確認すると、100%までしか開かないはずの外気フラップ開度が255%に!
(そこまでセンサーで把握できるのもすごいが・・・。)
外気導入フラップを基準アドレスに動作させるテストも異常終了します。
内気循環にしようとしますが、ボタンを押しても、数秒で外気循環に戻ります。
どういうことなのか、ググってみたところ、アメリカでこんな注意喚起が。
https://static.nhtsa.gov/odi/tsbs/2021/MC-10205096-9999.pdf
どうやら、前回、新しいマイクロフィルターを挿入する際、外気導入フラップが開いたまま、フィルターを斜めに挿入し、むりやり押し込んだことで、外気導入フラップがひっくり返った状態になってしまい、中途半端に外気導入フラップが開いたままになっていたということです。
そこで、マイクロフィルターを外し、前回同様シロッコファンユニットも外しました。
(外し方は、写真が分かりにくいですが
BMW G21 エバポレーター洗浄へ)
シロッコファンを外した奥に、外気導入フラップが見えます。
フラップが誤った位置だった時の写真を撮り忘れましたが、北米BMW社の注意喚起画像のように、フラップ上部が手前、フラップ下部が奥になっていましたので、上部を手前に引っ張って元の位置に戻します。
結構力いっぱい引っ張って回転させました。
(途中、バキッという音がしますが、壊れませんでした。)
正しく戻った位置がコチラ↓
この状態でエンジンをかけ、ISTAを使ってIKHAモジュールで外気導入フラップを基準位置に動かすテストを実施すると、モーターでフラップが回転して開閉されるのが確認できました。
(先ほどの注意喚起でも、ISTAのABLで基準アドレスのキャリブレーションを行うように書いてます。)
そして、「内気循環」にすることでフラップが閉じますから、その状態でマイクロフィルターを挿入します。
自分でフィルターを交換する際は、エンジンを切る前に「内気循環」状態にして、外気導入フラップを閉じた状態で実施すると、フラップがひっくり返る状況になる確率が低くなるそうです。
ご自身でマイクロフィルターを交換される方は、くれぐれもご注意くださいませ。
Posted at 2025/07/10 00:22:59 | |
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