
熱海旅行二日目は、十国峠に行ってケーブルカーに乗ろうと思っていたのですが、朝からあいにくの雨模様…。絶景は望めそうになかったので、チェックアウトをギリギリまで遅らせて作戦会議…。

で、最初に向かったのがこちら。起雲閣という歴史的な建造物です。
元々は大正時代に別荘として建てられ、オーナーが変わる度に増改築を繰り返し、一時は旅館としても使われていたそうです。有名な文豪が好んで泊まられたとのことで、文学ファンにはオススメのスポットかもしれません。私はその方面はからっきしですが(^^;)

こちらは当時熱海在住の谷崎潤一郎と山本有三、志賀直哉と3人で対談した時に撮られたという写真。背景は起雲閣の中庭です。他にも尾崎紅葉、太宰治、三島由紀夫、坪内逍遥など、名だたる文豪ゆかりのものがたくさん展示されていました。

そして江戸時代の画家、尾形光琳の紅白梅図屏風…のレプリカが(^^;)
国宝でもある本物の屏風は、次の目的地であるMOA美術館に展示されているとか。起雲閣の入場券の半券を見せれば、入館料が割引になるとのことでした。ラッキー✌️

駐車場に戻ってくると珍しいクルマが隣に…。シトロエンDS21という、およそ70年くらい前のクルマです。画像検索して出てくるものの多くはヘッドライトの形状が違っていたので、コイツは後期型?でしょうか? 物凄く古い割にはボディには光沢もあり、しっかりと手入れされている印象でした。リアのウインカーがCピラーの上部、ルーフ近くに配置されているという、珍しいデザインですね(右下写真の赤丸部)。

小雨が降る中、ナビの導くままにMOA美術館へ向かいましたが、道が細いうえに物凄い急勾配! MFDを傾斜計に切り替えて何度あるのか測っておけばよかったと、後になって思いましたが運転している最中は、そんな余裕はありませんでした(^^;)
小高い山の上の駐車場にクルマを停めて少し歩くと、想像していたよりも大きくて立派な建物が現れました。
美術鑑賞の前にまずは腹ごしらえ!

美術館の日本庭園の中にあるお蕎麦屋さんへ行きました。なんでもこの建物は、京町家の尾形光琳宅を、自ら描いたという図面を元に復元したのだそうです。午後二時を過ぎていたのにかなり混んでいて、小雨降りしきる店の外でしばし待たされました。

こちらがその尾形光琳による紅白梅図屏風の本物、国宝です! やはり色合いというか、全体的に風格が違いますね。この美術館のガラスには特殊な低反射コーティングがされていて、ガラスの存在を感じさせません。何度かうっかり鼻先をぶつけました(^^;)

絵画だけではなく、能楽堂やら金の茶室やら、建造物の展示?もありました。
それにしても金の茶室って…、見るからに下品ですね。人間の欲望をそのまま形にした感じがして、私は好きになれませんでした。でも逆にそれは、実は自分の心の奥に秘めた醜悪な欲望を目の前に晒されている感覚なのかも…などと色々と考えさせられてしまいました。

個々の美術品も素晴らしかったのですが、美術館の建物自体がホントにきれいで広くて、すごく居心地がよかったです。下階からエントランスに向かうエスカレーターホールの天井がまた見もので、プロジェクションマッピングで幻想的なアート映像がエンドレスで投影されていました。時間さえあればここで一日中ぼーっとしてるのもアリかも…
というワケで、天気が悪いなりに色々なものを見聞できて、存分に楽しめました。暖かくなったら、今度こそ絶景を観に、また訪れたいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました😊
2日間の走行距離
ODO B : 346.5㎞、平均燃費17.0㎞
Posted at 2024/02/12 15:08:18 | |
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