この記事を読み進める前に、
自分にとって45kmの道のりはどのようなものか。
まずこのことを明確に念頭においてほしい。笑
私自身で身近に置き換えると「世田谷区経堂」から「八王子市高尾山口」までがおよそ46kmだ。
故郷の関西で言えば「奈良公園」から「兵庫県芦屋駅」までもおよそ46km。
大分に遠い。
今回走破した46kmの区間は、9割強1車線でかつ舗装が完全に行き届いていない紀伊半島の大山塊の脊梁道である。笑
関東出身の方であれば、山道の国道といえばあの綺麗に舗装された秘境道の奥多摩を想像するであろうと勝手に臆測をたてているが、あのような国の手が行き届いた国道ではない。
首都高を颯爽と走り、綺麗に舗装された道路に慣れ親しんでいる東京人であれば、この道路の入り口を見るとまっさきに尻尾を巻いて逃げるであろう・・・
と勝手に想像している。笑
(京都府の百別れですら入った途端に引き返す人がいる。その14倍の行路である)
以下のことを想像して欲しい。
これらが今回走破した酷道425号線十津川龍神間の主な特徴だ。
・46kmの間、常に前方に車が”いないか”を確認しなければならない。(来ていないかではない)
・46kmの間、常に通過した最短の離合ポイントを覚えておかなければならない。
・路肩が大崩落を起こしている箇所がある。
・道路標識を置かなければならないところにそれがない。途中3つの分岐路がありどれも同じような風貌をしている。(そのうちどれかが国道425号線である。いずれを選んでも林道である、そしてそのうちガードレールが敷かれている道は不正解である。笑 罠に嵌められます。なので前もって自前学習するか紙の地図が必要)
・断崖絶壁のコーナーにガードレールがない。(度々崩落してるから、設置する気がもうない)
・ガードレールが古色を帯びておりこの先果たして本当に無事通過できるのか心配になる。(ひん曲がってることも)
・電波は無論圏外である(wifiも然り、走り終えるまで無事を祈るしかない)
・時速20km以上は出せない。(20以上出すと身の危険を感じる)
このような道46kmを、エレガントなロードスターRFでなぞったのである。
おそらく全国初であろう。笑 普通は軽自動車で通るような道です・・・
もしこの道でロードスターにばったり鉢合わせをすることなるとひどく感動したに違いない。
そして、ツーリング仲間として是非とも誘っていたことだろう。
よほど面白い好奇心に満ち溢れた人に違いない!笑
ただ、この425号線にいくことは当分ないとおもう・・・笑
▽GWに走った俺流の近畿酷道レベル指標
・酷道308(☆)←この道を酷道たらしめていた魔の脱輪箇所が綺麗な舗装を施されており酷道ではなくなりました。よって星1個。昔ここ(暗峠)で脱輪されると酷道308号線が通行止になってたんです。それももう過去のものとなってしまいました。
・酷道309(☆☆☆☆☆)←行楽シーズンに行くと地獄です。425号線より過酷だったので☆5つ
数少ない離合ポイントに駐車されてるとプッツンきます。(渓流釣りでここは有名。駐車してると当面戻ってこない)これはマジで迷惑であった。
・酷道371橋本〜高野山(☆☆)←落石が多いので注意です。酷道に慣れている人は高野山へ向かうならこっちのほうが交通量もなく快適です。480は371の迂回路なのでかなり大回りな上、カーブも多く、鈍足で交通量も多いためストレスがたまります。
・酷道425(☆☆☆☆)←運転に集中しておれば通過できる。
・酷道477(☆)←酷道とはどんなもんぞな。と思ってる方向け。区間も短いのでおすすめ。ただ油断は禁物。なんせタクシードライバーも敬遠する花背ですからね〜笑
以下は十津川発龍神着の425号線の終盤に差し掛かった時の写真。
終盤以外は常に運転に集中。
牛廻越あたりで、撮影をしてて前方から対向車でノーガードレールの崖上一車線をバックなんてしたくないですもんね^^;;;
撮影地点辺りだとだいぶ穏やかになってきます。


▽おまけ
以下、下北山村を訪れた際に走ろうかな〜とおもった矢先のこと。
この下北山〜十津川は厄介なものでして、道中にトンネルがあるわけですよ。
そのトンネルがよく問題になって、通行止になるわけです。
今回は崩落(笑)したようで。冬季はトンネル内にビッグサイズの氷柱が立ち冬季通行止になる過酷な自然と戦うトンネルです。