
北海道は寒くなってまいりました。
そうすると、ヒートシーターが大活躍。
前車F31は図らずも装備されていましたが、一度使って味を占めると、「次の車にも」と思ってしまいます。
あれ? G21ってシートヒーターは標準装備でしたっけ?
中古車屋さんに探してもらう時の条件の一つにシートヒーターを付けました。
で、前車もそうでしたが、BMWのシートヒーターのレベル1が暑い!
レベル3が暑いのはわかりますが、1ですよ1。
どれくらい暑いかというと、TOTOウォッシュレットの暖房便座5段階中の4くらい。
「じゃぁ、温まったならシートヒーターOFFにすればいいじゃん!」っておもったそこのアナタ。
北海道の寒さナメてますよ。
今時期は問題ないのですが、1月の郊外の高速道路とか、めちゃくちゃ寒くって、ナゼかレザーシートが冷えるのです。
そして、シートヒーター1だと暑い・・・。
というわけで、シートヒーターのレベル1の温度を下げます。
ついでにレベル3は上げます。
そして、なぜか表示されないオートシートヒーターの助手席の設定画面も表示します。
F31はFEM-BODYにありました。
G21でいうBDC-BODY3ですね。
BDC_BODY3の0007083にある、TEMP_LEHNE_STUFE_1_FRONTとTEMP_SITZ_STUFE_1_FRONTの値を変えます。
TEMP_LEHNE_STUFE_1_FRONTがフロントシートの背もたれ
TEMP_SITZ_STUFE_1_FRONTがフロントシートの座面です。
初期値は
TEMP_LEHNE_STUFE_1_FRONT: 32_grad なので背もたれは32℃
TEMP_SITZ_STUFE_1_FRONT: 38_grad なので座面は38℃です。
体温程度というこのなのかしら? しかし、かなり暑く感じますよ。
これを
TEMP_LEHNE_STUFE_1_FRONT: 7C
TEMP_SITZ_STUFE_1_FRONT: 7C
にしてみました。7Cは25℃です。
これは、華氏で16進数なので、(℃+40)/.5という計算をしなくてはならないそうです。
んで、コーディング。
しかーし。暑い。あっちっち。
7Cが範囲外なのかしら?と、思い、ISTAでエラーが出てないか見てみるも、エラーはなく。
ついでにBDCをCall Upして、状況を見てみることに。
そうすると、BDCのダイアグにSeat heaterの項目があるので、Read stateしてみると、Passenger side front seat heating stageって、助手席側の状況しかわからず・・・。
ただ、助手席は29℃と、丁度よさげな低さ。すくなくとも38℃は下回ってます。
そして、背もたれに温度センサーはないのね。
運転席側って、もしかしてBDC_BODY3じゃないECUが司っているのかしら?と、思い、シートモジュール(E-SYSではSM2ですが、ISTA上ではSMFA)をCall Upして状況を見ると、ビンゴ! ありました。
Seat heatingで運転席側の状況をRead stateできます。
見てみると、Position1(シートヒーターのレベル1)なのに、40℃!
まぁ、座面は確かに、デフォルト37℃設定なので、自分が座っていたらこれくらい出ていてもおかしくないです。
ということは、運転席のシートヒーターはBDC_BODY3ではない、ということでしょう。
そして、ISTAのSMFAで状況がわかるということは、運転席側のシートヒーターの温度パラメーターはSM2モジュールにあるのではないかということがおおよそ見当が付きます。
SM2の00002259を開いて"TEMP"で検索するといくつか出てきますが、それらしいパラメーターがヒット。
SHZ_TEMP_SOLL_ST1_KI: 38Grad [26]
SHZ_TEMP_SOLL_ST1_LE: 38Grad [26]
SHZ_TEMP_SOLL_ST2_KI: 43Grad [2B]
SHZ_TEMP_SOLL_ST2_LE: 43Grad [2B]
SHZ_TEMP_SOLL_ST3_KI: 49Grad [31]
SHZ_TEMP_SOLL_ST3_LE: 49Grad [31]
Gradは摂氏温度、[]が入力されている値です。
ここは華氏のHEXじゃないのね。
おそらくKIが座面、LEが背もたれでしょう。
いままで座面よりも背もたれが1℃高かったのですが、一緒ですね。
このレベル1を変更します。
SHZ_TEMP_SOLL_ST1_KI: 25Grad [19]
SHZ_TEMP_SOLL_ST1_LE: 30Grad [1E]
SHZ_TEMP_SOLL_ST2_KI: 43Grad [2B]
SHZ_TEMP_SOLL_ST2_LE: 43Grad [2B]
SHZ_TEMP_SOLL_ST3_KI: 51Grad [33]
SHZ_TEMP_SOLL_ST3_LE: 53Grad [35]
直接値を入力してもよかったのですが、ST1はプルダウンで選択できる最低温、ST3はプルダウンで選択できる最高温を選択してみました。
これでコーディングして、ISTAで温度を見てみます。
これは途中のキャプチャですが、みるみる下がっていきました。
さっきまでカチカチ山だった私の背中とおしりも適温に!
ということは、G21は運転席と助手席で別の温度が設定できるということなんですね。
これ、私が発見したのかも?って思ったら、すでに2016年にひであださんが発見してました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2518125/blog/37781388/
さすが、X5は格上ですわ。昔から運転席の温度はSM2に任せていたのね。
なんだったら、助手席のシートモジュールまである!
そして、ベンチレーションまで・・・。
いいなぁベンチレーション。
そして最後に、iDriveに運転席シートヒーターの自動起動設定しか表示されていなかったものを、
ウッディさんに教えていただいたパラメーターで、助手席の自動起動も表示させてみました。
ただ、heizung_kuehlungに設定したので、装備されていないベンチレーションまで設定できてしまいます。
うーん。これは見栄をはらずに、いつか暖房だけにしよう・・・。
そんなわけで、寒冷地にお住いのかちかち山の皆さんにはオススメの低温化でした。
低温やけどには皆さまご注意を!